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【四国・九州編】旅の記録 21日目

旅が始まって21日目、3週間が経過しました。
とはいえ、家に何か残しているわけでもないので「3週間かぁ」というクソどうでもいい感慨しか出てきませんでした。

そんな3月2日は、山を一つ登ってみようかと計画しております。
雲仙岳を眺めるのに最適な、「仁田峠」という場所があるらしいので、そこを制覇しようと思います。
2日ぶりの車中泊、ちょっぴり腰が痛かったのを思い出しました。

宿泊地としていた道の駅 太良をうろうろしてたら、なんか面白そうな看板見つけました。

有明海って干満の差が6mってマジwwwwwww
いつも写真撮るけどよくわからないこれ。
真正面に大牟田(19日目の万田坑)があることが分かったので成長を感じる。
たぶん干潮ぎみ。

ほえー、干満の差6mってえぐいなぁ、面白い地形してんなぁ。
って間抜け面ぶら下げながら歩いていたら、周りの家族連れが「今なら海中鳥居が見れるかもな」みたいなこと言ってるのが聞こえました。
海中鳥居?なにそれ面白そうじゃん!
ということでGoogle Map見てみると、すぐそばにあるっぽい。
じゃあ行くしかないじゃん!

1.大魚神社の海中鳥居

車で5分も走らずに到着しました。

これは海中じゃない鳥居。
これは満潮時限定海中鳥居。

なるほどー、6mとかいうえぐい干満の差を利用した観光地か。いいこと考えますね。
僕の行った時間が干潮だったため、鳥居をくぐることができました。
ちなみに満潮だとどうなんの?と思って調べたら、えぐいほど水没してました。

電子の海より画像拝借いたしました。

世界が沈没した後かのような終末の景色、あんまりにもやべぇ。
これが毎月?毎日?発生するっていうんだから、6mとかいう干満差はすごい。月の引力、超すごい。

この鳥居をくぐって海の近くまで行ってみると、足元が砂利とか砂じゃないことに気が付きました。
これ、全部貝殻だ!!

浜一面に広がる貝殻。
寄りで。
引きで。

満潮時に押し寄せた貝類が、引き潮に間に合わず取り残されたのか。
この浜にカラスが異常に多いと思ったけど、この貝目当てだったみたいですね。
期せずして月の引力を体感し、天体すげーってなってしまった。

海を満喫したところで、そろそろ山へと向かいます。
今日一日での獲得標高すごいことになりそう。

2.雲仙多良シーライン

ここに来るまで存在を知りませんでした。
ショートカットできんじゃんやったぁ!くらいの感覚でしたが、実際通ってみるとちょっと面白かったので紹介させてください。

休憩スペースがあったら休憩する、それが旅人。

まず場所ですが、これです。

クッソ汚い字は勘弁してね。

これ、橋と言えば橋なんですが、本来の目的は「潮受堤防」なんです。

「これ」の部分、7kmもある。

なんて言うと知ったような口ぶりですが、もちろん初めて聞いた単語です。
しかし、今日になってから得た知識を動員すると、なんとなく想像できました。
干満差6mでヤバいから、干潮でも満潮でも水位が一定になるような堤防を作っちゃえ、という人間の都合が垣間見えました。

向かって右が諫早湾…だと思う。たぶん。

調べてみてわかったのですが、この道、というか堤防ができる際、水門を閉じる様子がギロチンを落とすようだったということで「ギロチンロード」という別名が付いているようです。

潮位が6m変化するような事象を知らなければ、潮受堤防という単語を聞いても何もわからず、「ショートカット便利ーwww気持ちいい道だなーwww」くらいにしか思ってなかったはずなので、やはり情報収集はとても大事だと、改めて気づかされました。
人生日々勉強です。

3.雲仙岳

先ほどの雲仙多良シーラインからさらに走らせ、ようやく山のふもとに到着です。
国道389号線という道をひた走れば、なんとなくなんか良さそうな感じがするので、ゴリゴリと車を進めます。

このアプリ、めっちゃ便利やな。
標高857mからの眺め。
どこ見てるのかは知らん。

それからもう少し進み、仁田峠第二展望台というところに到着。
第一展望台はこの先にあるはず。たぶん。

第二展望台は標高1000m超え。
この平成新山が見たかった。
これが…平成新山…!!
ズームしてもこれが限界。

1990年から1998年まで火山噴火してたってのは、当時遥か東北の地に住んでいた僕のところにもニュースはもちろん届いていました。
1998年て。タイタニックが流行ってたのがこの頃じゃなかったっけ。
ちょうどその時期に地理を勉強したばかりのころで、自分が生きている間に新しく山ができるなんて!と、感動した記憶がうっすらとあります。
なので、25年前に感動した場所に行けて感動倍増です!!

