見出し画像

青春が終わりを告げた感

久しぶりに母校に行く機会があって、職員の方の厚意で中に入らせてもらえた。
僕がいた四年前とほとんど何も変わらないのだが、教室毎のクラス分けが違っていたり、こんなところにこんなの置いてなかったぁと、些細なことに部外者としての自分を自覚させられる。

僕はノスタルジストなので、当時の出来事を頭の中で回想したりするのが好きだ。
実際に当時過ごしていた場所に行ってみるとその記憶もより鮮明に蘇ってくる。
不思議と楽しかった思い出も、悔しかった思い出も過ぎてしまえば、思い出として、それだけで良いものになってしまう気がする。

思い出とはよくできてるなぁと安堵感と虚無感が同時に湧き上がってくる。
過去の葛藤すら、切なさの対象になってしまうのは、人生を生きる上での教訓を示してくれているような気がする。

しかし何となく、ここに戻ってくるべきではない。と告げられているようで寂しい気持ちがした。

反面、ずっと心の中に悶々とあった「僕はあの頃から前に進めているだろうか?」という問いに対して答えをくれた気がする。
過去にしがみついて生きている訳ではないが、どこか引っかかっていたものがポトっと落ちた気がした。

あの頃には戻れない
そんな自分は肯定できない
やっぱり僕はそっち側には行けない

「さ よ う な ら」

本当にありがとう、また会う日まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?