|MAUVE CABINET|モーヴ・キャビネット

|モーヴ街2番地|オンライン・ギャラリー《MAUVE CABINET》は、愛書家のため…

|MAUVE CABINET|モーヴ・キャビネット

|モーヴ街2番地|オンライン・ギャラリー《MAUVE CABINET》は、愛書家のための小間物ブランド「霧とリボン」直営SHOP & ギャラリー《Private Cabinet》の別館(2023年閉廊)としてスタート。文学・アート・モードを横断する展覧会を定期開催しています。

マガジン

  • 菫色の実験室vol.9〜菫色×デザート

    霧とリボン企画 モーヴ街4周年記念イベント《菫色の実験室vol.9〜菫色×デザート》。[会期]8月18日(日)〜24日(土)|リネンのテーブルクロスに茶器やカトラリーが配され、お菓子や果実でいっぱいのティタイムがはじまります。「デザート」にまつわる文学、アート、モード。今夏、モーヴ街に甘やかな菫色の風が吹き抜けます。

  • 影山多栄子 & 永井健一二人展《空はシトリン》

    オンライン開催|霧とリボン企画|影山多栄子 & 永井健一二人展「空はシトリン〜宮沢賢治『春と修羅』に寄せて」|2022.7.31〜8.4|【展示アーティスト】影山多栄子(人形)/永井健一(絵画)/Du Vert au Violet(コラボポプリセット)【巻頭エッセイ】森 大那【エッセイ】維月 楓/熊谷めぐみ/嶋田青磁/ヨネヤマヤヤコ|無国籍な美意識と民芸の伝統が交差する人形作家・影山多栄子と、鉱物的感性で人物や事象を夢想する画家・永井健一。『春と修羅』から着想した、具象と抽象が明滅するふたりの作品世界をお届け致します。人形、絵画、エッセイが競演する「観て読む」オンライン展覧会をどうぞお楽しみください。

  • 最終幕〜菫色の小部屋

    全ての人々が自身の感性に誠実に生きることができるよう、ショップカラーの「菫色/Mauve」に願いを込めて、2015年より文学・アート・モードを横断する展覧会を開催してきた「菫色の小部屋」こと霧とリボン 直営SHOP&ギャラリー「Private Cabinet」は、本展にて吉祥寺での幕を閉じました。 終幕の記念に気鋭の執筆者によるエッセイを配信致します。

ストア

  • 商品の画像

    金田アツ子|Pudding à la mode

    ★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(60サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます 【ご注意】 ★他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。遅い納期に合わせて一括発送致します。 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内(土日祝休)】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【19〜21時】【20〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関しては、ご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です * モーヴ街4周年記念イベント《菫色の実験室vol.9〜菫色×デザート》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 春の花でいっぱいの、プリン・ア・ラ・モード  ……金田アツ子 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 文|高田怜央 東京にはまだ、訪れたことのない名曲喫茶がたくさんある。うっかりしているうちになくなってしまった場所もある。さみしい。 けれども金田アツ子さんの出してくれる昔ながらのデザート菓子は、いつまでたってもなくならない。遅くなってもいつも出迎えてくれる、わたしが来るより少し前の街の記憶。 春先の花々を摘みとって、一体なにをこしらえよう? 指輪? 王冠? ブーケ? それとも……アツ子さんの手にかかると、ひとたび季節のデザートに。お花畑のようなプリン・ア・ラ・モード。 薄明かりのランプの下、カフェテーブルに花束のようなデザートが並んでいく。蓄音機がチラチラとラヴェルを奏でる。かぐわしい花の香りに包まれながら、音楽の続く限り時が止まる。カウンターのレース越しに、アツ子さんが微笑む。 ★作品情報 アクリルガッシュ・バロンケント 作品サイズ|9.2cm×14.2cm 額込みサイズ|14cm×19cm 制作年|2024年(新作) ★プロフィール 金田アツ子|画家 絵を描いて、個展やグループ展などで時々発表しています。静かな喫茶店とピアノの音が好きです。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。配送業者さんの保管期間を過ぎた場合、お荷物は当方に戻り、再発送の際は、所定の手数料がかかりますこと、ご了承願います。 【発送業者さんへの手数料(着払い送料と同額)】と【再発送にかかる送料】を1週間以内に指定口座にお振込頂いた後、3営業日以内に商品を再発送致します。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
    25,000円
    KIRI to RIBBON
  • 商品の画像