……ぶっちゃけ、遠くね?
もっと近づけないもんかなぁ。

地上が遥か下に…!!

それからもうちょい走らせて、ようやく到着しました、仁田峠!!

「にった」だと思ってたけど、「にた」なのか…今知ったぞ…
売店みたいなところにあった温度計。
クソさみぃ。
ふむふむ。
ミヤマキリシマってのを覚えておけば大丈夫そう。親近感ある。
さっきよりは平成新山に近づいた気がする。
ロープウェイで山頂まで登れるらしい。登らないわけがないよなぁ!?
コレ。12分に1本程度運航しているので、結構便利。
ロープウェイの乗り口にて。下と気温変わらんやん。
というわけで、妙見岳山頂1333m!!
おみくじって、あったら引いちゃうよね。
吉の割にはあんまりいいこと書いてくれてない。中吉くらいの気分。
登っていけば妙見カルデラが見れるはず。
ひぃひぃ言いながら登った山頂からの眺め①
山頂からの眺め②
煙が吹いてるところがあって、活火山なんだなぁって実感させられた。
山頂からの眺め③
平成新山側。めっちゃ近くなった!!
なんて山か知らんけど、空とのコントラストがとてもきれいでした。
これがカルデラ…か?
現地で見てもわからなかった。くやしい。
たぶん登ってきた道。
800mがあんなに低いのか…
たしかこれが雲仙岳。綺麗な裾野をしているから覚えている。
というわけで降りてきましたー。
学習素材①
学習素材②
学習素材③

やっぱり活火山って、いいですね。
パワーがあります。地熱的なパワーが。
海岸沿いを回るような旅ですが、たまに山行くのは最高です。
しかもほぼ車で行けるわけですし。

そしてここからの帰りですが、雲仙仁田峠循環道路という道を通って帰るわけですが、ここの道が本当に最高でした。
環境協力金として100円支払うのですが(協力とは)、そんなことはとても些細なことに感じられます。
循環道路と言っている割には一方通行なので対向車の心配はなく、道幅は1.5車線もある下り坂なので、ものすごい横Gを感じながら下ることができました。
あんまり運転は得意ではない僕でも「ヒャッハァ!」ができる道だったので、今後行く機会があれば100円をケチらずにぜひ通ってみてください。

もっとも、その道を通りぬけてからが本当に大変だったんですがね……

なんやねんこのひねくれた道。シャンとせぇよ。
行きついた先は蕎麦屋さんでした。
蕎麦屋のかつ丼って尋常じゃないくらい美味しいときあるよね。

お昼ご飯もしっかりいただいたので、いざ!今日のお酒の待っている場所へ!!

4.長崎、出島へ!

出島についてみての感想なんですが、バチクソ運転しづれぇ。
坂道の多さもさることながら、道が尋常じゃないくらい入り組んでる。
初見殺し交差点の多さもやばい。

車で散策するのは早急にあきらめて、さっさとホテルにチェックインし、お風呂入ってからお酒とおつまみを求めて散策です。

中島川という川を挟んで南北でビジネス街・飲み屋街が分かれていた。
かなり便利な街の作り方。
そういえば長崎にも中華街あるんだった!!忘れてた!!
この日は中華の気分ではなかったのでスルーでした。
適当に入った居酒屋で飲ませてもらった、いわゆるご当地焼酎。
左の22度は出回ってるんだけど、右の33度はたぶん現地限定。

このお店で教えてもらったのが、宝雲亭本店というお店。
地元で愛される一口餃子のお店とのことで、こちらにもお邪魔しました。

肝心の餃子の写真ねぇけどな!!
美味しかったのはマジです。

このお店でぐだぐだとお話してたら、なんか東京から来たというおじさんたちと意気投合。
そのままスナックに一緒にいきました。

オジサンたちが出してくれたワイン。めっちゃおいしかった。

なんかAIに関するお仕事で長崎に来ていたらしく、そのAIの機器の導入試験で、無事にうまくいったから祝杯を挙げていたと。
そこになんか、いい感じでご相伴に預かったわけで。えへへ、あざまっす。

ここのスナックで教えてもらったのが、長崎は締めにおにぎりを食べる文化があるんだということを吹き込まれました。
オジサンたちと一緒に締めおにぎりも食べて、そこすら奢ってもらいました。どうもスンマセンなぁ、兄貴ぃ!

地元の人や同席したオジサンたちとのコミュニケーションがあるので、こういう旅は本当に楽しいです。
あのオジサンたちが楽しすぎたので、願わくばどこかでまたお会いできたら。

この日はカプセルホテルで爆睡です。
残らないようにしなきゃなりませんね……

21日目走行距離:126.4km
総走行距離:2,866.1km

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