アラフィフ 家を出た【企画参加】

あと2年で50才になるというのに私は家を出ることにした

離婚を視野に入れた別居だった

当時住んでいたマンションは私が探して住み始めた場所だから出ていってほしいと夫に言ったが、嫌だと言われたので私は住むところを探すことにした

仕事が忙しくなかなか家探しが出来ない私の代わりに娘達が探してくれた

条件
①  1階であること
      歳を重ねることと孫達が跳び跳ねても良いように
②   2DK以上あること
      子ども達が泊まれるように
③   モニター付きインターホン
       1人暮らしなので安全のために
④   駐車場は2台分
      子ども達がいつでも帰れるように
⑤   家賃に上限あり

娘達が見つけた「空き室あります」

部屋の鍵を開けてもらう前に娘達は家賃を聞いた

そこは予算よりも10000円高かった

それに駐車場2台分を加算するとかなりオーバーする

「あ、予算より高いので借りられないから見なくていいです」

「これしか出せないんです。だからすみません」と帰ろうとした時

「良いですよ、その金額で」

こうして私は娘達の交渉のお陰で、1階角部屋、モニター付きインターホン、2LDK、駐車場2台分、家賃予算内、の今の部屋に出会った

それぞれの部屋は広く、壁紙は白く、天井は高く、直ぐに気に入った

手続きに行った時、不動産屋が言った

「寂しくなって家に戻られる方が多いですよ」

新たな出発に縁起でもないセリフを言う心無い不動産屋

そんなことは気にせず私の人生初の1人暮らしが始まった

私は「自由」を手に入れた

初めの頃は買い物等で忙しい休日を過ごした

一通り買い揃い家の中が落ち着くと、ゆっくり過ごせるようになった

1人暮らしは快適だった

全部自分の時間で、疲れていても(いなくても)義務のように食事を作ることもない

仕事帰りに友達と食事に行ったって、何時に帰ったって誰にも何も言われない

時々子ども達が来てくれるし、孫達と過ごす時間は楽しい

でも、その年の年末年始

子ども達はそれぞれの都合があり私は1人で新年を迎えた

テレビの向こうでは楽しそうにお正月の映像が流れる

テレビのこちら側は1人で静かな新年の始まりを過ごしていた

さすがに元旦に誘える友達はいない

初めて「寂しい」と思った

後日次女に「1人の年末年始は寂しいね」と何気なく言ってしまったので、申し訳ないことに「年末年始お母さんどうする問題」が子ども達の中に起こる

今では平気になったんだけど、年末が近付くと私の年末年始を心配してくれる

そして誰かが一緒に過ごしてくれる、ありがたい


休日を自由に過ごすことの裏側には寂しさが隠れていた

ある時期、誰とも会わず誰とも話さない休日が続いた

平日は職場で話すのだから、土日くらい話さなくったって大丈夫だと思うけれど、2週続くと孤独感が襲ってきた

ああ、こんな時に夫がいれば少なくとも孤独では無かったんだろうかと不覚にも思ったことがある

落ち着いて考えた、やっぱり夫はいなくて良いと思った

あれから10年が過ぎ、今もその部屋で楽しく1人暮らしをしている


追記
2年後、末っ子が成人になった年に正式に夫を元夫に降格した

意外とみんな家賃交渉していることを知る

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メディアパルさんの企画#ひとりぐらしのエピソード に参加させていただきます

 

【企画】たのしい?さみしい?「#ひとり暮らしのエピソード」教えてください!(募集期間2022/1/31~3/15)|メディアパル #note


この記事が企画の趣旨に合っているか解りませんが、このことを書く機会をくださってありがとうございます😊


そしてこのメディアパルさんとのご縁をくださったのは、これでも母さんのこちらの記事


【おもしん】小麦粉トラップ?(2022/03/04)けんいちさんイラスト追加|これでも母🌞3/25~宇宙杯🚀riraちゃんのコラージュ企画開催中
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母さん、いつもありがとう😊

ヘッダーは、みんなのフォトギャラリーから❤️


今回は長くなりました。
読んでくださってありがとうございます☘️



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