見出し画像

【デュエプレ】ペガサスから踏み倒したいクリーチャーとは

こんにちは。オウドゥンヌです。

突然ですが皆さんは《聖獣王ペガサス》をご存知でしょうか。

デュエプレでは第5弾に収録された、ガーディアンと自然のクリーチャーを進化元とする進化Vクリーチャーであり、攻撃する時とバトルゾーンを離れた時に山札からランダムな進化ではないクリーチャーを出す能力を持っています。

《超天星バルガライゾウ》や《愛の無限オーケストラ》のような他の踏み倒し能力を持つクリーチャーと比べると、早期に召喚出来ること、非進化クリーチャーなら何でも出せること、確実に1体のクリーチャーが出せることが特徴です。

このような能力を持っているならば、クソデカクリーチャーを踏み倒したくなるのがDMPというもの。ペガサスが収録されて1年ぐらいは、踏み倒して嬉しいクリーチャーはせいぜい《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》か《光神龍スペル・デル・フィン》ぐらいしかいませんでしたが、デュエプレは今や24弾。ここまでカードプールが広くなると、踏み倒して嬉しいクリーチャーもそれなりに充実してきました。

そこで本記事では、ADマスターに到達するほど最近ペガサスを使い倒している筆者が、ペガサスでどのような大型クリーチャーを踏み倒したいのか考察したいと思います。


踏み倒したいクリーチャーに必要な要素

具体例を挙げる前に、ペガサスから踏み倒したいクリーチャーにはどのような要素が欲しいのかを考えてみましょう。

ここで重要なのは、「ペガサスの効果で踏み倒されている」=「ペガサスが攻撃し、相手のシールドを3枚ブレイクしている」ということです。

「相手のシールドを3枚ブレイクする」というのはかなりリスキーな行為です。
分かりやすくリスクになるのはS・トリガーでしょうか。【白単天門】相手に軽い気持ちで殴ったら《ヘブンズ・ゲート》がトリガーしてボコボコに…というは誰しも経験したことがあると思います。
また、トリガーを踏まなかったとしても、相手の手札が3枚も増えています。手札の枚数が増えると、相手が次のターンに取れる選択肢は当然増えます。ブレイクしたシールドの中に相手の切り札があって大逆転…なんてことも。

この事を踏まえると、ペガサスから踏み倒したいクリーチャーとは、トリガーをケア出来たり、相手の次のターンの行動を制限できるクリーチャーであることが望ましい訳です。

つまり、ペガサスが踏み倒したいクリーチャーに求められるのは、以下の4つの要素ではないでしょうか。

ロック能力

S・トリガーや次の相手のターンの行動を制限してしまえば良い!という考え方です。
《光神龍スペル・デル・フィン》はその代表的な例であり、呪文主体の【MRCロマノフ】などは、このカードを出してしまえば相手は何も出来ませんね。

速攻性

相手に手札が与えて次のターンに負けることがリスクなら、ペガサスが攻撃したターンに勝てば良い!という考え方です。一番分かりやすいのは、SAかつ二回攻撃でリーサルを狙える《勝利天帝G・メビウス》でしょうか。

除去耐性

どれだけロック能力・速効性に優れたクリーチャーであっても、ペガサスが踏んだトリガーで除去されてしまっては意味がありません。そこで、除去耐性が重要になることが多いです。
代表例は《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》でしょうか。除去が効かない大型ブロッカーというのは意外に厄介です。また、呪文での除去を封殺できる《光神龍スペル・デル・フィン》なども間接的に除去耐性を持っていることになりますね。

単体性能

ペガサスは1体しかクリーチャーを出せない以上、可能ならば1体出すだけで確実に大きな仕事をしてくれるクリーチャーが望ましいです。
確実に効果が発動する、強力なcip(バトルゾーンに出た時の能力)を持っているとなお良いですね。
出せば強力な除去耐性とトリガー化能力で確実に仕事をこなせる《獅子頂龍ライオネル》などが代表例です。

ただ、単体性能は他の要素よりは優先度が低めです。
例えば、強力なcipを持つ《偽りの王ヴィルヘルム》なんかは単体性能こそ申し分ないものの、ロック能力・速攻性・除去耐性の全てが低いのでペガサスデッキには入りづらい訳ですね。


