【デレステ】難波笑美ソロ曲実装の衝撃

こんにちは。デレステについて本気で考えるnoteの筆者です(何だその肩書)

5/19のコロムビアの定期更新でとんでもない爆弾が落ちましたね。

過去の拙著「CINDERELLA MASTER 2025年問題を考える」で状況的に(CINDERELLA MASTERでの)ソロ曲実装が難しいと評価していた難波笑美のソロ曲がSTARLIGHT MASTER R/LOCK ON! 17 廻談詣りのカップリングで発表されました。

この衝撃を今日は解説しようと思います。
(なおこの記事の執筆に何日かかったかは考えないものとします)

何が衝撃だったのか

まず、今までのアイドルのソロ曲1曲目がどの媒体でリリースされたのかを振り返ります。

○CINDERELLA MASTER シリーズ
 このシリーズでリリースされた66人全て
○ANIMATION PROJECT
 木村夏樹
○LITTLE STARS EXTRA!シリーズ
 上条春菜、水本ゆかり、喜多日菜子 他12名
○コミカライズ特装版
 向井拓海、藤本里奈(WILD WIND GIRLS)
 佐々木千枝、龍崎薫、的場梨沙(U149)
○U149 ANIMATION MASTER シリーズ
 結城晴、古賀小春
○STARLIGHT MASTERシリーズ
 難波笑美

見ての通り、CINDERELLA MASTERシリーズ以外でソロデビューとなったのは笑美以外全てメディア展開での副産物的なものばかりなのだ。
STARLIGHT MASTERシリーズではソロ曲がカップリングされることが多いが、ここまでは全てカバー曲か既存ソロ曲持ちのアイドルの2曲目3曲目のみ。
CINDERELLA MASTER11弾の関裕美にソロ2曲目が与えられ同期の村上巴・三船美優にソロ2曲目が与えられてない現状では村上巴や三船美優にソロ2曲目を与えても良い展開でソロ未実装の難波笑美にソロ曲を与えたのである。
筆者としてはCINDERELLA MASTER 2025年問題を考慮しても衝撃度が高かったのだ。

背景を考察する

ソロ曲未実装のアイドルはCINDERELLA MASTER064-066リリース時点で以下の通り。
Cu 白雪千夜、遊佐こずえ
Co 脇山珠美、桐生つかさ、浅利七海、佐城雪美、望月聖、ライラ、大石泉
Pa 小関麗奈、難波笑美、上田鈴帆
このうちこずえと雪美はU149アニメ2期でのソロ曲実装の公算が高いので除外、上田鈴帆は2018年の事務所退所以降演者の都合がかなり厳しいらしくソロ曲どころかユニット曲ですらレコーディング機会が存在していなので現状非常に困難と推測されるので残りのCu・Paアイドルは千夜・麗奈・笑美の3人のみ。
さらに笑美は演者の都合からおそらくはCINDERELLA MASTERでのソロ実装が困難と推測されていたので2025年リリースが見込まれる次期CINDERELLA MASTER067-069以降Cu・Paのソロ曲待ちが不在となり、結果CINDERELLA MASTER070以降のリリースが長期的に止まるのではとの疑念がCINDERELLA MASTER 2025年問題となる。
(詳細は前掲の拙著「CINDERELLA MASTER 2025年問題を考える」を参照ください)

ここでCINDERELLA MASTER 2025年問題があるにも関わらず難波笑美ソロ曲をSTARLIGHT MASTER扱いで出したのかの背景を考察する。

1.演者の都合

難波笑美役の伊達朱里紗女史は日本プロ麻雀連盟所属の現役のプロ雀士で最高峰Mリーグ・KONAMI麻雀格闘倶楽部所属の雀士でもある。
雀士としても一流で、2022-2023のMリーグレギュラーシーズンシーズンMVPを獲得した実績もある。

一方でこのプロ雀士としての仕事として概ね4月から12月にかけて連盟の公式戦が月3回(2023シーズンだと女流桜花で月曜に月1回、プロリーグで第一土日に2回)、10月から翌年5月にかけてMリーグ公式戦が週2回組まれている。
最低でも週1回、Mと連盟の公式戦シーズンだと最大週4回プロ雀士としての仕事が重なるので、プロモーションのためのニコ生やデレラジなどへの出演が著しく困難になっている。(特にデレラジはABEMATV・ニコ生等で中継のあるMリーグや女流桜花シリーズと重複するので日程が重なると参加不能)
幸いレコーディングは可能なようで、年数回プリパラやデレマスでも音源が出ている。