    横井まい子|泡沫のお茶会

    ★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(80サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます 【ご注意】 ★他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。遅い納期に合わせて一括発送致します。 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内(土日祝休)】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【19〜21時】【20〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関しては、ご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です * モーヴ街4周年記念イベント《菫色の実験室vol.9〜菫色×デザート》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 菫色と緑色で描き始めるとあぶくのような髪の少女がぷかぷかと現れました。 少女は貝殻があると拾って眺めたくなってしまう。 マドレーヌは見るのも食べるのも大好物。 好きなものを並べてお茶の時間。 泳いでやってきたお客様たち。 ニガヨモギの葉が海藻のように見えてきた。 甘くて綺麗なお菓子は大抵小さくて食いしん坊には泡沫のよう。 けれど、その儚さが素敵でもあります。 ……横井まい子 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 文|森 大那 「泡沫のお茶会」へ席を移しても、きっと事情は大きく変わりません。 
地上の喧騒など聞こえない、水底色の場所では、貝の形のお菓子にふさわしいお茶で。
カップの中は、彼女の服と同じ色でしょうか。
 魚たちは、次はいつ会えるか分からない透き通るような女の子に、好かれようと気にかけています。 もし今夜、夢の中で貝殻を拾ったら、朝の世界へ持ち出せるでしょうか?
 彼女の面影やお茶の味を忘れてしまっても、貝殻の触り心地だけは、泡のようには消えないでほしいものです。 ★作品情報 油彩・綿キャンバス 作品サイズ|22cm×16cm(オーバル) 額込みサイズ|約33.8×26.9cm 制作年|2024年(新作) ★プロフィール 横井まい子|画家 少年や少女の姿を通して自然や物語を絵に表したいと思い描いています。 個展 2018年マリアの心臓(銀座)、アサヒギャラリー(甲府)他、グループ展などで作品の発表をしています。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。配送業者さんの保管期間を過ぎた場合、お荷物は当方に戻り、再発送の際は、所定の手数料がかかりますこと、ご了承願います。 【発送業者さんへの手数料(着払い送料と同額)】と【再発送にかかる送料】を1週間以内に指定口座にお振込頂いた後、3営業日以内に商品を再発送致します。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
    70,000円
    KIRI to RIBBON

記事一覧

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 霧の向こうのモーヴ街。ギャラリーに洋服屋さんに、素敵なお店が集まるところ。でも、どうやら気まぐれに現れる店があるようです。画家・kawori様の絵筆に導かれて、一緒…

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菫色の記録室|1|最終幕〜菫色の小部屋展

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「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉…

追想|#菫色の小部屋_終幕《5》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉…

追想|#菫色の小部屋_終幕《4》

 「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した…

追想|#菫色の小部屋_終幕《3》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉…

追想|#菫色の小部屋_終幕《2》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。 早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥…

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 「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した…

ミストレス・ノール|菫色の小部屋の最後のカーテンを閉めて

*  2015年4月から2023年12月まで。吉祥寺の地にて扉をひらいた「菫色の小部屋」こと霧とリボン 直営SHOP&ギャラリー「Private Cabinet」は、本年12月をもって8年の歴史…

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 菫色の小部屋への招待は手書きのお手紙で始まりました。  雨宮まみさんからのお手紙でした。はじめて行くときは迷うかも、と出不精な私を彼女が連れて行ってくれること…

森 大那|菫色集

 部屋の灯りを点ける時、その瞬間にだけ、見たこともない景色が出現する。  毎日眺め、眼をつぶっても暮らせるほど馴染みがあるのに、その瞬間だけは、子供の頃に一度だ…

kawori《2》|秘密のカフェ、踊るように街を探して

 霧の向こうのモーヴ街。ギャラリーに洋服屋さんに、素敵なお店が集まるところ。でも、どうやら気まぐれに現れる店があるようです。画家・kawori様の絵筆に導かれて、一緒にのぞいてみましょう。  柔らかい雨が降り注ぐ道を歩いていると、紫陽花がぽつりぽつりと見えてくる。雨色の花びらを辿っていけば、秘密のカフェが見えてくる。曇天の光がゆらゆらと輝く部屋、ぼんやりと灯りが柔らかな曲線を描いている。そっとパフェを見つめる一人のお客様。今日は先客がいるみたいだ。  薄暗い梅雨の日にもこ

野村直子|デザートのひと口目

 私がホイップクリームを好むのには、理由があるはずです。  その色はいつだって向こう側を見せない100%の不透明な白であること、無定型な形であることが魅力なのに必ず綺麗な曲面をしていること。  それは、秘密を決して口外しない、信頼のおける親友の印象と共通しています。  一枚の絵に味があるとしたら、どんな味であるか……子供の頃、絵画を目にするたびに想像していました。  今まさにお茶が注がれようとしている、野村直子「菫色のお客日」は、心がほどける瞬間、デザートのひと口目の予感

Miss Moppet Dolls|パティスリーの天使たち

 内緒の話をしてあげる。  あのお菓子屋さん、菫色の壁紙の、かわいいパティスリー、あそこにはお菓子の天使が住んでいるの。  昼間はお人形のふりをしているけれど、こっそり目配せしあっているのを見たわ。  ほら、お店のテーブルの上にお行儀よく座っているお人形、覚えているでしょう?  片方は、きっとショートケーキの天使ね。  だって、ショートケーキがドレスを着ていたらこんなだろうって、想像していた通りだもの。  ふんわりした生地のスカートに、銀のアラザンみたいなビーズをちりば

