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旅の記録 7日目

2月16日、旅に出てから今日で1週間です。
この日の最低気温が−4℃という噂だったので、夜から朝にかけては車に引きこもっていました。
それでも余裕で寒かったので、テント泊じゃなくてよかったと、自分の判断を褒め称えました

頑張って寝袋から這い出て、車の外に出てみて、初めてわかりました。
車もテントも、バッキバキに凍っていました…さすがは−4℃の世界。伊達じゃないですね。

道の駅で購入した、漬けマグロ丼。

寒いながらも、朝ごはんを作らないと食べる物がありません。
いつものズボラセットでも良かったんですが、6日目の道の駅で、漬けマグロ丼用のパックを購入しました。流水で解凍してホカホカご飯の上に乗せるだけ、という手軽なやつです。
メスティンでご飯を炊き、待ってる間に紅茶を飲みながら身体を温めつつ、片付けられる物をぼちぼちと片付けます。
この「ながら片付け」ができるかどうかで、キャンプの撤収時間は大きく左右します。

1時間の苦労の結晶。

食事も終え、パパッと片付けて出発だ!!
撤収に1時間かかりました…どうしてこんなに時間がかかるのか…下手くそかよ…

1.足摺岬

この日は足摺岬からスタートです。
足摺岬は四国の最南端に位置します。最南端とか最西端とか大好きマン。

東駐車場からの風景

よっしゃ来たぞー!!
と思ったら、足摺岬の目の前の駐車場が満車でした。
マジか。平日やぞ。なんでこんな人おんねん。俺だけでええやろ。
ちょっと進んだところに、「足摺岬 東側駐車場」なるものがあるそうなので、そちらに駐車。

650mは結構歩かせますね!?

素直に、ちょっとめんどくさかったです。
もうこの東側の写真だけで「足摺岬完了やでー」でいいんじゃないかって、僕の心の中の悪いヤツが囁きました。
でも!これだけじゃあ「四国最南端」が撮れない!!撮れなきゃ、こんなクソめんどくさいところまで来た理由がない!!
それに所詮は650m、たかが知れてますよ。

自分を奮い立たせないと行動できないレベルのカスですが、それでもちゃんと移動開始です。
海が近いのに山の中にいる、という不思議な感覚を味わいつつ、「四国最南端」が書いているであろう足摺岬へと向かいます。

謎の山道感

途中、天狗の鼻展望台に繋がる遊歩道がありました。
こういう展望台に弱いんですよ、僕。あるなら見たい。天狗の鼻が何か知りませんが、展望台に解説あるでしょ。
レッツウォーキング!

俺は一体…なんの写真を撮らされたんだ…

結構頑張って歩かされましたが、解説なし!!ここから写真撮ってね、だけ!!
うーん、どうしたもんか。
まぁ着いちゃったんだし、写真撮っておこう。これが足摺岬だと、四国最南端なんだと。

それから足摺岬方面に向かって歩きました。
ちゃんと四国最南端です。

ジョン万次郎の後ろ姿。

展望台に登ったところにも四国最南端が刻まれています。見づらいけど。

拡大すれば見えるかも…?

その展望台から、先ほど写真を撮っていた場所が見えました。とりあえず1枚ぱちり。

断崖絶壁の休憩所。

お土産屋さんに、こんな懐かしいステッカーが…!!!
FOMAって3Gだったと思ったけど、まだ第三世代ネットワークって生きてるんだっけ?と思って調べてみたら、26年までは電波提供しているとのこと。
さすがFOMA!ここでも繋がったんか!!

まだ繋がるもんね!!

この銅像、中浜万次郎とか、ジョン万次郎とかたくさん書いてあって、誰か知らなかったから少しだけ調べたんですが、この人すっげー面白い。

ジョンくん。

子供の頃に漁に出てたら漂流し、無人島に漂着した後、アメリカの船に救助された。当時の日本は鎖国中だったから帰国することができず、そのまま救助してもらった船で働くことに。
この時にアメリカへ渡って英語を学び、当時新鮮だった日本以外の異国文化を学んだ。
鎖国中に海外との交流があった長崎から、いろいろあって帰国を果たした。
この際に踏み絵があったが、何が描かれているのかわからなかったのでとりあえず踏んだ、という逸話がある。現代日本なら「僕、なんかやっちゃいました?」というヤツだ。
帰国後は、英語が話せるという特技から幕府に召し抱えられ、なんかいろいろ日米の架け橋となるような働きをしていたそう。

行く前に調べれば良かったなー、といつも後悔ばっかりしています。反省してないから前に進まない…僕は…弱い…

2.柏島

そんな後悔まみれの足摺岬を後にして、次なる場所「柏島」へ向かいました。
近くまで来た時に、橋がかかっているところが見えたので、アレだろうなーってことで写真撮ったんですよ。

奥が目的地、柏島。

でもね。

親方ぁ!!船が!!浮いてる!!

マジで!?海バチクソ綺麗じゃん!!
うひょーテンション上がるー!!

うっきうきで現地に向かい、海を見てみると。

これも浮いてるように撮りたかった。

ホントにどうしちゃったんですか、この透明度。
すげぇ。すげーしか言えないくらいすげえ。語彙力の喪失。
こういう海って沖縄とかグアムみたいな海外でしか見れないと思っていたので、四国で、しかもこの時期に見ることができるとは思っていませんでした。
何度も実感していますが、この旅に出て良かった。

近くでタイ丼を出してもらえるお店があるというので、伺いました。

奥さん1人で切り盛りしてる系のお店でした。

タレを少しずつかけ、黄身を少しずつくずし、食べ終わるまで変化を楽しみながらいただけました。
ホントに美味しかったです。

ただしこの柏島、めちゃくちゃアクセスが悪いです。
四国の左下に位置しているので、まず近くに 空港がありません。
松山空港でも、高知空港からでも、車で3時間かかります。
何かのついでに寄ることも難しいので、柏島が目当てじゃない限り来れません。
とても秘境感があって良い場所 でした!!

3.石垣の里

ぼんやりと地図を眺めていたら、「石垣の里」という魅力的なワードが目に飛び込んできたので、とりあえず行ってみるしかありませんよね。

山の斜面に沿って家が生えてる。

いざ行ってみると、本当に町全体が石垣でできていて、段々の構造になっていました。
しかもこの町、冗談みたいに道が整備されています。
なんというか古いRPGで出てくる町のような。
具体的に言うと、大した用事がないくせに村長の家がクソ分かり辛い場所にあって、帰る時も迷子になりそうな、そんなミニマップ必須な感じで道が整備されていました。
オメーのことだ、崖の街(ニーアレプリカント)。

15時までの営業でした(16時に撮影)
右から左に上がっている。
町の至る所が石垣と石畳。
上からの眺めは素敵。

この石垣ですが、住民たち自らで補修しているようです。
僕がお邪魔した ときに補修作業をしていたので、間違いありません。
普通の旅人だったら話しかけたりできるんでしょうが、基本スペックがコミュ障クソ陰キャゴミニートなので、状況から察することしかできませんでした。陰キャ治したい。

この後に道の駅へ行き、車中泊しました。
さすがに今朝ほど寒くなることはないだろう、というフラグを建ててから寝ました。
フラグの回収は、当然翌朝です。

7日目走行距離:227.5km
総走行距離:1025.2km

7日で1000km超えちゃったよ…

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