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グノーシア 感想

突然だが、わたしはパーティーゲームが好きである。
しかし、そもそもパーティーゲームとは複数人で遊ぶゲームであるからして、常に「このゲームはソロで楽しめるか」などという視点でゲームを選ぶ人間にとっては、なかなかハードルの高いゲームであるのだ。

そんなわけで、人を集めなくても「人狼的ゲーム」ができると聞いて、喜び勇んで購入したゲームです。
買ってしばらく経ちますが、未だに楽しく遊べています。

○ 今回のゲーム

Nintendo Switch版 GNOSIA(グノーシア)

どんなゲーム?

SF世界を舞台とした所謂「人狼ゲーム」です。
主人公+14人の計15人の配役などが周回ごとに変化し、「人狼ゲーム」を行います。

ストーリー

歩きながら話そう。起きられる?

グノーシアは嘘をつく。人間のふりをして近づき、だまし、そして身近な人間を一人ずつ、この宇宙から葬り去る――。
漂流する宇宙船内にて、人間を襲う未知の敵「グノーシア」に直面した乗員達は、誰が敵なのか分からない状況でこの危機を収束させるために、一つの解決策を試みる。 最も疑わしい人物から一人ずつコールドスリープさせ、船内に紛れ込んだ全てのグノーシアを活動停止させるのだ。
しかし、その人物が本当にグノーシアだったのか、あるいはスケープゴートにされた哀れな人間だったのか、知ることは難しい。最後に笑うのは人間なのか、それとも――?

引用元: http://d-mebius.com/gnosias/


何をするゲーム?

ループする世界で、配役などがランダムに変更されながら所謂「人狼ゲーム」を行います。
キャラクターは主人公を除き14名ですが、 “嘘を吐くのが下手だが他人が嘘を吐いていると直感でよく気づく” キャラクターや “論理的に考えて確率で物事を考えるが、自分の考えに基づき怪しい人物を躊躇なく疑ってかかるため敵を作りやすくよく吊られてしまう” キャラクター、 “怪しい人物より仲の悪い人物を疑ってしまう” キャラクターなど、性格が様々のため、主人公は各キャラクターとの仲の良さや性格を加味しながら、自分の生存かつ自分の陣営の勝利を目指します。

各キャラクターの配役や選択、生き残り状況等によってイベントが発生しストーリーが進むので、主人公は何度も何度も何度も配役を変更しながらループを繰り返していくことになります。
序盤は思うように話し合いが進まなくても、経験値を貯めて主人公の “嘘がバレにくくなる演技” や “話し合いの中で目立ちにくくなるステルス” といった能力を強化することで、だんだん思うように進められるようになってくるつくりになっています。

○ 感想

話し合い自体はどうしても対人と同じようにはいきませんが、確率より仲の良さを優先したり、相手が嘘を吐いていると見抜けたり、対人とは別の要素も加えられたゲームとなっているので、人狼ゲームっぽいゲームとしては十分楽しめるものだと思います。
また、こういったゲームには珍しい気がしますがわりとしっかりしたストーリーがあります。しっかりエンディングがあるので、そこまで辿り着いたときのやりきった感とまだ遊びたい気持ちを味わうことができます。飽きるまでひたすら繰り返すだけじゃないのは魅力的です。

よかったところ

誰が敵で誰が味方か分からない、人狼ゲームっぽいゲームが楽しめる。これに尽きます。
役職がフルで存在する中、自分が役職なし(市民)で遊ぶのが好きなのですが、あいつ嘘吐いてるぞなんて言われて『ここは対立してるのか…』なんて考えてみたところで、どっちが敵でどっちが味方か分からない!!あと両方を庇っている君は何!!!なんて考えている時間がいちばん楽しいです。
多弁で吊られたり、寡黙で吊られたり、発言力あるキャラクターを軽率に疑って吊られたり。楽しいですね。

キャラクターが魅力的なのもプレイしていて楽しいポイントです。毎回真っ先に吊られるラキオはついつい庇いがちです。庇って好印象を与えたところで、それを理由に疑わないでくれるわけではない性格もいい。そも全然生き残ってくれないけれど。
ループを繰り返して、いろんなイベントを見て、どんどんキャラクターのことを知っていって、好きになって、エンディングを迎える。何度でも繰り返したくなる理由だと思います。

残念だったところ

このゲーム、人狼ゲームとは致命的に違う点があります。何を隠そうこのゲーム、自分が生存できなかった時点で敗北します。AC主義者(狂人)でさえ敗北します。正直未だになにをしたらいいか分からなくて、潜伏してそれっぽいほうに味方しています。
どの役職においても陣営への貢献より保身が大切になってしまいがちで、とにかく目立たない、嫌われないを重視してしまいます。

また、いつかのアプデでギャラリー機能が追加され、イベントスチルを見返せるようになりました。
しかしこのギャラリー、 “そのセーブデータ内で見たスチル” しか見返すことができません。主人公は男、女、汎のどれかを性別として設定しますが、男でしか起こらないイベントや女でしか起こらないイベントが存在するため、全てのスチルを見られるギャラリーは完成しません。空きができるなんてことはないですが、図鑑埋めの好きな人間にはつらいです。セーブデータ共通にしてほしい…。

余談

このゲームを買おうか悩むとき、SQ(赤い髪の女性)の舌を出しているちょっと怖い感じの顔が目に入ると思います。
正直、初めて見たときはめちゃくちゃびっくりしたし、このゲーム怖い要素ある??とこわごわ購入しました。だってこわい。かわいい顔と一緒に映るから余計こわい。
結論から言うと、あのSQの顔が平気なら問題ないと思います。あんな感じの怖い顔はわりとでてきますが、ホラー要素は特にないです。たぶん。
逆に、あの顔がどうしても無理ならやめておいたほうがいいと思います。それなりに頻繁に見かけることになるので、わたしは慣れましたがびっくりは未だにします。こわいものはこわい。

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