各種大型クリーチャーの考察

先述したロック能力・速攻性・除去耐性・単体性能を基準に、筆者が考察したペガサスデッキに入り得る大型クリーチャーを挙げてみました。各種クリーチャーにはそれぞれの項目をC〜Sで評価し、少しの考察を添えています。
また、一部の例外を除いてコスト降順で並んでいます。

《界王類絶対目ワルド・ブラッキオ》

ロック能力:S
速攻性:C
除去耐性:B
単体性能:B

相手のクリーチャーのcipを封じる大型ドラゴンです。
cipを封じるというのは想像以上に強く、早期に出せばドラグナーを主軸としたデッキなどはドラグハートが出せなくなるので詰みとなります。
《終末の時計ザ・クロック》などの強力なトリガークリーチャーのcipを封じられるのも良いですね。

しかし、強力な除去効果を持つトリガーは呪文であることが多く、意外と除去耐性に心許ないのが難点です。


《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》

ロック能力:S
速攻性:C
除去耐性:C
単体性能:B

相手のドラゴンとコマンドを出せなくさせる大型クリーチャーです。

【祝門】【天門】【刃鬼】【4cヴィルヘルム】【5cコン】【モルトNEXT】など、刺さる対面にとってはこのクリーチャーが出るだけで詰みとなります。

しかし、除去耐性がほぼ無く、特に上記で挙げたデッキの中でも【刃鬼】【4cヴィルヘルム】【5cコン】にほぼ入っている《ドンドン吸い込むナウ》で除去されてしまうのが難点です。


《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》

ロック能力:C
速攻性:A
除去耐性:C
単体性能:C

かつてのペガサスにはほぼ搭載されていた、SAで盾を焼却できる大型ドラゴンです。

しかし、ロック能力もなく、出てもそのターンに勝ち切れる訳でもなく、ペガサスが踏んだトリガーに除去され、挙句の果てにチャンプブロッカーにも弱いという弱点まみれのカードなので、踏み倒し先が充実した現代デュエプレのペガサスデッキにおいてこのカードを搭載する意味はないでしょう。


《勝利宣言 鬼丸「覇」》

ロック能力:C
速攻性:A
除去耐性:C
単体性能:A

ガチンコ・ジャッジに勝利するとEXターンを取れるクリーチャーです。

【5cホーガン】【フレア・エッグ】などのデッキには当たりとしてほぼ入っているクリーチャーですが、ペガサスデッキの場合はペガサスの進化元となるクリーチャーが軒並みコストが低いので、ガチンコ・ジャッジの勝率がかなり低く扱いづらいです。
鬼丸を採用するぐらいなら、個人的には次に挙げるクリーチャーを推したいです。


《勝利天帝G・メビウス》/《王・龍覇 グレンモルト「刃」》

ロック能力:C
速攻性:S
除去耐性:C/B
単体性能:A/S

SAかつWブレイク以上の二回攻撃が出来るクリーチャーです。ペガサスのTブレイクと合わせて、リーサルを組むことが出来ます。

《勝利天帝G・メビウス》はTブレイカーであることから盾が追加されても強く出れるほか、攻撃時の単体9000火力でブロッカーやビートダウンにも強いのが魅力。

《王・龍覇 グレンモルト「刃」》は状況によって付けるドラグハートを選べる柔軟性が最大の特徴であり、2回攻撃でリーサルが組める《銀河剣プロトハート》はもちろん、リーサルが無理そうなら《無敵剣プロト・ギガハート》で除去耐性を付けたりと非常に器用に動くことが出来ます。


《超銀河竜GILL》

ロック能力:B
速攻性:B
除去耐性:C
単体性能:A

cipで全体9000火力を放ちつつ、相手の盾を1枚焼却するクリーチャー。

横並び系統のデッキやビートダウン相手に踏み倒せるとほぼ勝ち確になるのが何よりの強み。

《音感の精霊龍エメラルーダ》などで仕込まれたシールドを狙って焼却できるのも、盾を素直に殴らなくてはいけないペガサスにとっては非常にありがたいです。

※《超銀河竜GILL》の評価については、GILL入りボアロペガサスで2度もマスターランクに到達された、さま(@Vindale_love)さんからご教授いただきました。さまさん、ありがとうございます!


