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最近読んだ本

星野なおこ 文 羽尻利門 絵

表紙には、“たかたかすぎ”と呼ばれる大きな杉の御神木。
それを見上げる少年二人、「しょうた」と「ごろう」。

二人の住む村では、毎年12月1日に「きたかぜさま」のお祭りが行われ、来年1年生になる二人は、うちわを扇ぎながら村巡りの列の先頭を歩く大役を担う。
村の人々は、
「きたかぜさまじゃ、ありがたや。もっと もっと かぜ ふかせておくれ」「うちの わるいもの みんな はらっとくれな」 (本文より)
とありがたがって村で取れた作物やお菓子をくれたり、みんなで集会所に集まってごちそうを囲んだり。
「きたかぜさまって ほんとうに いるのかな?」と、二人は集会所を抜け出してたかたかすぎのところまで走っていく。そこには、お供えされている山積みのりんごを次々とかじっている女の子がいて…
風の吹く様子がダイナミックに描かれていて、見ているだけで冷たい風を感じるような気がする

この鬱々とした世を、スカーーッと通り抜けて、清めてくれる風が吹いたら。

絵本

この前の2冊で疲れたので、
絵本を。


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