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【プロレスの絵本】第19話 頭突き一筋25年フドウ“ダイヤモンドヘッド”カンタロー談


フドウ・カンタロー近影

入門したてのころは笑われたね。
「馬鹿の1つ憶えみたいに頭突きだけで通用する程、プロレスは甘くねえ」って。
そうかとも思い、いろいろ試したさ。
けれどもオイラぶきっちょだから何一つ身に付かねえ。

一時は本気で辞めようと思ったよ。でも思い直した。
どのみち頭突きしかねえんだったら、そいつをリングで通用するレベルまで極めりゃあいいんだ。
それからはもう、体鍛える以外は頭突きの練習しかしなかったね。
おかげでこうして今までやってこれてるって訳だ。

向いてないことをムリすんのはよくねえ。
でもな。
ときにゃあムリして一度迷ってみねえと、見えてこないものもある。
答えなんてはじめから分かってたようなものでもな。

ま、若いうちの話だよ。


※週替りでレスラーや関係者が、自らの生き様を語ります。


〈余〉
フドウ・カンタローは作者のお気に入りで、これ制作した10年ぐらいあと偽本に再登場。なぜかリング内で復活した魔王と戦っています。


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