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京都三十三間堂の千体の観音様を通じて今自分があることに感謝

京都の三十三間堂をお参りしました。

三十三間堂は説明するまでもなく、南北120mの長いお堂の中央に千手観音坐像、その背後に1体、左右に500体の千手観音立像が整然と立ち並ぶお堂です。
数多くの京都の観光地の中でも定番のスポットで、いつも多くの人たちが訪れています。

1000体の千手観音立像はいずれも人の等身大で作られていて、お顔の表情も一体一体全て違います。
一つ一つ見ていくと、友人に似ている像や自分に似ている像など発見できることもあります。

私は師匠から千体の観音様を自分のご先祖様として捉えてみることを教わりました。

人間には誰にも2人の親がいます。その親にもそれぞれ2人の親がいます。
自分には2代前の祖父母の代で4人、3代前の曾祖父母の代で8人、4代前の高祖父母の代で16人のご先祖様がいます。こうして数えていくと10代前まで遡ると1024人のご先祖様がいることがわかります。
もちろんもっと遡れば、ご先祖様の数はさらに膨大になります。

頭で計算すると1024人という人数は今ひとつピンときませんが、千体の観音様を目の前にして、これが自分のご先祖様だと思うと実感がわきます。

この1024人のご先祖様の内、一人でも欠けたら自分は存在しません。
今よりも生きるのが大変だった時代にご先祖様たちが懸命に生きた結果、今の自分がいるということなのです。
ある意味、奇跡のようなことだと思っています。

私は千体の観音様をご先祖様として捉えるようになってから、毎年三十三間堂にお参りするようになりました。
そしてお参りした後は、自分にはこれだけのご先祖様がいらっしゃって護ってくださっている、応援してくださっているという幸せな気持ちになれます。

今自分が存在していることをご先祖様に感謝しながら生きていきたいと思っています。

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