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いつのまにか気にならなくなる

 心配ごとが頭から離れない方、悩みが尽きない方、いつも病気のことや不平不満を口にしている方へ、次のようなアドバイスをすることが多いです。

 「そのことを忘れようと思っても、なかなか忘れられず、よけいに気になるもの。そこで、何でもいいから、好きなことを見つけて夢中になりましょう。幸せな気分になれる趣味や遊びに打ち込んでいると、心配や問題、病気のことを考える時間はそのぶん減るし、楽しいことを考えていると愉快な人や現象を引き寄せますからね」。

 好きなことに没頭してたら、問題がいつの間にか気にならなくなっていた。病気が自然に治っていた。こういうのが、理想的な「悩みの解決法」だと思います。
 
 そこで、「私たちはお迎え(寿命)くるまで、この世という広場に遊びに来ている」と考えてみましょう。「遊びに来ている」と聞いたら、まじめな方は「なんて不謹慎な!」と思われるかも知れませんが、「遊ぶ」は「『あ』に沿う」が語源なのです。

 『あ』というのは、宇宙の本質、創造主、神仏の意味。
 言わば、創造主の御心に沿っている行為を「遊ぶ」ということですから、これが本来の「あり方」だと思いませんか?

 「観音経」という有名なお経に「観世音菩薩は、この娑婆(しゃば)世界で遊んでおられる」という一節があります。観音さんが、この世の中で、いろんなことをなさっているが、その行為を総称して「遊」という字を選んであてている。

  それは「遊び」というのは、別の何かを実現させるためにしているのではなく、「遊び」それ自体が目的であり、喜びに満ちているからでしょう。

 どんな大変なことが降りかかってきても「迎え」が来たら、帰れるのですから、次々とやってくる出合いと出来事を「遊び心」を忘れずに気楽に受け止め、味わっていきましょう。

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