少し前に読んだ本
井川香四郎
与太郎侍
その正義感ありがた迷惑!?
お惚けキャラの“イノセント”侍が江戸で起こる争いを無邪気に解決!
ニューヒーロー誕生 与太郎シリーズ幕開き!!
「世の中ってのは、なんだかざわざわしていて、いけないなあ」箱根の山奥で育った青年・古鷹恵太郎は、お人好しでちょっと天然。しかし、危険を顧みずに人を助け、貧しい者にはなけなしの金を与えることから"与太郎"と呼ばれていた。一緒に暮らす祖父が亡くなり、江戸に向かって旅に出ると、怪しげな者たちから命を狙われ……。人は斬らぬが、悪は糺す! ほのぼのヒーローが大活躍の時代小説。
与太郎侍 江戸に花咲く
ありがた迷惑な、お惚けヒーローが大活躍の大人気、時代小説
笑いあり涙あり! バラエティに富んだ4本。
「さすがは江戸一番の繁華な町だ。いつ眺めても絶景だあ!」山奥で育った与太郎は、日本橋からの景色を見て今日も上機嫌。ふと周りを見渡すと、人混みの中にポツンと浮かない顔をした老女がいた。どうやら行方不明の孫を捜すために〝子返し天神〟に行きたいらしい。しかし、そこは霊感商法を行う胡散くさい神社で……。一風変わったヒーローが江戸でお節介の花を咲かせる! 大人気、時代小説。
寅右衛門どの 江戸日記千両仇討
越後四条藩で影武者を務めていた与多寅右衛門は、一橋家の元家老・飯田能登守易信の推挙で武蔵滝山藩主にして若年寄の座に就いた。江戸と甲州をつなぎ「桃源郷」と呼ばれる美しいと土地だが、石高は貧しい。そんな小藩に金鉱が発見され、寅右衛門の首を狙う賊が現れ、さらには謎の女の暗躍も――。古典落語に材を取った人気シリーズ大波乱の第4弾!
寅右衛門どの 江戸日記 殿様推参
人情時代劇を得意とする井川香四郎氏による文庫書き下ろしシリーズ「寅右衛門どの 江戸日記」の第5巻にして完結編。
時は老中・松平定信の頃。江戸の長屋にフラリと現れ居候となった「自称・改易された元お大名」の与多寅右衛門が、茫洋たる立ち振る舞いと、見掛けに似合わぬ腕っぷし、どこから知恵が出てくるの?という突拍子もない奇策で、長屋にまつわる大事件、小事件を解決していく痛快人情噺・・・と思いきや、物語は度重なる急展開。実は寅右衛門は越後四条藩の殿様の「影武者」であったと判明。とはいえ殿様同様の教養と武芸を身に着けた寅右衛門の活躍は江戸の評判になり、旗本から仕官の話が舞い込んだり、元の藩からの刺客に狙われたり。やがて幕府の大物に見込まれ、なんと幕府の「若年寄」に抜擢、それに伴い武蔵滝山藩の藩主、つまり「本物の殿様」になってしまった、というのが前回までのお話。
最終巻でも、庶民に味方し理想を語る「型破りな若年寄」ぶりを発揮する寅右衛門だが、その行く手には「改革老中」を気取りながら増税ばかりを考える出世主義の上役、財政再建の「妙手」を引っさげ幕政に食い込もうとする胡散臭い事業家、財源もなしに大胆な救民政策を打ち出す野心家の勘定奉行、・・・と、次々に難題が立ち塞がる。
さらに江戸の子供がさらわれる誘拐事件、消えた身代金、その裏に潜む幕閣内の抗争。寅右衛門は、長屋時代の仲間たちの助けを借りて難敵に立ち向かう寅右衛門だが、そこに謎の女の影が!?
最終巻は、謎あり、活劇あり、人情あり、恋(?)ありと盛り沢山。落語ファン、時代劇ファン、そして硬派な歴史ファンも楽しめること間違いなし。寅右衛門どのの物語は、大団円を迎えることができるのか?
あっという間に読み終えた。
やっぱり本が好き
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