自身の直感と責任で
納得のいく一生を過ごすのに大切なことは、自分の人生を生きるということ。これは、何が起ころうと、他人や社会のせいにせず、自分で判断し心のおもむくままに自分のしたいことをする。
「人のためになるから」とか言って、イヤなことをイヤイヤ引き受けたり、自分が犠牲になったりはしない。こういうスタイルは、一見、エゴイストに見えますが、「あなたのために犠牲になってあげているのよ」と聞かされて、喜ぶ人がいるでしょうか?自分のために生きる生き方が、結果的に「人のためにもなる」のです。
先日、60歳代の男性から、次のような質問を受けました。「もし自分が、寝たきりの植物人間のような状態になったら、生きる価値はないと思うので、尊厳死させてくれと子供たちに言おうと考えているが、これは(人として)間違っていますか?」。
これに対して「生きる価値も、尊厳死を選ぶかどうかもご自身で決めたらいいですよ。あなたの人生ですし、あなたのことを一番よくわかっているのもあなたですからね。こういう場合、正しいか間違いかは、あくまでも、あなたにとってどうか、ということ。あなたがどうしたいか、が最重要です」とお答えしました。
人に決めてもらう、専門家の判断に従うというのが習い性になっている方を多く見受けますが、最終の判断は、ご自身の直感と責任でされることをお奨めします。
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