デッキビルド杯入賞デッキ『サバイバー達の槍集め』についてのアレコレ。
初めましての方は初めまして。「きららファンタジア」というゲームの解説動画をYouTubeに投稿しており、現在ではデュエプレでマスター到達を目指したりカジュアルデッキを作ったりして遊んでいるオウドゥンヌと申す者です。
先日行われた第13回デュエプレデッキビルド杯において、私が作成した『サバイバー達の槍集め』が入賞しました!トテモウレシイ。
そこで、どのようにしてこのデッキを組んだのか、カードの採用・不採用理由、採用候補カード、入賞の感想などを私が忘れないうちにまとめたものが本記事になります。
拙い文章ですが、デッキビルド杯に興味がある人などに読んでいただけると幸いです🙇
…あと書きにくかった&読みにくかったので、本文中は丁寧語は外してます。ご容赦ください。
1.デッキ概要
これを
これで集めて
コイツで
こう!
…詳しい解説は公式サイトをご覧ください。
2.作成経緯
アウトレイジとサバイバーが共闘するデッキが組みたい!!!!
背景ストーリー上で同郷かつ敵対しているアウトレイジとサバイバーを共闘させると面白いのではないか。
敵対関係にあるもの同士が一時的に共闘する展開ほど心躍るものはない(断言)。
真面目なデッキを考えるのに疲れた私は、ある日そのようなネタデッキを思い付き、早速デッキを組むべく公式HPのカードリストからサバイバー一覧を見ていると、1枚のカードが目に付いた。
それが今回組んだデッキの主役、《聖域の守護者フォボス・エレインγ》だ。
このカードに目を付けた理由は、コイツがサバイバーの中で唯一のサバイバー以外とシナジーがあるサバイバーだからだ。
というのも、サバイバーは「味方のサバイバーに自身のサバイバー能力を共有する」という能力の性質上、デッキをサバイバーで固めることを前提としたスペックをしている。
そのようなサバイバー達の中で、今回目を付けたフォボスエレインの「山札からランダムな呪文を手札に加える」というサバイバー能力ははかなり異質である。
なぜなら、この能力は「呪文」というサバイバー以外のものとシナジーを形成しているからだ。実際、デュエプレで環境入りしたサバイバーデッキには、サバイバーとのシナジーがあまり無いからかこのカードは採用されていない。しかし、サバイバーとアウトレイジを組ませるならこのカードが鍵だろうと確信した。
でも、アウトレイジデッキで使いたい呪文なんて…
あった。
《トンギヌスの槍》は手札にたくさん抱えておきたいカードであり、デッキの呪文をコレだけにしておけばフォボスエレインの能力で大量に回収できる。これは組まざるを得ないと思った。
3.各カード採用理由解説
各カードの採用理由をデッキに編成した順に解説する。何か新しくデッキを組む際の参考にしてほしい。
・《聖域の守護者フォボスエレインγ》×4
確定枠。コンセプトのため4投。
4マナの《シェル・ファクトリーγ》や《神豚ブータンPOP》から繋がるのが綺麗。《フォボスエレイン》が立っている時にもう1体《フォボスエレイン》を立てれば、1度に2枚の《トンギヌスの槍》が回収できる。
・《トンギヌスの槍》×4
確定枠。コンセプトのため4投。
このデッキでは《トンギヌスの槍》しか呪文が入っていないので、フォボスエレインのサバイバー能力で確定で回収できる。4枚のトンギヌスの槍を一度に唱えると、気持ち良さで死にかけるので注意。
《ブータンPOP》が引けない時に行う《極太茸菌次郎》プランでは、マナを伸ばしてこのカードの手打ちを狙う。そこそこ強い。
・《神聖牙UKパンク》/《神豚槍ブリティッシュROCK》/《神豚ブータンPOP》×4
《トンギヌスの槍》の起動役。コンセプトのため4投。
攻撃時の手札補充で次なるサバイバーや追加のトンギヌスの槍を持って来れるのがとても偉い。
無色であり、どのエグザイル・クリーチャーでもドロンゴー出来るのでとてもデッキが組みやすかった。
・《シェル・ファクトリーγ》×4
サバイバーデッキにおいて最強のドロソ。盤面に立っていれば無限に手札にサバイバーが集まっていく。正直入れない理由が思いつかない。コイツを使うためにに自然文明を入れてるまである。
