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旅の記録 19日目

2月28日、旅立ちから19日目の朝です。
しっかりサウナでお酒を抜いたので、寝起きスッキリでした。
泊まっていたホテル、カプセルホテルのくせに朝食付きでしたので、身支度もそこそこにいただきます。

これでええねんセットのような朝食。最高。

この日は佐賀まで行く予定でしたが、向かう道中で何を見ようか…というか、見るものあるのか?と、すごく困っていました。
これが行き当たりばったり旅のダメなところですね。計画性ゼロ。

ところが、前日に居酒屋でお客さんやら店主やらに話を聞いてみると「万田坑」という廃炭鉱が見学施設としてあるような話を聞きました。
失礼を承知で目の前で調べてみると、出るわ出るわ魅力的な写真が!
しかも熊本市内から佐賀に向かう道中にあるので、道順としても完璧でした。

ありがとうございます、とお礼にお酒を酌み交わしたのもいい思い出です。
こういう情報の宝庫なので、地元の居酒屋巡りは止められないや。

1.いざ、万田坑!

意気揚々と車を走らせますが、道中にめちゃくちゃ気になるお店発見。

ぜってー前世ハローマックじゃんwwwwwwwwwww
靴流通センターがあるので確定です。

ハローマックの居抜き物件って、形が特徴的なのですっげぇわかりやすいですよね。
しかも靴流通センターがあるので確定演出じゃないですか。
田舎あるある過ぎて謎にテンション上がってしまいました。

ちゃんと値段書け。

九州全体ってわけじゃないんですが、鹿児島~佐賀あたりはこんな感じで「超特価!」、「地域最安値!」、「お得!」みたいに、値段書いてないガソリンスタンドが異常に多かった印象です。
地域最安とか知らんから値段出せ。

ガソスタといえば高知のガソスタ、どこに行っても値段が統一されていたのが、地域的な謎の圧力感じましたね…今でもそうなのかな…

万田坑の文字が見えてきたところで、たぶん地場のチェーン店であろう「海鮮特急レーン寿司 じじや」という、大手チェーンよりはちょっとお高い感じのお寿司屋さんを見つけてしまったので、ここでお昼ご飯です。

見慣れた丸いお皿じゃなくて、なんか良さげな四角い皿ってのが素晴らしい。お高そうに見える。
バカみたいに肉厚のしめ鯖。めっちゃおいしい!!

いい感じにお腹の膨れたと同時に、いい感じのお値段でした。
ごちそうさまでした!

2.三井三池炭鉱 万田坑

先ほどの寿司屋からほど近い場所にある、万田坑ステーションに到着です。
ここは炭鉱、つまり戦前は石炭を採掘していた場所です。
そして、廃炭鉱にはロマンがある!!!

朽ち果てた廃墟にも趣があって、とても好きです。
時間が停止しているような、でも確実に時間と共に朽ちて行ってる姿は、なんかこう、言葉にし難い感情を与えてくれます。
しかし廃炭鉱として保存されているところは、廃墟で得られる感情のほかに「盛者必衰の歴史」を見せつけてくれます。
とはいえ、僕自身が歴史が好きってわけではないんですが、こういう場所で「歴史と事実が目の前にある」というのはすごい好きです。
肌で感じる歴史が好きなのかもしれません。
そういうのを全部ひっくるめて、ロマンがあるなぁと感じています。

三池炭鉱の坑口の一つとして明治から昭和初期にかけて上質な石炭を生産し、日本の近代化を支えた施設です。平成27年7月に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界遺産に登録されました。
保存されているレンガ造りの重厚な建物や、炭鉱マンたちが地底と地上を行き来した坑口、巨大な機械が残された機械室なども見学できます。

熊本観光ガイド https://kumamoto.guide/spots/detail/12133

こんな感じで、当時の建物とか機械とかが見学できるそうです。

こういう重機みたいのもロマンの一端ですよね。
こういう歴史を刻んだの大好きすぎる。
地下水を処理するための池。の跡。
昔は煙突が4本あったらしい。
今はこんな風に、土台が2か所残るだけ。
入れるの!?いいの!?!?
中からの風景。
なんか、知ってた。って感じ。
空が見える。
外から眺めてるだけでもロマンの風がビュンビュン吹いてる!!
現在は使用されていない鉄塔。

こういう電気設備見ると、元電気屋としてはいろいろ考えるわけですよ。
たぶん地域電力会社からの引き込み線と思われる鉄塔は残ってたけど、なんでこっちはなくなってるんだろう、というのが考えるべき議題。
引き込みの反対なので送電、つまり炭鉱で発電していた?
そういえば炭鉱って炭鉱内に常に送風してないと酸欠になるって聞いたことあるし、時代的にも無停電電源装置、もしくは非常用発電機のようなものはないだろうから、炭鉱内で火力発電して、余剰電力は売電してたんかなぁ。そのための売電鉄塔かなぁ。
等を考えていました。
この万田坑はガイド付きで案内してもらえるみたいだし、その人に話聞けばいいか。

そんなことよりも、ロマン感じようぜ!!
レンガ作りってだけで超かっけぇ。

実はここまでの写真、受付してない状態、つまり外から見れるんですよ。
正直、無料でこれは満足度高い。最高じゃん。
しかも見学料410円。実質無料。
すみませーん、オタク1枚!お願いします!
「申し訳ありません、先ほど炭鉱内で火事があったみたいで、立ち入り禁止なんです」

はあああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!!!??!?!?!!

