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クライアントがNOを突きつけるwebライターの営業文句をまとめてみた

※経験則による独断と偏見。
他の編集者さんから聞いた話や自分自身の採用の際の判断基準でご紹介します。


初心者です(敬遠度3:★★★☆☆)

クライアント側が募集の際に「初心者歓迎」という文言を入れることはありますし、クライアントから「初心者ですか?」と聞かれることはあります。

そういう場合は正直に答えましょう。

だけど応募する側からプロフに書いたり、聞かれてもいないのに初心者を名乗るのはあまり良くはないです。

「じゃあ初心者じゃなくて経験者を採用しよう」となるだけですからね。言い方や聞く人によっては「初心者だから多少の失敗は許してね」という風にも聞こえかねません。

だからといって経験を偽らないように注意。「初心者かどうか」と聞かれたら素直に「初心者です」と答えましょう。経験者を偽って採用された場合、後でバレた方がだいたい面倒なことになります。

勉強させてください(敬遠度2:★★☆☆☆)

もちろん全力でやる中で成長してもらうのは大歓迎です。ただし、クライアントさん的には「お金を払ってライターに良い記事を書いてもらいたい」のであって、「お金を払ってまで勉強の場を提供しているわけではない」という点に注意。

仕事に臨む姿勢の問題ですね。学生のアルバイトならともかく、人的リソースに余裕がない場で、みんなが本気で取り組む中で勉強気分の人がいても邪魔になる確率が高い……と思われます。

あくまで本業は仕事であるという姿勢をアピールして、勉強が目的でもあまり前に出さない方がいいです。

どんな記事でも書きます(敬遠度4:★★★★☆)

お食事処に入って「このお店はどんな料理を出すの?」って聞いたら「なんでも作れるよ」って言われたら不安になりませんか?私はなります。

ライターさんてきには「どんな仕事でも受けるやる気」をアピールしてるのかもしれませんが、クライアントさんからは「自分の得意ジャンルも把握していない未熟な人」と捉えられてしまうかもしれません。

「なんでも書きますが、中でも〇〇のようなジャンルがあれば積極的に書きたいです」など、得意ジャンルをアピールすると吉。

お金は要りませんので書かせてください(敬遠度5:★★★★★)

どこかのラーメン屋のおじさんも言っていましたが、お金を払うということは責任を課すということで、上の文言を言い換えるなら「自分のする仕事に責任はとりません」って言ってるのと同じです。

喜んで採用するブラック企業も世の中にはあるかもしれませんが、普通の会社なら採用はしません。締め切りを守らない可能性も高いし、そもそもまともな記事があがってくるのか……と不安になってしまう。

「質の良い記事を保障しますが、その分報酬ももらいますよ」といってくれる人の方が頼もしい。

別のクライアントの悪口(敬遠度3:★★★☆☆)

「今受けている別のクライアントは待遇が悪くて……」「嫌な編集者がいて……」など、たとえ名前を出さなくても別のクライアントの悪口はやめましょう。

「ここで働いてもらっても、この人は別のところで悪口を言うだろうなぁ」と思われるからです。言うとしても、悪口にならないように注意するか、感情がこもりすぎないようにしましょう。

ノウハウや実績が欲しい(敬遠度2:★★☆☆☆)

特にブロガーさんなどの志望者に多いのが「SEOのノウハウが欲しい」「記事執筆の実績が欲しい」など、「自分のブログやキャリアで活用するスキルを習得したい」というタイプの人。

「ノウハウを盗まれてブログで使われたり他社で流出する可能性」を考えるとちょっと採用を躊躇う人も出てきます。

ただしブロガーさんの知名度などによってはむしろウィンウィンの関係を構築できる場合もあるので、人による。

(とにかく)お金が欲しい(敬遠度2:★★☆☆☆)

報酬の確認や、お金が欲しいということ自体は悪くないのですが。

仕事がなくて焦っているライターさんとかだとたまにいますが、まずは落ち着いて。とにかくお金の話しかしない……とならないように注意しましょう。

他に仕事が見つからないので(敬遠度4:★★★★☆)

「他社には採用されなかったけど、このクライアントなら採用してくれそう」と遠回しに伝えているようなもので、コミュニケーションに難ありと見られます。愛社精神が強い人ならカチンときますね。

「消去法で選びました」系の動機は、理由としてはむしろネガティブなので他の理由を探しましょう。

私ならもっと面白い記事を書けますよ(敬遠度5:★★★★★)

自社の記事のダメなところを指摘しつつ、こういう発言をされた方が前にいました。

「それなら自分でメディア立ち上げた方がいいですよ」と言って面接は終わりましたね。そんな日もあります。

営業は自分本位にならないよう注意

・勉強したい
・実績が欲しい
・他クライアントの悪口
・仕事が見つからない

というようなフレーズに共通しているのは、「自己都合ばかりで、クライアントにいかに利益をもたらすか」をまるで考えていないという点です。

もちろん働く上では、自分にメリットがあるのは大事です。ですが、ライターを雇うことでクライアントにもメリットが生まれるというウィンウィンの関係になれなければ、採用は成立しません。

相手の立場に立ってみて、言われて嬉しい言葉や、「これならこの人を採用したくなるな」というような文句を考えてみてください。



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