2コスブーストからブータンPOPかシェル・ファクトリーを立てるのがこのデッキの基本ムーブ。
・《霞み妖精ジャスミン》×4
《神豚ブータンPOP》に《シェル・ファクトリーγ》と4コストで強いムーブが出来るようになったので、それに繋げるために採用。
ドロンゴー用のエグザイルや《トンギヌスの槍》などマナに埋めたくないカードが多いため、手札がカツカツになってしまう《シビレアシダケ》系統の方々は不採用となった。
・《ポッピ・ルッピ》×4
採用理由はジャスミンと同じ。
《ポッピ・ルッピ》と《霞み妖精ジャスミン》の両方が手札にある場合は、《トンギヌスの槍》のマナ落ちケアのため《ポッピ・ルッピ》を優先してプレイすべき。
・《鉄壁の守護者ガリア・ゾールα》×4
サバイバーの貴重なシールド・トリガー。
バトルゾーンに並んでいるサバイバーが一気にブロッカーになるので、防御性能は思ったより高い。シールドトリガーにもなるため4投しているが、後述する《モリノオウジャダケa》や《雲上の精霊オービスγ》などの他のサバイバーを採用するなら他の強力なシールドトリガーに差し替えても良いと思う。
・《墓地の守護者メガギョロン》×4
墓地に落ちた《トンギヌスの槍》を回収したい!ということで採用したカード。トンギヌス回収後もブロッカーとして仕事ができるのが優秀で、《ブータンPOP》で《フォボスエレイン》の次に回収したいカード。
元々この枠は《黙示護聖ファル・ピエロ》だったが、シールド・トリガーで呪文回収ができるブロッカーとか最高やん!と投稿前にこのカードに気づいて興奮し、ウキウキで《ファルピエロ》をこのカードに差し替えて投稿した。
数時間後、このカードが実はシールド・トリガーじゃないことに気付いてしばらく悲しくなった。
・《極太陽シャイニング・キンジ》/《奪太陽サンサン》/《極太茸菌次郎》×4
これまでの採用カードの文明は、無色×12、光×8、自然×12。光文明と自然文明のカードが全体的に不足しているので、それを補う光×自然の多色クリーチャーを採用したいと思った。
そこで目を付けたのがこのカード。エグザイルクリーチャーなのでドロンゴーのコストにもなり、さらに《ブータンPOP》や《フォボスエレイン》が引けない時のサブプランとしても運用することができる。このプランの場合、《極太茸菌次郎》ビートでマナを伸ばして《宇宙刃ミケ》の召喚や《トンギヌスの槍》の手打ちを狙う。
・《宇宙美刃ミケランジェロ》/《宇宙刃ミケ》
まだ光文明のカードが12枚しかないので、もう少し光文明のエグザイルクリーチャーが欲しいと思い投入したパワーカード。
その単体性能の高さは【トリーヴァミケランジェロ】で証明済み。あまりマナが伸びるデッキではないので、基本的には《宇宙刃ミケ》の状態で出してドロンゴーを狙う。
高コスト故に手出しする機会はあまり無いので2投。
最近は出す機会がほぼ無いので筆者は抜いている。
・《モリノオウジャダケα》
サバイバーの枚数が12枚とすこし少なかったため、かさ増しとしての採用。数あるサバイバーの中でも《フォボスエレイン》のサバイバー能力を1ターンに数回起動させるための低コストのサバイバーが欲しかったので《モリノオウジャダケα》を選択した。
5マナの《フォボスエレイン》から、次のターン6マナで《シェル・ファクトリーγ》+《モリノオウジャダケα》のような動きが理想。
枠の都合で2枚しか積めなかったのが残念。採用するなら4投するべきカードだと思う。また、実際に回してみた感想だが、サバイバーは枚数が少なくとも《シェル・ファクトリーγ》でサーチが可能であり、《フォボスエレイン》のサバイバー効果を複数起動させるなら2枚目の《フォボスエレイン》を立てれば十分なので、この枠は受け札兼ドロンゴーのコストにもなる《爆音演騒グローバ・ライブ》でも良いと思った。
4.採用候補カード解説
・《魔光王機デ・バウラ伯》
《メガギョロン》は絶対にコイツで良い。
コストが軽く、パワーも高く、地味に不足していた光マナまで補ってくれる。神か?