翻ってCINDERELLA MASTERのリリース時期と彼女のスケジュールのバッティング状態を考慮すると、概ねCINDERELLA MASTERが4月前後のリリースとなっているため4月の後半から5月にかけてプロモーションを打つ必要がある。
ここでネックになるのがMリーグで、2022-2023シーズンでレギュラーシーズン最終節が3/21、セミファイナルが4/10-5/4、ファイナルが5/8-5/19であった。また、6/12から個人トーナメントが開催される。
セミファイナル進出が確定するのは3/21のレギュラーシーズン最終日(実際にはもっと早く決まるだろうがあくまでも正式な日程)であり、また日程自体は3/1に発表されているが成績をもとに対戦日程が確定するのは3/21以降。
さらに実際その日打つかどうかは前日まで決まらないので、事実上Mリーグ公式戦開催予定日(2022-2023シーズンだと月・火・木・金曜)にCINDERELLA MASTERのプロモーションのための活動を組み込むことは不可能と言える。
また、連盟の公式戦(女流桜花戦)が月曜日にも組まれているのでデレラジは公式戦開催週だと不可能となる。(こちらはほぼ4週に一度の試合になるとの事)
一応、水曜であればフリーなのでデレステNightを組み込むことは可能ではあるが、当日は22時からミリラジ及びMORが組まれており、また20時台にシャニマス勢の丸岡和佳奈女史の番組が編成されていることから(視聴者数確保のためにも)デレステNightの編成は難しいと思われる。

Mリーグにおいては所属クラブが2年連続でセミファイナルに進出できない場合メンバーを最低1名交代させなければならない規定が存在するが、今季の伊達女史の所属する麻雀格闘倶楽部はファイナル進出を決めたため強制退団ルールには抵触しない。よって、次年度も伊達女史のMリーガー活動による活動制約は残ることとなる。

上記事情から、通例4月後半から5月(2023年に限っては6月)にかけてニコ生生出演でのプロモーションが必要なCINDERELLA MASTERシリーズでのソロ曲実装は不可能と判断可能である。

2.ゲーム制作上の都合

デレステゲーム中にはストーリーモードとしてソロ1曲目が与えられたアイドルに対し専用コミュが与えられる。
最近では年4話ずつで、3話がCINDERELLA MASTER組、1話がコミカライズ組となっている。(しんげき配信時期だと月1更新もあった)
現状で未製作なのは光を除いたCINDERELLA MASTER064-066を含むソロ未実装組のみで、今後数ヶ月中にマキノと琴歌のコミュが、また年内にも梨沙と晴と小春のコミュが実装されるのは想像に難くない。
そんな中で笑美と鈴帆と珠美はそこそこ初期(ゲーム内楽曲だけでも笑美と鈴帆が2016/7のサマカニ!!、珠美は2017/2の桜の頃)からいるのにストーリーコミュが未だ存在しない状況。後輩アイドルのストーリーコミュが実装されているにも関わらず、だ。
この三人にストーリーコミュを付けたいがCINDERELLA MASTERやメディアでのソロ実装が見込めない現状を踏まえて別ルートでのソロ楽曲制作となったと推測できる。

3.プロモーションの都合

シンデレラガールズはCDリリースがあるとリリースの翌週あたりに「もっと!デレステ★Night」という特番が設定される。
当該月内にリリースされたシンデレラガールズCDの出演者が呼ばれて裏話などを公開するのだが、ことCINDERELLA MASTERシリーズはもっと以降ほぼ全員参加となっている。(例外が2021年5月の黒埼ちとせ役佐倉薫だが、前月にLife is HaRMONY扱いで出演しているため呼ばなかったと思われ)
一方でSTARLIGHT MASTER扱いのソロ曲やLITTLE STARS EXTRA!扱いのソロ曲ではミニ番組のマジカルエキストラタイムでの紹介のみとなり、これは録画放送となっている。(一部カットの上後日Youtubeで完全版配信)
このため、録画対応可能なSTARLIGHT MASTERカップリング扱いとすることで平日20時から生配信のプロモーションの制約を外した可能性が高いと考えられる。

他のアイドルに波及する可能性は?

現在ボイス有りで見込み含めソロ曲なしなのは以下の面々。
Cu 白雪千夜
Co 脇山珠美、桐生つかさ、浅利七海(、望月聖、ライラ、大石泉)
Pa 上田鈴帆、小関麗奈
波及があるとすれば脇山珠美ぐらいかなと推測できる。
理由は以下の通り。
・上田鈴帆は演者の春野ななみ女史が2018年の事務所退所以降ほぼ引退状態であること、楽曲レコーディングすら対応可能な状態ではないことからそもそもソロ曲の制作自体が困難な状況と言い切っておかしくない状況であること。
・白雪千夜・小関麗奈は2025年春のCINDERELLA MASTER次回作でソロ曲実装がほぼ確定的であること。同時リリースで浅利七海か桐生つかさもソロ曲実装となることから急ぐ必要はそこまでないこと。
・脇山珠美は2017/2に最初のデレステ楽曲実装で前述の事情でソロ曲実装が困難な鈴帆を除くと最もソロ曲実装が遅れており、救済が必要であること。また演者の嘉山未紗女史は女優としての業務も入っていることから伊達朱里紗女史ほどではないにしろプロモーションのための日程が確保しにくい可能性があること。
上記理由により、救済措置があるとすれば珠美殿だけになると思われ。

結論

今回の難波笑美のSTARLIGHT MASTER扱いでのソロ曲実装は既存の方向でのソロ曲実装困難な現状を鑑みての特例措置であると考えられる。
同時にキャスト陣の状況によっては同様の特例でのソロ曲実装が考えられることも考慮しておく必要があると思われる。


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