《獅子頂龍ライオネル》

ロック能力:B
速攻性:C
除去耐性:S
単体性能:S

自分の盾の光とドラゴンのカードをトリガーにし、さらにバトルゾーンを離れる時にかわりに自分の盾1枚をブレイクしてバトルゾーンに留まるクリーチャー。余程のことが無い限り除去されることはありません。

速攻性こそありませんが、ペガサスの進化元のガーディアンや踏み倒したい大型ドラゴンが全てトリガーになるので返しのターンに負けることがほぼないのは非常に心強いです。
《VAN・ベートーベン》なんかがトリガーすれば、逆に相手の盤面を壊滅させることも。

個人的にイチオシのクリーチャーです。


《光神龍スペル・デル・フィン》/《無法神類G・イズモ》

ロック能力:S/A
速攻性:C
除去耐性:A/B~S
単体性能:A/S

呪文を唱えられなくするクリーチャー。《スペルデルフィン》は全ての呪文を、《G・イズモ》はコスト5以下の呪文を唱えられなくします。
ペガサスの攻撃によって相手の手札が増えてパワーが上がるので、《偽りの王ナンバーナイン》よりは《スペル・デル・フィン》を優先しましょう。

最近の強力なトリガーは殆どが呪文なので、それらをロックできるのは非常に安心できます。超次元呪文を撃たれなくなるのも嬉しい。

《G・イズモ》はロック性能は《スペル・デル・フィン》に劣りますが、単体性能はこちらの方が高く、状況に応じて好きなゴッドを召喚できます。


《永遠のリュウセイ・カイザー》

ロック能力:A
速攻性:A
除去耐性:C
単体性能:A

相手のクリーチャーをタップインさせ、自軍全員をSA化するクリーチャー。

ビートダウン相手にこのカードを踏み倒せれば場合によってはほぼ勝ち確になるほか、ペガサスで踏み倒した後続のクリーチャー達も続々とSAに出来るのがとても強力です。盤面にクリーチャーを並べやすいボアロ型のペガサスとは特に相性が良いです。

ビートダウン相手に強いのは《超銀河竜GILL》と同じですが、盤面に相手の小型クリーチャーが大量に並んでいる状況を返しやすいのがGILL、盤面に並んでいる相手のクリーチャーが少ないと活躍できるのがリュウセイという違いがあります。


《龍覇ザ=デッドマン》

ロック能力:B
速攻性:C
除去耐性:C
単体性能:A

自然のコスト5以下のドラグハートを出せ、さらにマナに5文明が揃っていれば手札のカードが何でも5コストで使えるようになるドラグナー。

手札に来た大型クリーチャーも、デッドマンさえ踏み倒せれば手出しが現実的になるのは大きいです。

出すドラグハートは、パワー4000以下のクリーチャーの攻撃を封じる《恐龍界樹ジュダイオウ》や、ペガサスやその進化元を踏み倒せる《邪帝斧ボアロアックス》、マナゾーンからドラゴンを召喚できる《始現塊ジュダイナ》などが候補でしょうか。

自然のドラグハートはフォートレスよりもウェポンに強力なものが多く、デッドマン自身が除去されるとコスト軽減効果もドラグハート・ウェポンも全てを失ってしまうのが難点です。


《龍覇セイントローズ》/《真・龍覇ヘブンズロージア》

ロック能力:C
速攻性:C
除去耐性:S
単体性能:S

光のコスト5以下のドラグハートを出せるクリーチャー。

特に《真聖教会エンドレス・ヘブン》/《真・天命王ネバーエンド》が強力であり、自ターン終了時に龍解するドラグハート・フォートレスなのでペガサスが踏んだトリガーで除去されないのはもちろん、龍解すれば除去耐性とフリーズ効果を持つ強力な大型クリーチャーになります。

盤面に自分のクリーチャーがたくさん並んでいる時は《不滅槍パーフェクト》の龍解を狙うのも強力であり、《天命王エバーラスト》に龍解させれば自分の光のクリーチャー全てに除去耐性を付与できます。また、天門型のペガサスなら《天獄の正義ヘブンズ・ヘブン》を出して、自分の手札からさらなる大型ブロッカーを展開することも出来ます。

総じて、状況に応じて様々なドラグハートを出せる筆者イチオシのかなり強力なカードです。筆者は最近このカードをペガサスの踏み倒し先として採用しています。

《ドラゴンズ・サイン》やコスト3以下のフォートレスをデッキに採用する場合は《真・龍覇ヘブンズロージア》が優先的に採用されますが、それ以外なら単体性能が優秀な《龍覇セイントローズ》の方を採用しましょう。
ブロッカーとWブレイカーが輝く場面が多々あるほか、ヘブンズヘブンの龍解条件の達成やエバーラストのダイヤモンド効果の恩恵を受けることも出来ます。

