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【馬券データ分析】毛色

こんにちは。キラリです。

今回は、「毛色」というテーマで馬券データを見ていきたいと思います。


結論

・競走馬の「毛色」によって回収率が変化するような傾向は見られないため、競馬予想をする際に「毛色」を気にする必要はないと思います。

ただ、この結果だけですとすぐに話が終わってしまいますので、かつて私がこの「毛色」というファクターを使ってどのような仮説(暴論)を立てて、回収率を上げようとしたのか後ほどご紹介します。


毛色の種類

競走馬の毛色は以下の8種類に分類されます。

鹿毛(かげ)
黒鹿毛(くろかげ)
青鹿毛(あおかげ)
青毛(あおげ)
芦毛(あしげ)
栗毛(くりげ)
栃栗毛(とちくりげ)
白毛(しろげ)

この8種類がどのような色なのか、ここで私が文章で説明するよりも以下のページが写真付きでコンパクトにまとめられているため見やすいのではないかと思います。

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毛色の種類:サラブレッド講座 JRA
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写真だけだと分かりづらいのは、「芦毛(あしげ)」の馬は原毛色(栗毛、鹿毛、青毛)に白色の毛が混在しており、全体的に灰色に見えるのですが、年齢が進むにつれて真っ白になっていく点だと思います。

今回は先にデータの集計結果からご紹介します。

毛色別の回収率確認

対象データ

今回は、2014年以降の中央競馬で障害レースを除いた全レースを対象に回収率を集計していきます。(約10年分)

(データ詳細)
期間:2014/1/1~2023/12/6
障害レース:除く
新馬戦:含む
出走取消/競走除外:除く

約10年分のデータ確認

上記の約10年分のデータを使って毛色ごとに回収率を集計した結果が下の表になります。

上の結果を確認しますと、「栃栗毛(とちくりげ)」や「白毛(しろげ)」の馬が高い回収率を示しており(赤枠)、それ以外の毛色はおおむね同じような回収率を示しています。

ただし私は、「なぜ栃栗毛や白毛の馬の回収率が高いのか」という理由が論理的に説明できないため、上の結果を見ただけでは栃栗毛や白毛の馬の評価を上げることはできません。

また、「青毛(あおげ)」の馬が単勝でも複勝でも最も低い回収率を示している(青枠)のですが、これもやはり理由が論理的に説明できないため、「青毛(あおげ)」の馬の評価を下げることはできません。

その他の毛色を見ても、単勝回収率と複勝回収率の結果に一貫性が見られないですし、そこまで突出した数値もないため、「毛色」というファクターで競走馬を評価しても回収率の改善にはつながらないと考えています。


仮説を立てる

ここから、かつて私がどのような仮説(暴論)を立てて回収率を上げようとしたのか2つほどご紹介します。

仮説1

「みどりのマキバオー」という競馬を題材にした漫画をご存知でしょうか。

1995年頃に連載されていた漫画ですので、ご存じない方も多いかもしれないのですが、その漫画の中に「カスケード」という、長いタテガミと漆黒の馬体をした、いかにも強そうな競走馬が主人公マキバオーのライバルとして登場します。

この「カスケード(父:サンデーサイデンス、母:ヒロポン)」の毛色は「青鹿毛(あおかげ)」となっており、実は上記8種類のうち、馬体が最も黒く見えるのは「黒鹿毛(くろかげ)」ではなく「青鹿毛(あおかげ)」の馬になります。

日光を受けるとさらに黒光りして、いかにも強そうに見えるのではないかと思います。

ここで、回収率を上げるために私が一つ意識していることをご紹介します。

強そうに感じる = 過大評価されやすい = 回収率が低い

そう、私は「青鹿毛(あおかげ)の馬というのは強そうに見えるため回収率が低いのではないか」という仮説を今でも立てています🤣

しかしながら、上記の集計結果をもう一度確認すると

低くありません😂

残念ながら仮説を証明することはできませんでした😅


仮説2

ここでもう一つ、回収率を上げるために私が意識していることをご紹介します。

目立つ = 人気になりやすい = 回収率が低い

この「目立つ」要因というのはいくつか考えられます。

■目立つ要因
・数が少なく希少性が高い
・目立つ色をしている
など・・・

つまり私は「芦毛や白毛の馬は他の毛色の馬に比べて色が目立ちますし、特に白毛の馬は数が非常に少ないため回収率が低いのではないか」という仮説を立てていました。

ここでもう一度集計結果を確認しますと

低くありません😂

なんで?

残念ながら、またも仮説を証明することができませんでした😅

これらの結果から導かれる結論としては、「大多数の人は競馬予想をするときに馬の毛色を気にしていない」ということになるのですが、それはそれで納得できる結論かと思います。

最期に

ただし私は、上記の仮説の証明をあきらめたわけではなく、いつか私の仮説が刺さるタイミングが来るのではないかと、ときどきこの「毛色」のデータを確認するようにしています。

そして、もしこの仮説が証明できた場合は、それを「カスケード理論」と名付けたいと考えております😅

以上となります。

ちなみに、産まれて間もない競走馬の毛色が何色なのかを判別することは、私のような一般人にはまず不可能なのですが、競走馬の繁殖に関わっていらっしゃる方は、目の周りや鼻の周りの毛を見て毛色を判別しているという話を聞いたことがあります。

職人技というのは偉大なものだなと感じます😆

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