ヱリス|ヴィオレ・ア・ラ・モード

 ヱリスの作品に初めて出会ったのは、いつだっただろう。  SNSに流れてきた少女の画像は、モノクロームの点描に象られ微かな微笑みを浮かべていた。微笑み?それは本当に微笑みだっただろうか。  目深に被さった厚い前髪は少女の顔を半分覆い、謎めいたその表情を露わにしない。観る人はそこに自分の中に在る少女を投影する。  モーヴ街初登場となるヱリス。銅版画、ペン画、ミクストメディアの立体作品と多彩な手法を用いる彼女だが、今回はアクリル絵の具による点描を駆使して、菫色とデザートの出会い

kawori《1》|甘酸っぱい宴をともに

 霧の向こうにモーヴ街が出現してから4周年。街がお祝いムードに包まれる中、いつもは入らない小道を歩いていたら、ささやかで甘酸っぱい宴の声が聞こえてくる。本展で初めてのご紹介となるkawori様が、水彩と色鉛筆、絵墨でやわらかく救いあげた小さな物語をご覧ください。  どこからか聞こえる歌声に誘われて小道を抜ければ、菫色の花弁が一面を囲む小さな庭で、ティータイムが開かれていた。  わたしが入ってきたら、野良猫や子鼠たちは隠れちゃった。瑞々しいラズベリー、踊るように咲くリボンに

菫色の記録室|1|最終幕〜菫色の小部屋展

 吉祥寺で見る最後のクレマチス・アーマンディの季節が去り、花水木も花びらを落としました。輝くばかりの新緑を眺めながら、移転準備作業に勤しむ巡るましい日々を過ごしています。  《最終幕〜菫色の小部屋》展(2023年12月)から季節は巡り、迎えた初夏。敬愛するアーティストの皆様が最終幕に寄せて下さった作品とメッセージを、感謝を込めてひとつひとつ辿りながら、これからやってくる未来へと思いを馳せています。改めまして、小さなギャラリーを大切に思って下さったアーティストの皆様とお客様へ

追想|#菫色の小部屋_終幕《7》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミッ

追想|#菫色の小部屋_終幕《6》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミッ

追想|#菫色の小部屋_終幕《5》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミッ

追想|#菫色の小部屋_終幕《4》

 「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミ

追想|#菫色の小部屋_終幕《3》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミッ

追想|#菫色の小部屋_終幕《2》

「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。 早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミック

追想|#菫色の小部屋_終幕《1》

 「菫色の小部屋、終幕——2015 - 2023」のお知らせをポストしたのが2023年3月4日、一年前の今日でした。  早いものであれから一年。  三年間の休業を経て営業再開した吉祥寺での最終年(2023年)を、アーティストの皆様、執筆者の皆様、そしてたくさんのお客様に支えて頂き、夢のような時間を過ごしながら、無事終えることができました。改めまして、ご厚意に深く感謝申し上げます。  その際に募集した「#菫色の小部屋_終幕」へご参加下さった皆様のコメントとお写真を、パンデミ

ミストレス・ノール|菫色の小部屋の最後のカーテンを閉めて

*  2015年4月から2023年12月まで。吉祥寺の地にて扉をひらいた「菫色の小部屋」こと霧とリボン 直営SHOP&ギャラリー「Private Cabinet」は、本年12月をもって8年の歴史に幕を下ろしました。  最後の展覧会となった《最終幕〜菫色の小部屋》展では、総勢65組の多彩なアーティスト作品を展示。会期中は全国から45組以上のアーティストの皆様が駆けつけて下さり、共にお客様をお迎え致しました。  小部屋に溢れたはなむけのブーケや贈り物、お便りには、そこここに菫色

ヨネヤマヤヤコ|モーヴ色のとばりの向こう

 菫色の小部屋への招待は手書きのお手紙で始まりました。  雨宮まみさんからのお手紙でした。はじめて行くときは迷うかも、と出不精な私を彼女が連れて行ってくれることになりました。  モーヴ色のとばりをくぐり抜けるとほのかに清冽なラヴェンダーの香りが漂い圧倒的な美意識に彩られた空間が広がっていました。柔らかな菫色を帯びた灯りのもとで設えのひとつひとつに目を留めては感嘆の声を上げたり、ノール様の解説に耳を傾けては試着してみたり。菫色の小部屋は一見こじんまりとした印象を受けますがゆ

森 大那|菫色集

 部屋の灯りを点ける時、その瞬間にだけ、見たこともない景色が出現する。  毎日眺め、眼をつぶっても暮らせるほど馴染みがあるのに、その瞬間だけは、子供の頃に一度だけ足を踏み入れたような気がする夜の遊園地、夜の砂漠の上をゆく郵便機の出発時刻を待つ飛行士の待合室、いわく付きの古酒たちが秘された城塞の地下室を目撃する。  それはピカソ的分解、ベーコン的歪曲、モネ的融解、セガンティーニ的輪郭、ルドン的陰影、ルソー的温度、デ・キリコ的遠近法であり、その一瞬を、私たちは追い求めているのだ、