《メガギョロン》は墓地の《フォボスエレイン》や《ガリアゾール》を回収できるというメリットもあるが、そんなレアケースは殆どない。今回唯一の反省点。
・《魔豚槍ブリティッシュROLL》
実際にデッキを回してると5枚目以降の《ブータンPOP》として2枚ほど欲しくなったカード。
《ブータンPOP》をサーチする手段がこのデッキには存在しないため、たまに手札に《トンギヌスの槍》は大量にあるものの肝心の《ブータンPOP》がいないという状況に陥る。その事故を解決でき、ドロンゴーのコストにもなる点やそこそこ使えるcipを持っているという点で優秀だと感じた。
・《爆音演騒グローバ・ライブ》
《極太茸菌次郎》のドロンゴーのコスト兼受け札として欲しいと感じた。《モリノオウジャダケα》との選択だと思う。
・《ニヤリー》
9枚目以降の初動枠。このデッキは結局4マナ時に《ブータンPOP》を出す動きが一番強いので、3マナでブータンと槍を回収しに行けるこのカードは中々に優秀。
効果でブータンが捲れなくても、ブータン以外の3枚のカードをボトムに送れているというポジティブな考え方が大事なカード。
出したクリーチャーが残るのも大きい。
・《雲上の精霊オービスγ》
サバイバー能力で相手クリーチャーをフリーズさせて、《ブータンPOP》の攻撃先を作ることができる。
枠が無かったので採用しなかったが、枠が余ればぜひ採用したいカード。
・《神託の守護者ミント・シュバール》
某氏の配信で出た意見。《フォボスエレイン》《ガリアゾール》《メガギョロン》が全て種族に「ガーディアン」を持っていることから、構築をさらにガーディアンに寄せることで、墓地に落ちた《トンギヌスの槍》を複数枚回収することが可能になる。
構築をガーディアンに寄せる際に他に採用候補になるガーディアンとしては、cipで《トンギヌス》や《フォボスエレイン》を回収できる《託宣の守護者カニンビー》、STである《迎撃の守護者エビンビー》などが考えられるか。
5.不採用カード解説
・《シータ・トゥレイト》
サバイバーデッキ最強のシールド・トリガー。しかし、このデッキにおいては進化させたいクリーチャーがおらず、そもそも採用サバイバーが少ないため進化させても大したことが起きないので不採用。
・《ダーク・ティアラγ》
サバイバー全体にランダムハンデスを付与するサバイバー界のボルメテウス・サファイア・ドラゴン。
このデッキはサバイバーが出来ることが《トンギヌスの槍》の回収のみと多少貧弱だったので、サバイバーだけでも戦えるサブプランとして採用を検討した。
しかし、
①サブプランなら《極太陽シャイニング・キンジ》の方がデッキとも噛み合い強力である。
②闇マナの創出が難しい(後述)
などの理由により採用を断念した。
・《地獄魔槍ブリティッシュ》/《豚魔槍ブータン》
《ブータンPOP》に代わる《トンギヌスの槍》の起動役。《ダーク・ティアラγ》を採用する場合に《雷撃闘槍ブリータニュ》と共に採用することで闇マナを創出する。
しかし、サバイバーに多色クリーチャーがいないことや、《トンギヌスの槍》という無色カードを4枚採用しなければならないことから、光・闇・自然の3色にしてしまうと色配分がカツカツになってしまう。
また、《ブータンPOP》の方が後続のサバイバーを持って来れる点や、ドロンゴーのコストにするエグザイルクリーチャーの文明を選ばない点が優秀なため採用を断念した。
・《黙示護聖ファル・ピエロ》
墓地に落ちた《トンギヌスの槍》を《デ・バウラ伯》より1コスト軽く回収できるが、役目を終えた後もブロッカーとして場に残る《デ・バウラ伯》の方が流石に強かった。
6.おわりに
ビルド杯に投稿を始めてから5ヶ月、ついに努力が認められる形となって非常に嬉しかったです。デュエプレ公式垢からのDMの通知が来た時は心臓が止まるかと思いました。
ビルド杯で入賞したデッキは、ゲーム内のデッキレシピに1〜2ヶ月程度表示されます。自分で作ったものが認められ、ゲーム内に表示されるというのは他のゲームでは中々味わえない体験であり、良い思い出にもなります。この記事を読んでいて、まだビルド杯にデッキを投稿していない方がいらっしゃれば是非一度気軽に投稿してみてください。
デュエプレ関連の記事を書くのは初めてで、拙い所もあったかと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
初のデュエプレnote執筆にあたり、参考にさせていただいたこじぃさんの記事はこちら↓