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科学を信じる民主主義者が言論弾圧に抵抗しなければならない理由

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 私は民主主義者です。

 今回のロシアによるウクライナ侵攻に関していうならば、民主主義的かどうかってすごく大事なファクターだと思うんですよ。どのような形であれ、民主主義と、それを支える言論の自由、生まれながらにして与えられた人権は守られなければならない。

 もちろん、人権という考え方そのものは、人間がよりよく生きるための決め事として、自然の法則ではなく人間同士が決めたことにすぎません。

 ただ、少数者の意見を問答無用で排除してはならない、最終的には多数決ではあるけれども、そのプロセスにおいては充分に少数の意見を聞き、議論をし、政策に反映させる努力をしなければならない、というのは、決定に時間はかかるけど必要なことだと思うんですよね。

 変なことを言う人たちも多数います。でもそれは、民主主義を行ううえでのコストであり、その変なことであっても、時代を経たり、新たな事件で状況が一変したりすると、実は変なことではなくなるかもしれない。事後に検証をして、あのときは変なことを言っている奴らだったと思っていたけれど、なにかあった後ではあいつの言っていたことは正しかった、もう少しちゃんと聞いて検討しておけばよかった、ということもあるかもしれない。

 他方、本当にどうしようもない非科学的なこと、現実的ではないこと、全員に対する幸福を棄損するようなことをいう連中もいます。今回の露宇紛争においては、まさにここが試されることとなりました。

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神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント