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#三國志覇道 は、このマップと全体休戦の仕様をどうにかしてください

 そんなわけで、プレイしているコーエーテクモの『三國志覇道』がアップデートになったんですよ。そろそろ煮詰まり気味で、上位陣に引退者がかなり出てきたところだったので、タイミング的に良かったんじゃないですかね。

 で、キャンペーンテーマが黄巾の乱。我らが張角さんがかなりいい感じでフィーチャーされていたので、これはこれで面白いのかな、と。

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 さらには、SSR、SR武将には戦闘2つ、内政1つの技能が改めて割り振られ、特にSSRでは貴重な技能枠の片方が内政技能でゴミ判定されて解体・下野の憂き目に遭った人たちはたくさんいます。例えば夏侯惇。お前は駄目なやつだ。なんだ、その技能「冶金」ってのは。戦争に必要な技能で固めて来い。しかも主将じゃないと能力を発揮できない割にスペックがまんべんない感じで、おまえ華雄さんを見習って堅固のひとつも覚えて来いよと思ったものです。

 ところが、そのクソ武将扱いだった夏侯惇に、まさかのお役立ち技能「連帯」がついて新登場しました。嘘だろ。これのお陰でいきなり攻撃5%アップじゃん。やったね夏侯惇。お前を待っていたぞ。誰だ、こんな遣える夏侯惇をクソ武将扱いした奴は。やればできる奴だと最初から思っていました。

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 ただまあ、凸らないと使い物にならないのは相変わらずで、私のようなせいぜいVIPレベル6程度の課金者はいまだに主将にはSR蒋欽やSR高順が並びます。いや、名将なのでそこに不満はないんですけどね、でもやっぱり上位陣が廃課金を中心に一部隊10万以上の戦力が当たり前の昨今、どう頑張っても8万台がせいぜいの主将SRでは見劣りするのもまた事実。おとなしく空き巣をやり、戦争になったら防衛要員として皆さまの防犯意識を高める活動に従事するのであります。

 一方で、非常に判断の分かれる微妙なフィーチャーが乗ってしまったのが今回のアップデートの特徴でもあります。

 まず、今回のアップデートでは拠点の支配エリアが大きくなり、場所を指定して遷都ができる「指定遷都令」で任意に飛べる空白エリアが小さくなりました(1. 拠点の支配地がデカくて拠点間のスキマが無くなった問題)。

 その結果、特定の都市を攻略しようとしたならば、B都市A都市に設定されている支城のほかに、都市攻略するための隣接する拠点をひとつ以上保有しなければ、攻略する都市から遠すぎて攻撃できないという仕様となりました。

 そして、このゲームは課金をして宝玉を使ったり、引退した高レベルアカウントを軍団内で引き継ぎ・譲渡されるとゲームプレイ上非常に有利な複数アカウントを運用できてしまいます(2. かかる手間の割にサブ垢がクソ有能問題)。村ゲームなのでサブ垢問題が発生するのはある程度は仕方がないのですが、当『三國志覇道』では本来なら俺TUEEEEEEしたいはずの廃課金プレイヤーが、アクティブ率の高い1万円課金の雑魚アカウント2名の同時攻撃で簡単に殺されるというステキ仕様になっています。

 その結果、アクティブが多い軍団がそのまま強いことになり、また、軍団を系列でまとめる仕様もないために大手陣営では系列軍団として二軍、三軍が用意されてしまうという馴れ合いの構図がそこここに見られます。どうしてこうなった。

 本来は、ゲーム性を確保するために拠点やプレイヤーのお城の防御力をもう少し増やして防衛に大きな意味を持つようにするか(3. 拠点やお城の防御がお豆腐すぎてどう頑張っても守りきれず廃課金涙目問題)、場所を指定して遷都できる「指定遷都令」を安くし戦力を集中させやすくして軍団員が攻められている仲間の拠点やお城を守れるようにするか(4. 指定遷都令が玉玉200と高すぎて課金の尽きた奴から土着の武装農民になっちゃうよ問題)が対処策なのかなと思ったのですが、げんじつには逆に(1)のように拠点エリアがデカくなってしまいました。

 いかんせんそういう仕様であるので、守りたいA都市やB都市の支城に隣接する拠点を押さえるサブ垢が3か所ずつ保有し、そのサブ垢が全体休戦すると、他の軍団がA都市やB都市を狙いたいと思っても隣接する拠点に攻め込むこともできず、完全防衛することができます。

