見出し画像

許可を与えたことしか起こらない

 知人で、約束時間に必ず5分~10分遅れてくる人がいます。でも30分は遅れない。会議の開始が、朝でも昼でも夜でも、いつもだいたいそれくらい遅刻する。
 でも、その人だって、入試とか面接試験など重要なイベントには、きっと定刻前に着いていることでしょう。その人は遅れて入ってきたとき、「いや~、出かけに電話がかかってきて…」というような言い訳を度々していますが、「この会議には、これくらいは遅れてもいいや」って、自分に許可を与えているのですね。

 もう1人、別の知人の話。
 その人は、いつも数十万、サラ金からお金を借りています。毎月、利子分だけ払っているので、借金自体は増えも減りもしないそうです。
 利子だけで毎月2~3万飛んでいく。こんな生活は、もうイヤだと言いながら、20数年になる。(サラ金業者にとっては、彼みたいなのは優良顧客だそうです)。
 でも、その彼も何百万も借金することはありません。「この程度の金額なら、借りててもいいだろう」と自分に許しているみたいですね。

 人は時折、「こんなはずじゃなかった」と自分に腹を立てたり、人生を嘆いたり、言い訳して取り繕ったりしますが、自分自身に許可を与えたことしか起きていないのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?