8月29日は、日本初のお金「和同開珎」が発行&文化財保護法施行記念日&焼き肉の日&ターミネーター[審判の日]&廃藩置県が実施される&ケーブルカーの日&秋田県の記念日&核実験に反対する国際デー
【日本初のお金「和同開珎」が発行】
708年8月29日(旧暦:和銅元年8月10日)、日本で鋳造・発行された最初の流通貨幣とされる「和同開珎(わどうかいほう/ちん)」 が発行されました。
当時は、まだ物々交換が圧倒的主流の中、諸外国を意識した、外交面、文化的劣勢の差を埋めるべく、唐で発行されていた貨幣「開元通宝」に倣い、日本も正式な貨幣の発行が開始されました。
とされていますが、これは「続日本記」に記載された記録が元となっていて、近年の研究によって、和同開珎の流通は、畿内(現:近畿地方)や、その周辺地域だけとする見方が強くなっています。
加えて、一部物々交換品の中には「和同開珎」と明記のない無文銀銭が含まれていたり、和同開珎の発行よりも前の683(天武天皇12)年のものとされる「富本銭(ふほんせん)」の存在も見つかっていて、日本最初の流通貨幣の是非に関しては、歴史家の中でも意見が分かれているテーマです。
「厭勝銭(えんしょうせん)」とも呼ばれ、おまじないの時専用の銭だったとの見方が強く、ごくごく一部の地域にだけしか流通はしていなかった模様。
そのため、新たな遺跡や文献等の発見次第では、これまでの定説が大いに変わりうる分野のひとつとされていて、歴史家や研究者の間では、密かに注目が集まっています。
日本初とされるお金「和同開珎」が発行されたとされる8月29日は、ファイナンシャルコンサルティング事業を行っている株式会社ABCash Technologiesが、「おかねを学ぶ日」として、記念日に制定しています。
《余談》
2022(令和4)年度からは、高校・家庭科の授業にて「資産形成」が取り入れられていて、金融教育の必要性が高まっています。
【文化財保護法施行記念日】
1950(昭和25)年8月29日に、「文化財保護法」が施行されたことにちなんで、記念日が設けられています。
前年の1949(昭和24)年1月26日に、奈良県にある法隆寺の金堂が、火災で全焼してしまったことがきっかけで、文化財保護政策の抜本的改革が望まれていました。
そこで、それまで施行されていた、国宝保存法、重要美術品等保存法、史蹟名勝天然記念物保存法をひとつにまとめ、より強化した文化財保護法が制定されました。
文化財保護法は、国宝や重要文化財を保護・活用するための基本となる法律で、国民の文化的向上、世界文化の進歩に貢献することが目的とされています。
また、上記とは別に、文化財保護法が公布された同年5月30日は、文化財保護法公布記念日として制定されています。
【焼き肉の日】
全国焼き肉協会が、や(8)きに(2)く(9)の語呂合わせにちなんで、8月29日に記念日を制定しています。
焼き肉の日の8月29日には、夏バテ気味の人に焼き肉を食べて、スタミナを付けてもらうことが目的とされていることから、全国各地の加盟店が、社会福祉施設等を焼き肉店に招待、出張バーベキューといった様々なイベントが全国的に展開されています。
《余談》
焼き肉という言葉がいつ頃から使われ始めたのかは不詳ですが、明治初期には「バーベキュー」の訳語として「焼き肉」が用いられていたことが確認されています。
また、近年一般的とされる焼き肉の網焼きスタイルは、東洋料理を代表するひとつとして、欧米でも広く浸透していて、世界各国で親しまれています。
【ターミネーター[審判の日]】
映画「ターミネーター2」の中で、1997年8月29日に、AIコンピューター「スカイネット」が自我に目覚め、人類と機械の間で核戦争が起きた日のことを、「審判の日(Judgment Day)」と呼ぶ ことにちなんで、同映画の製作・配給を手掛ける20世紀フォックス映画が、8月29日に記念日を制定しています。
【廃藩置県が実施される】
明治維新期の1871年8月29日(旧暦:明治4年7月14日)、明治政府がそれまでの藩を廃止し、全国を「府」と「県」に置き換えることを目的とした「廃藩置県の詔書」が下され、実行に移されました。
王政復古の大号令により、政権は幕府から朝廷に返上されていたものの、地方の管理自体はまだ江戸時代同様、各藩の藩主による独自体制志向が強かったことから、中央集権による一元化を図るとともに、政府の財源確保のため、明治政府から各府県に知事を派遣する方針がとられました。
が、突然の変更に反発も多く、実質的な実行は段階を踏みながら、徐々に進めていくことを余儀なくされ、第一段階では、諸藩を3府302県に置き換えただけのものでした。
【ケーブルカーの日】
1918(大正7)年8月29日、大阪電気軌道(現:近鉄)傘下の生駒鋼索鉄道が、奈良県の鳥居前駅~宝山寺駅間で、日本初のケーブルカーを開業したことにちなんで、記念日が設けられています。
ケーブルカーは、山の急斜面を鋼索(こうさく=ケーブル)で繋がれた車両を巻き上げて運転する仕組みであることから、鋼索鉄道とも呼ばれています。
日本初のケーブルカーである生駒鋼索鉄道は、現在、近鉄生駒ケーブルとして営業が続けられていて、犬や猫を模した外装車が登場するなど、多くの方々に親しまれ続けています。
【秋田県の記念日】
1871年8月29日(旧暦:明治4年7月14日)の廃藩置県によって、「秋田県」という名前が初めて使われ、県に設置されたことにちなんで、秋田県が記念日に制定しています。
県が定める記念日のため、県や市が運営・管理する一部公営施設の利用料が、無料 or 割引で利用可能となる他、普段はなかなか見ることのできない、秋田県の県有施設が一般公開されています。
【核実験に反対する国際デー】
1991(平成3)年8月29日に、世界最大規模の核実験場のひとつとされている、カザフスタンの「セミパラチンスク核実験場」が閉鎖されたこと受けて、国連議会にて、国際デーとして記念日が制定されています。
国際表記:International Day Against Nuclear Tests
同記念日では、人々の生命、健康に対して、破壊的で有害な影響を及ぼす核実験の廃止、核兵器の廃絶が提唱されているとともに、核実験による犠牲者を悼み、核実験が依然として、人類、生物、地球環境に脅威を及ぼし続けていること再認識することが、国連主導で呼びかけられています。
そのため、例年8月29日を中心に、世界各国・各地域で、核に関するシンポジウム、講演会、実験写真の展示会が開催されています。
(以上、ネット検索より)
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