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ふと出てきた言葉

 60歳くらいの女性から「心を病んだ人に近々お会いするのですが、彼女にどんな言葉をかけてあげたらいいでしょうか?」という質問がありました。   

 これには、間髪おかず、次のように答えました。「彼女を目にしたとき、ふと口をついて出てきた言葉を言ってあげたらいいですよ。それが、あなたの本心から出てきた、真実の言葉と言えるでしょう。そのときに何も浮かんでこなかったら、しばらく黙っていてもいいですし…」。

 お見舞いに行くときなんか、私たちは、よく「こう言ってあげよう」とあらかじめ用意しがちですが、それでは、通り一遍の手垢がついた言葉になってしまい、相手の心に届くことは少ない気がします。
 たとえ相手を傷つけ、落ち込ませることになったとしても、「ぶっつけ本番の言葉」のほうが、相手に何かしらの気づきを与えることになるのではと思います。

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