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シャレで生きている人

 古い話になりますが、こんな光景を思い出したので書いてみます。
 人に言えないような苦労をしている若者(中学生くらい)が、友人たちと雑談しているときのこと。彼は、幼いときから今までの、みじめだった話や辛かった話をニコニコしながら、あたかも他人事のように自分を茶化してしゃべっていました。今でいう自虐ネタですね。

 それを聞いていた仲間の一人が彼に「おまえ、自分の人生をそうやって面白おかしく話しているけど、そのときは随分と辛かっただろう」と同情すると、別の友人が「こいつ(彼のことを指して)は、シャレで生きているから、全然気にしていないんだ」とツッコミました。
 
 (一見辛い人生を歩んできた)彼は、たぶん次のような人生観で生きてきたのだと推察します。「この世に遊びにきているのだから、ハラハラ、ドキドキしなきゃ面白くないだろう」って。

 筆者が「シャレで生きている人たち」の生態を研究?することになったのは、この光景が深く印象に残っているからでした。
 では、その特徴をいくつか列挙してみましょう。
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・何かを獲得することや所有すること、業績を残すことには、さほど関心はない。
・特にしたいことや夢や願望があるわけでもない。
・人生の目的や生き甲斐、使命感、役割意識などにも無頓着。

・今置かれている環境をなんとか変えたいというよう気持ちは薄い。どんな環境にもそれなりになじめる。
・困ったことが起きても、なんとか解決しようとするよりも、柔らかくやり過ごし、面白がっている。

・旺盛というほどでもないが好奇心があり、無邪気である。
・損得とか効率性、合理性などは、あまり考えない。
・わけのわからないことに熱中するが、さめやすい。
・自己主張は少なく、決めつけることもしない。自分の考えに固執することもない。

・一人でいても大勢と一緒にいても楽しめる。オープンな性格で、いいかっこしない。
・成長、向上したいという欲求は希薄で、自分を変えようなんて思わない。
・これといった生活習慣はなく、好きなことを好きなときにやっている。
・直感と閃きで行動している。
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  読まれていかがでしょうか。「シャレで生きている人の生態」、また思いついたら書きますね。

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