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【Webライター】仕事は人脈が1番大切という話

SNSなどを見ていると

クラウドソージングで月〇〇円稼いだ
新規の案件を獲得して今月も月収〇〇円超えた

というような話が蔓延っている。

そのため、ライターとしては『クラウドソージングや新規案件の獲得に注力すればいいのか』と思いがちだが、実はそうではない。

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このグラフは、フリーランス協会が発行している『フリーランス白書2020』だ。これによれば、フリーランスの仕事の受注経路として、実に46%の人が人脈(知り合いの会社や仕事仲間からの受注)と答えている。

次いで多いのが、「過去・現在の取引先」の29%。

つまり、人脈やリピーターを活かして仕事を受注するというのが、フリーランスの仕事の取り方として7割以上に及んでいる、ということになる。

このことからもわかるように

クラウドソージングや新規案件を獲得する以上に、自分のお得意先や仕事仲間といった人脈をいかに広げるかが、フリーランスの活動には不可欠なのである。

もちろん、クラウドソージングで稼ぐスタイルの人もいるし、それについて否定的な意見を述べるつもりはない。

ただ、フリーランスで活動して行くにはどうしても人脈が重要となってくる。

その理由については以下の通り。

1 企業は知らない人間を採用するリスクを回避したがる

採用側からすると、1度も会ったことがない、仕事をしたことがない人間に、いきなり仕事を発注するのはかなりリスキーに感じるのだ。

ポートフォリオからある程度の実力や経歴はうかがい知れるが、本当のところは実際に仕事をしないと、どんな人かはわからない。

自社のワークスタイルと合っているか
修正にはきちんと応じてくれるか
途中で連絡が滞ったり、最悪音信不通になったりしないか

フリーランスを新規に採用する場合は、こうしたリスクが常につきまとう。

そのため、「そんなリスクをとるぐらいなら、過去に一緒に仕事をしたことがある〇〇さんの方が安心できる」という結論に至るのである。

実力も働き方もわかっているし、気心が知れた分、何かあったときの相談も初対面の人よりはやりやすいためだ。

2 審査の手間が省ける

新しいライターを採用しようとなった場合、まず募集し、募集した人間の経歴やプロフィールを確認し、連絡し、簡単な仕事からお願いする……といったステップが発生する。

既知のライターに頼むと、このステップを全部飛ばして、いきなり重要な仕事をお願いできる、というのが大きい。

もちろん、編集者やメディアとしてはより優秀なライターさんは常に発掘したいが、時間や手間を考えると、今一歩踏み切れないというところも多い。小さな会社ならなおさらリスクは犯せない。

結果、すでに一緒にお仕事をしたライターさんにお願いしよう、ということになってしまうのである。

3 仲介手数料や費用がかからない

2に近いが、例えばクラウドソージングやWebライターの会社に依頼すると、仲介手数料が取られる。求人を募集するなら、広告費用もバカにならない。

そう考えると、人脈を活かして、自分が知っているライターや知り合いに「いいライターを紹介してくれない?」と聞く方がはるかに費用もかからないし、楽なのだ。

4 第三者から自分の評価を人に伝えてもらえる

自分自身を売り込むのには限度がある。

だが、例えばある編集者が別の編集者に「あのライターさんはいいですよ」と伝えることで、名前の覚えもよくなるし印象に残る。

人脈を広げていくと、自分の名前の通りがよくなり、別のお仕事につながったりするのだ。

自分自身で宣伝するより、はるかに大きな集客効果が見込めるのである。

5 業界のトレンドやニーズを察知できる

人脈が広いと、色々なニュースや噂が舞い込んで来るようになる。

「A社がライターを欲しがっているよ」
「〇〇のニーズがあがってきていて、仕事の発注が来そうだよ」

などなど。

新しいツールや、最新の技術、自分の執筆領域でのトレンド情報などが、勝手に入ってくるようになる。

ライターにとって「最新の情報」は貴重な財産なので、それが勝手に入ってくるという状況は願ってもない。

キャリアや実績と共に、人脈を形成する

フリーランスは孤独で黙々と作業をするというイメージが強いが、実は人脈によって仕事が成り立っている部分が多い。

仕事の実績やキャリアも、新たな仕事をもらう上では重要だが、実はリピーターや仕事を紹介してくれる人脈こそが、何より重要な武器だったりする。

仕事をした相手との関係性は、大切にすることをおすすめする。

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