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最近読んだ本


魂手形 三島屋変調百物語七之続 宮部みゆき
江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。美丈夫の勤番武士は国元の不思議な〈火消し〉の話を、団子屋の屋台を営む娘は母親の念を、そして鯔背な老人は木賃宿に泊まったお化けについて、富次郎に語り捨てる。

日雇い浪人生活録(十) 金の美醜 上田秀人
両替商分銅屋の用心棒・諫山左馬介が訪れたとある大名の下屋敷では、秘密裏に賭場が開かれていた。
初めて鉄火場に足を踏み入れる左馬介。
分銅屋仁左衛門に、いなくなっても誰も気にしないような男を博打場から調達してこいと、指示を受けてのことだ。
一方、田沼意次の幕政改革を手伝う分銅屋のもとに、水戸徳川家の留守居役・但馬久佐が供を連れ、借財の申し入れにやってくる。
威光を振りかざし、腹に一物ありそうな但馬を、分銅屋は……。
金に窮する武家、幅を利かせる豪商。金の世はもうすぐそこなのか!?


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