【歌詞和訳】Good-Old-Fashioned Lover Boy/Queen

天界より愛を込めて。こんにちは。きらすけです。
今回はQueenの『Good-Old-Fashioned Lover Boy』を自分なりに訳してみました。

ピアノの弾き語りから始まる、シャンソンっぽい曲調のおしゃれな曲です。世界観がVOGUEです。Killer Queenの曲調が好きな人は結構好きだと思います。
歌詞も男性版キラークイーンと言った感じで、スマートで情熱的な色男についての歌です。良いよ、この曲(何様)

日本でも人気の高い曲で、アルバム『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』にも収録されています。

↓↓↓以下動画↓↓↓

↓↓↓以下和訳↓↓↓

Good-Old-Fashioned Lover Boy(懐かしのラヴァー・ボーイ)

I can dim the lights and sing you songs full of sad things
(明かりを絞って、君に悲しい歌を歌ってあげよう)
We can do the tango just for two
(2人だけのためのタンゴも踊ろうよ)
I can serenade and gently play on your heart strings
(窓の下で小夜曲を歌って、君の心を奏でてあげる)
Be your Valentino just for you
(君だけのヴァレンチノになるよ)

Ooh, love, ooh, loverboy
(『やあ、色男さん、)
What're you doin' tonight, hey, boy?
(今夜は何をするんだ、なあ?』)
Set my alarm, turn on my charm
(時間は正確に、魅惑は大胆に)
That's because I'm a good old-fashioned loverboy
(だって僕は古き良き最高の恋人なんだからね)

Ooh, let me feel your heartbeat (Grow faster, faster)
(君の早まる鼓動を感じさせて)
Ooh, ooh, can you feel my love heat?
(ねえ、僕の熱も感じられてるかな?)
Come on and sit on my hot-seat of love
(おいで、君への愛で熱くなった僕の膝にお座り)
And tell me how do you feel right after all
(どう感じているか、ちゃんと素直に教えてね)
I'd like for you and I to go romancing
(僕と君とでロマンスを味わおう)
Say the word, your wish is my command
(言ってごらん、君の望みが僕の至上命題だ)

Ooh, love, ooh, loverboy
(『よう、色男さん)
What're you doin' tonight, hey, boy?
(今夜は何をやるんだ、なあ?』)
Write my letter
(手紙を書くんだ)
Feel much better
(君を舞い上がらせてしまうような)
And use my fancy patter on the telephone
(それから電話で、終わりのないとびきり愉快な話をするよ)

When I'm not with you
(君といない時にも)
Think of you always
(いつも君のことを想っている)
(I miss those long hot summer nights)
(長く熱かったあの夏の夜が恋しいな)
I miss you
(君に会いたい)
When I'm not with you
(ねえ、僕がそばにいない時も)
Think of me always
(僕のことを考えていてね)
Love you, love you
(愛しているよ、心から)

Hey, boy, where do you get it from?
(『よお色男、そんな言葉どこで覚えた?)
Hey, boy, where did you go?
(どこでその振る舞いを身につけたんだ?』)
I learned my passion
(そりゃあ決まってるだろ、この情熱は)
In the good old-fashioned School of loverboys
("色男専門学校"で勉強したのさ!)

Dining at the Ritz we'll meet at nine precisely (One, two, three, four, five, six, seven, eight, nine o'clock)
(リッツでディナーを 9時ぴったりに会おう(1、2、3、4、5、6、7、8、9時だよ))
I will pay the bill, you taste the wine
(僕が払うから、ワインを楽しんでいて)
Driving back in style in my saloon will do quite nicely
(帰りに立派なセダンでドライブするのはたまらないだろうね)
Just take me back to yours that will be fine (Come on and get it)
(君になら連れて帰られるのも悪くない(さあ、捕まえてみて?))

Ooh, love (There he goes again)
(He's my good old fashioned loverboy) Ooh, loverboy
(『よお、色男さん(また彼が歩いている)(彼は私の素敵な恋人))
What're you doin' tonight, hey, boy?
(今夜はどうするんだ、なあ?』)
Everything's all right
(全てが順風満帆だ)
Just hold on tight
(ただ僕を離さないでいてね?)
That's because I'm a good old-fashioned (fashioned)
loverboy
(だって僕は古き良き君の素敵な恋人だからね!)

邦題『懐かしのラヴァー・ボーイ』は厳密には正確な訳とは言えませんが、この雰囲気が好きなのでそのまま使いました。また、ラヴァーボーイ、というのは日本語には上手い対訳が存在しないのですが、まあ強いて言うなら色男、といったところのようです。

最初のsing you song full of sad thingsはなんで悲しい歌を歌うんだろ?と思っていますがよく分からんのでそのまま訳しました。詳しい方がいたら教えてください。

タンゴって聞いたことあるけど実はちゃんと知らないな〜と思って調べたところ、基本男女ふたりで踊る激しいラテン調のダンスのようです。詳しくはこちらのWikipediaをご覧下さい。論文か?ってほど詳しく書いてあります。誰だよタンゴにこんなに情熱を注いでるやつ。

また、セレナーデについても調べたところ、もともとは夜に恋人の家の前などで歌う愛の歌を表していたようです。バロック時代にはもっと豪華になって、軽めの交響曲的なものにも用いられたようですが、こちらではもともとの恋人のための歌というものでしょう。

ヴァレンチノ、というのは恐らくタンゴダンサーから経歴をスタートし、イタリアを代表する映画スターとなったルドルフ・ヴァレンチノのことと思われます。彼は色男として名を馳せていました。とてもドラマティックな人生を送った人なので、興味があればぜひこちらのWikipediaを。

set my alarm…のところはこちらのブログ様の「時間もきっちり、笑顔はばっちり」という表現が良すぎたので本当は使いたかったのですが、そういう訳にもいかなかったのでなんとなくそれっぽく訳しました。ちゃんと韻を踏んでいくあたりがすごくクイーン上級者って感じでいや……僕も精進します……といった感じです。

my hot seat of loveはね……分かりませんでしたよ……ほかのどの和訳を見ても「ホットシート」としか書いてなくて、いや比喩表現だろこれは何かを表してるんだろと思ったのですが……かと言って何なのかは分からず……しょうがないのでまあ、人体で座れそうな場所ということで「膝」ではないか?と訳しました。適当をこいています。

use my fancy patterのpatterは「絶え間のない、おもしろい話」と辞書にあったのでそういう感じで訳しました。

good old fashioned school of loverboysはジョーク的な表現なので、冗談めかして"色男専門学校"と訳しました。いいな、その学校、僕も行きたいです。スマートになりてえ。

リッツはクラッカーではなく世界中に展開しているめちゃクソ高級ホテル(とそこのレストラン)のザ・リッツ・カールトンのことです。参考までに東京のリッツのディナーの値段を調べたら15000円〜と書いてありました。震えます。それにワインなど加えて飲もうものなら一人2万は余裕で飛ぶでしょう。ドレスコードもあります。震えます。

my saloonは他の訳だと結構ディナー終わったあとにラウンジに行くみたいに訳してあるやつが多かったのですが、微妙に納得が行かなかったので調べたらイギリス英語でセダンの意味があったので今回はdrive backとあわせてそちらで取りました。でも実際ディナーのあとにバーの特別席に行くとかでも全然違和感はないと思います。

この曲はすごくお洒落でクラシックな感じの色男が書かれていて、当時の世界感のようなものが垣間見えて面白いです。僕もこのくらいスマートでイカした天使になりたいです。

というわけで『Good-Old-Fashioned lover boy』の和訳でした。おそまつさまでした。

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