 例えば、A都市「濮陽」をご覧ください。A都市を取り囲むように支城が5つあります。このうち3つを押さえれば都市攻略を行うことができますが、その支城の周りにある11個の拠点を4つのサブ垢で押さえ、全休を貼ることで都市への攻撃はおろか支城への圧迫もかなり防ぐことができます。隣の都市との空白地は2か所しかなく、防衛側はこの2か所を警戒しておくだけで充分対処することができます。

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 B都市汝南は立地的に支城が8つの拠点で守られています。C拠点D拠点もあるので、レベルの低いアカウントでも確保でき、3人でおおむね守ることができます。

 また、ある場所では、A都市、B都市などが固まって存在しているため、複数の軍団で持ち場を守り、内側の拠点も制圧すればほぼ安全地帯を構築することができます。これは、軍団や傘下軍団の規模が大きく、廃課金が全体休戦を連発できればという条件が付きますが、逆に言えば「都市を落とすためには、自分の勢力範囲から順番に拠点を落としていって前進していく」システムにゲームデザインが大きく変わっただけでなく、その拠点が全体休戦によって手も足も出せなくなることで基本的に大きい軍団がより有利になると言えます。

 一方で、都市攻略について支城の制限のないC都市は都市確保の報酬に見合うかどうかは別として攻防の中心になります。おそらくは、この仕様変更のお陰で上位軍団はより安全にA都市を守ることができる一方、中堅以下の雑魚軍団は横で連携を取りながらC都市を奪い合う構造になるでしょう。

 それもこれも、単体の休戦や、保有拠点ごと攻撃対象にならない全体休戦が仕様上あり得ないぐらい強いことが理由でゲームバランス的に非常に微妙なことになっているということは理解されるべきだと思います。

 結論としては、上記各問題点があったうえで、5. 休戦、全体休戦が強すぎるだろ問題が横たわります。もちろん、プレイヤーの睡眠時間を維持させるためにも、休戦貼って安心して寝ろや、あるいは仕事に行けやという気持ちで何の疑いもなく導入されたこのシステムのお陰で、実際にはとんでもなくゲームの均衡を危うくしている仕様になっています。戦争のど真ん中で5分間攻勢に出なかったプレイヤーが、目の前の拠点を4時間、ないし8時間の全体休戦を貼って戦場から離脱されることほど萎えることはありません。

 もちろん、プレイヤーとしてやるからには、戦術として敢えて最前線にいて無防備に敵の攻勢を受ける位置にいき、15部隊でも20部隊でも私目当てに行軍させておいてから、引きつけて休戦を貼れば皆さん「なんだよ」という感じで帰城してくださいます。軍令書をたくさん無駄にさせる作戦はいまなお微課金には有効ですが、何よりも敵部隊を引き付けている間は他の作戦に回される戦力が少ないことを意味し、有利に戦争を運ばせることができます。

 そういうテクニックをもってをや、アクティブ数こそ軍団の正義である仕様には変わりなく、おカネを払えばある程度以上の軍令書が得られる仕組みに変わったいま、微課金プレイヤーにとって大事なことは「任意遷都令」一個あたりどれだけの戦果を挙げられるのかに変わりました。

 宝玉200個で買えるこのアイテムを使って仲間を守ったり、飛んで行った先の近くにいる無防備なお城へ空き巣に伺ったり、軍団で布陣して都市攻防をするということで得られるリワードを競うゲームになりました。

 しかし、上記のように都市と支城に隣接した拠点の重要性が格段に上がったいま、もはやB都市以上の攻防に絡めない中堅以下の軍団や、我々窃盗団のような単品で楽しむプレイングは仕様によって否定され、冬の時代を迎えることになるのかもしれません。

 ただ、今回の黄巾の乱イベントは面白いです。軍団全員で固まって賊狩りをしていれば、一定確率で登場する黄巾軍の砦を軍団みんなで落としに行くというのは単純に(いまは)楽しいですね。

 願わくば、どのイベントも全体的にリワード(もらえるアイテム)が渋すぎて、やればやるほど損なものも少なくありません。せっかくの村ゲームなので、もっと都市攻防にいろんな強さの軍団が縦横に絡めるような仕様にしてほしいなあと願うばかりでございます。


神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント