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感情、5つの法則

 神経質治療で有名な森田療法を研究しているD・レイノルズ氏が書いた「悩みを活かす~森田療法による建設的な生き方~」(創元社)によれば、感情には次の5つの法則があります。
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(1)感情は、自分の意志の力で直接コントロールすることはできない。だから、どんな感情を抱いても悪いことではない。そう感じてしまったら、感じていればいい。

(2)自分の感情に責任を負う必要はない。感情を処理する一番よい方法は、それを受け入れ、そこから何か学べるものがないかを考えてみること。
 時に、感情は私たちがやらなければならないことを知らせてくれる合図になる。

(3)すべての感情は役に立つ。
 例えば、「苦痛」は私たちを「今」に立ち戻らせてくれる。罪の意識は、私たちの目的をもう1回チェックする契機になる。悲しみは、価値観の見直しと行動の変化をうながす。不安は、私たちを注意深く用意周到にする。
 「感情」のなかに潜む、こうしたプラス面に気づくと、どんな感情でも大事にするようになり、そこから何かを学びとろうとするようになる。

(4)感情は、愉快なものでも不愉快なものでもあっても、再び刺激されることがなければ、やがて消滅する。どうしようもない嘆きや悲しみ、苦痛、ショックや驚きも、時間の経過を待てば、鋭さを失い、思い出と同じようなものになる。

(5)感情は間接的に「行動」から影響を受ける。自分が望む感情を喚起したり、思わしくない感情の「影響」やその続く「長さ」を最小限にしたりすることが行動によってできる。
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 以上、読まれていかがでしょうか?

 感情は、自分の意志や努力ではコントロールできませんが、行動によって間接的ではありますが、影響を与えることはできる。これを知っておくと、好ましくない感情がやってきても、それにとらわれることなく歩んでいけます。

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