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木土のお祭り、そして「風の時代」の到来

12月最初の週末。例年なら街がクリスマスムードに包まれ、浮き足立つ時期ですが、今年は見えないウイルスと共に過ごす落ち着かない日々が続いています。

一方で天空では星たちがいつも通り淡々と運行し続けている・・・今年はこの一見、地味ともいえる星たちの営みに何か救われるような思いを感じた一年でもありました。

2020年は社会の仕組み、ルールを担当している山羊座に木土冥の三つ星が集合。死と再生の星・冥王星の強力な刷新力で今までの日常がどんどん壊されていくというこれまでにない体験をとおして、働き方や生き方の変化を余儀なくされた方もいらっしゃっいました。今年の木土冥のトリプルコンジャンクションがもたらした変化の後処理は冥王星が水瓶座に移動する2023〜2024年くらいまで続いていくのではないかなと思います。

とはいえ、もうすぐ木土のふたつ星は水瓶座へお引越し!12月17日に土星が、19日には木星が水瓶座へ移動。そして冬至を迎えた翌日22日に木土のグレートコンジャンクションを迎えます。

2020年12月22日:木星と土星のグレートコンジャンクション(水瓶座0度)

木星と土星・・・公転周期が約12年の木星、約29年の土星、このふたつの社会天体は約20年にいちど重なり合います。前回は2000年に起こりました。木土のふたつ星が重なり合うグレートコンジャンクションの20年周期は前半の10年は木星の、後半の10年は土星の影響を強く受けると言われています。

木土のコンジャンクションは火→地→風→水と約200年周期で4つのエレメントを一巡していきます。

1961年2月19日(山羊座25度にて)
1981年(天秤座で3回 / 1月・3月・7月 )
2000年5月29日(牡牛座22度にて)
2020年12月22日(水瓶座0度にて)←もうまもなくやって来ます!
2040年10月31日(天秤座17度にて)

グレート・コンジャンクションは約20年にいちど起きるのですが、これは一定期間「同一のエレメント」で繰り返されます。例えば「地の星座」でのグレート・コンジャンクションは1802年の乙女座から始まり、2000年の牡牛座まで続きました。1802年から現在まで、次のエレメントへの移行期間も含め、同一のエレメントでのグレート・コンジャンクションの期間は約200年間という長きに渡り続いて来ました。

グレート・コンジャンクションが起きる星座のエレメントが交代することを占星学では「ミューテーション」と呼びます。今後、2020年から約200年間に渡り、グレート・コンジャンクションは「風の星座」で起こります。12月22日に「風の時代」の幕が開け、新しい時代が始まります。 ※ 交代を迎える直前に次のエレメントが混じるという現象があります。例 : 1981年は天秤座でグレートコンジャンクションが起きました。

「風の時代」の到来・・・地あってこその風

いろんな媒体でこの「風の時代」について目にすることが増えて来て、ご質問いただくことも増えました。何が起きるのかと不安そうにお聞きになる方もいらっしゃるのですが、12月22日に何かが突然変わるということではないので、ご心配なく。地のエレメントの牡牛・乙女・山羊座の方々が「私たちの時代は終わった・・・もう出番はないのね」とさびしそうにおっしゃったりしますが、そんなことはないですよ^^

そして、もうすでに「風の時代」は始まっているとも言えます。太陽を中心としたヘリオセントリックの世界では木土のグレートコンジャンクションを11月3日に迎えています。

「地の時代」は近代国家の誕生、産業革命など物質に重きを置く価値観の元で人々の生活が成り立って来ました。物質的・経済的豊かさを享受することを人生の目的とする時代が長く続き、その最後にやって来たのがコロナ禍という災難でした。

今春には緊急事態宣言の発令やロックダウンによって「風の時代」を先取りするかのようにリモートワークが推奨され、場所に縛られることのない働き方が始まりました。Zoomなどの普及でオンラインでの会話やミーティングにもすっかり慣れ、画面をとおして話すことが当たり前の日常に。そしてソーシャルディスタンシングによって人とのふれあいが絶たれるという事態にも直面し、風のエレメントの扱う「情報・つながり・コミュニケーション」の在り方が大きく変化しました。

また、この変化を乗り切るために「地の時代」に築いて来たインフラが役に立っている場面もたくさんあります。

自由と独立を尊ぶ水瓶座での「風の時代」の幕開けということで、これから「個」としての自分を確立していくことや、性別や年齢、国籍などに縛られない社会を築いていくことにスポットライトが当たっていきます。いわゆる従来の女らしさ・男らしさという考え方を書き換えていくことも求められていくでしょう。「地の時代」にできた生き方のお手本・ロールモデルも解体されていき、より個性化が進んでいくと思います。そのプロセスの中で様々な問題が浮かび上がり、それを人類全体で協同して解決していく場面も増えるでしょう。

水瓶座の支配星・天王星は物質的豊かさや金銭を扱う牡牛座にあり、コロナ禍でキャッシュレス化も進んできました。年明け2021年の2月18日には水瓶土星と牡牛天王星のスクエアが形成されます。水瓶も牡牛も不動宮なので、なかなか頑固です(苦笑)安定や継続を良しとする土星と変革を求める天王星が90度でぶつかり合い、安定を求める気持ちと変化を求める気持ちの間で迷いが生じることもあるかもしれません。ここでの葛藤やジレンマを新しい時代を築いていく原動力に変換していけるといいですね。

今はまだ「風の時代」への過渡期にあって試行錯誤が続きますが、変化を怖がるのではなく、楽しむ気持ちと新しい時代への希望を持ってグレートコンジャンクションと「風の時代」を迎えたいですね。

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kirari 「星と旅する毎日」 http://kiraristar.net

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