大村慎一さんは大健闘だったですよ(静岡県知事選の地味な振り返りとして)
国民民主党への推薦願を茶封筒に入れてドアに貼り付けるなど、出だしからなかなかカマしてくれていた大村慎一さんですが。
告示前から数字を見ていた限りでは、大健闘だったんじゃないかと思ってます。胸張っていいと思いますよ。
概論はJBpressに書きました。蓮舫さんが都知事選出るというのもあって、大騒ぎでしたが。
https://web-willmagazine.com/politics/d9Fid
で、告示前で候補者が概ね出揃ったところで鈴木康友さんが約3%から5%のリードをしたまま選挙戦に突入し、そのまま最終まで5%の差でゴールインしています。活動量も似たようなものだったので、最終的に、鈴木康友さんと大村慎一さんは同じペースで浸透し、最終的な得票となったと言えます。道中、上川陽子さんがおもしろ舌禍事件を引き起こしたりしていましたが、遠江と駿河・伊豆の国柄もあってか期日前出口でも情勢調査でもそこまで影響はしませんでした。
本来ならば鈴木康友さんが圧勝となるところ、最後まで喰らいついて行けたのも大村慎一さんの副知事としての実績と、静岡有権者が実感している大村さんの人柄の良さとがあったのではと思っています。
そして、大村さんが敗戦した理由は明確に自民党への逆風と、公明党がぐっすり寝ていたことに尽きます。やはり、与野党対決風の静岡県知事選で大村さんが勝ったら、俺たちの岸田文雄が「おっ、自民党勝てるやんけ。解散だ!!」ってなる恐れがあり、今夏での解散は避けたい公明党としては勝たれて不安要素が増えても困るという話が大きかったかなと思っています。
共産党がテンプレ候補出して無事供託金没収になってましたが、自民党逆風下では立憲民主党と国民民主党がちゃんと担げば日本共産党は不要である話は改めて理解されたのもあるかもしれません。
惜しい戦いをしたからというよりは、まだ大村慎一さんには活躍の場が期待できる面が強いですし、空城が出る静岡選挙区で出すも良し、不思議なことになりそうな神奈川や埼玉に向けて仕込むも良し、いろんな意味で次の活躍を期待したいポジションだなあと思います。負けたにせよ、大善戦であった理由が、珍しく能力と人柄にあったという貴重な選挙でした。
画像はAIが考えた『どっちが勝っても割といい知事が誕生しそうなのを横目で見ながら、俺たちは小池百合子か蓮舫かっていうカレー味のうんこ食べ比べになりかねない悲哀を抱く東京都民』です。