え、なにこんなに楽しみにしてるのに入れないの?マジ?
てか炭鉱内で火事ってマジ?え、なんかみんな落ち着いてるっぽいけど、こんなもんなの?
てな感じで口パクパクさせてたら、
「あとちょっとで大丈夫になりそうです、たぶん」
っていうバチクソふんわりした救いの手が。ホント大丈夫なんかよ。
一旦建物の中入っていいらしいので、こぢんまりした建物の中にお邪魔します。

この万田坑、どうやら撮影地だったっぽい。
ここ一角だけるろ剣ゾーンwww

ぷらぷら歩いてると、
「外でボヤでした、もう入っていただいて大丈夫です」
とのこと。
どうやったら外のボヤと炭鉱内の火事を間違えるんだよ…

何はともあれ、ようやく炭鉱内に入らせていただけることに。

安全祈願が神頼みなのは現代でも一緒。
せっかくなら賽銭でも入れようと思ったら、ちゃっちゃと先に進むらしい。
もうちょいのんびり見させてよー。
炭鉱の事務局のような場所。
元々は三角屋根の建物だったけど、増築したらしい。増築の名残が見えるの面白い。
外に打ち捨てられた配管。たぶん排水管だったんじゃないかなぁ。
竪坑に続くトンネル。
奥に見えるトロッコみたいので移動してたらしい。
昔はここに地下まで下りるリフトがあったらしい。
リフトを操作するための部屋。
今では使われないようなベル、ホーン、ナイフスイッチにちょっぴり興奮する僕。
この竪坑で使用されていた信号も記載されているけど、非常退避が20回とか数えられないだろ。
竪坑はこんな感じで掘ってたらしい。ピンとこないけど。
ワイヤーを巻き上げてる機械。
このクソ太いワイヤーとバカでかいシャフトに興奮すら覚える。
元電気屋、こういう制御盤の銘版撮りがち。
コンダクタはわかんないけど、1979年にも真空遮断器あったのか。油中遮断とばかり思っていたから、自身の電気歴史勉強不足を痛感した。
ワイヤーの巻き数で深さを計測する深度計。
伸び率とかも計算されてんのかな…
エンヂンって表記が古さを感じるよねぇ。
2200Vのコンダクタだと思う。頼まれたって立ち入りたくない。
定期的にワイヤードラムを交換するためのホイストレールとチェーンブロック。
どのくらいの頻度で交換してたんだろ。
外出たら記念撮影スポット。
発電所跡。
やっぱり炭鉱内発電および地域電力会社への売電という予想は的中していた模様。
ただ、電力確保以外にも地域貢献という側面があったらしい。そこまでは考えが至らなかったぜ。
安全灯、いわゆるヘッドライトを整備している専用の部屋があったらしい。
縫製工場跡らしい。

男性が炭鉱に行ってる間、女性は縫製工場で働いていたらしい。
ここら辺だけで生活が完結できるような、囲い込みの仕組み。
それをやってのけるだけの財力あるよな…財閥系だもんな…

これなんだっけ!!忘れた!!!

ああ、楽しい炭鉱体験でした。
やっぱり歴史を間近で見ることでしか体験できないことってあるんですよね。

次回の北海道旅でも夕張に行く予定ですが、これ書きながら楽しみになってきました。
夕張炭鉱について調べてから行くようにします。

3.佐賀の美味しいもの探し

万田坑を楽しみつくしたので、佐賀に向かいます。
この日は佐賀駅前のビジネスホテルです。
普段カプセルホテルか車中泊ですが、普通の部屋に泊まれるって、すごい久しぶり…ゆっくりしよ……
と思ったのも束の間、すぐに美味しいもの探しです!!

とは言え……佐賀駅前、マジで地元的な居酒屋なかった。
結構歩き回った記憶あります。

チートマカロンに見えたのは僕だけじゃないはず。
佐賀の地元っぽいお酒くれー!って頼んだら出てきた自酒。
日本酒度+10のかなり辛口。大変美味でございました。
締めはラーメンしか好きじゃない。
記憶になけど記録によれば博多ラーメンらしい。なぜ佐賀で……

佐賀って鳥が有名だったはずなのに、あんまり鳥感なかったです。
店探し、もうちょい頑張らないと。

翌日は佐賀のサウナと言えば!!という場所に行く予定なので、めちゃくちゃ楽しみです。

19日目走行距離:93.2km
総走行距離:2,618.0km

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