紹介してきたカードの中では7コストと軽いので、サブプランになるのもアツいです。


《覚星龍界剣聖ジゲン》

ロック能力:C
速攻性:A
除去耐性:C
単体性能:B

自分のドラグハートとサイキック・クリーチャーを裏返せるクリーチャー。ボアロ型のペガサスなら採用候補です。

攻撃時に自分の盤面の《邪帝斧ボアロアックス》/《邪帝遺跡ボアロパゴス》を《我臥牙ヴェロキボアロス》に引っくり返して追加打点を生成できるほか、【白単天門】の《天命王エバーラスト》《天命讃華ネバーラスト》《真・天命王ネバーエンド》などの強力な除去耐性を持つドラグハート・クリーチャーへのメタカードになります。

バトルに勝つとアンタップするという隠された能力を持っているので、実は盤面処理が得意だったりブロッカートリガーをケア出来たりします。


大型エンジェル・コマンド(ブロッカー)

天門型のペガサスデッキなら候補になるカード。どちらかといえばペガサス1体との相性よりデッキ全体の相性を鑑みて編成するカードなので、本記事は考察しません。


おわりに

いかがでしたか?
《聖獣王ペガサス》について詳しく考察している記事は10弾EX期のとび・ごんごん氏の記事以降はほぼ見つからなかったので、最近使い倒している自分が思考を整理する意味も兼ねて記事にまとめてみました。

この記事が将来のペガサス使いの参考になれば幸いです。

オウドゥンヌ


余談:なぜボアロペガサスが強かったのか?

23弾後期環境では、そこそこの数ボアロ型の
ペガサスでマスターを達成した人が現れた。

《邪帝斧ボアロアックス》によって、ほぼ全てのクリーチャーが「当たり」に変化するからです。

とび・ごんごん氏の先行研究によって詳しく考察されていますが、従来のペガサスデッキは常にペガサスが自身の進化元を踏み倒してしまうリスクが存在しました。本記事で挙げたような大型クリーチャーが上手く捲れればいいものの、《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》や《勇猛護聖ウォルポニカ》なんて捲れれば目も当てられません。

軽量進化元の枚数を最小限に抑え、踏み倒し先を多めに積んでおかねばならない。そうでなければペガサスを使う意味はないのであり、ここが通常の進化クリーチャーのデッキと異なる点である。だが当然、進化元もおろそかにはできない。この二律背反こそが、ペガサスデッキが抱える根本的矛盾であり、ペガサスデッキの最大の課題なのである。

聖獣王ペガサス研究史 | とび・ごんごん より引用


しかし、このペガサスデッキの根本的矛盾を解決しているのがボアロ型のペガサスです。というのも、ボアロ型ペガサスではペガサスで大型クリーチャーを踏み倒す必要がありません。
なぜなら、ペガサスを踏み倒すために使う《邪帝斧ボアロアックス》を龍解させた《我臥牙ヴェロキボアロス》も強力なフィニッシャーになるからです。

そのため、ペガサスから踏み倒すのは《ボアロアックス》/《ボアロパゴス》を龍解させられる盤面の総コスト数を稼げるクリーチャーなら何でも良いのです。
1枚で盤面の総合コストをかなり稼げる《次元流の豪力》などが捲れると嬉しいのはもちろんですが、《ウォルポニカ》なんかが捲れても盤面の総コスト数に4も貢献してくれるので全然問題ありません。
ペガサスにボアロアックスが装備されていれば、攻撃時にペガサス以外にボアロアックスの効果でもマナからコスト5以下の自然のクリーチャーも出せるので、余程のことが無い限りは龍解させることが出来ます。


ペガサスから踏み倒すクリーチャーに「外れ」が無くなったことで、進化元を十分確保出来るようになり、手札に来ると厳しい大型クリーチャーの採用枚数が減り、デッキ全体のパワーが底上げされた。
《ボアロアックス》によって、ペガサスデッキが抱える根本的矛盾を解決でき、ペガサスの能力をストレスなく使えるようになったことこそボアロ型のペガサスが強い理由だと思います。


参考資料

とび・ごんごん氏はこの「ペガサスデッキが抱える根本的矛盾」を「サバイバー」というアプローチで解決しています。ペガサス使いなら必見の記事です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?