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感情の法則

 感情のことをつらつら考えていたら「感情の法則」について述べられている本を見つけました。森田療法を研究されているD・レイノルズ著「悩みを活かす~森田療法による建設的な生き方~」(創元社)。これによると感情には次のような法則があります。---
(1)感情は、意志の力で直接コントロールすることはできない。だからどんな感情を抱いても悪いことではない。そう感じてしまったら、感じていればいい。
(2)自分の感情に責任を負う必要はない。感情を処理する一番よい方法は、それを受け入れ、そこから何か学べるものがないかを考えてみること。時に、感情は、私たちがやらなければならないことを知らせてくれる合図になる。
(3)すべての感情は役に立つ。例えば、「苦痛」は、私たちを「今現在」に立ち戻らせてくれる。罪の意識は、私たちの目的をもう1回チェックする契機になる。悲しみは、価値観の見直しと行動の変化をうながす。不安は私たちを注意深く用意周到にする。
 こうした「感情」のなかに潜むプラス面に気づくと、どんな感情でも大事にするようになり、そこから何かを学びとろうとするようになる。
(4)感情は、愉快なものでも不愉快なものでもあっても、再び刺激されることがなければ、やがて消滅する。どうしようもない嘆きや、悲しみ、苦痛、ショックや驚きも、時間の経過を待てば鋭さを失い、思い出と同じようなものになる。
(5)感情は間接的に「行動」から影響を受ける。自分が望む感情を喚起したり、思わしくない感情の「影響」やその続く「長さ」を最小限にしたりすることが行動によってできる。---
 
 読まれていかがでしょうか?感情は、自分の意志や努力ではコントロールできないが、行動によって、間接的ではあるが、影響を与えることはできる。どんな感情もやがては落ち着いていく。これらを知っておくと、好ましくない感情がやってきても、とらわれることなく歩んでいけそうです。

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