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代々木上原始発急行新宿行き!?準急利便性向上!2024年小田急線ダイヤ修正

2024年5月31日:動画化したため記事末尾に動画を追加

注意
本記事は現地取材一切なしで作成しております。
誤りがある可能性があるため参考程度に留めてください。


前置き

2022年のダイヤ変更以降、2年連続でダイヤ修正が行われた小田急線。
2024年のダイヤ修正で衝撃的な列車が新設された。(実際には復活)
それは、

代々木上原駅始発、急行新宿行き。所要時間は4分

なぜこのような列車が設定されることとなったのだろうか。

ダイヤ修正前と比較

土休日C14運用、4000形固定の地上運用
2023年ダイヤ修正時は、この列車に相当する電車は経堂出庫の回送電車として新宿に向かい、新宿7:30分発快速急行小田原行きとなっていた。
2024年ダイヤ修正後は、喜多見出庫に変更されるとともに、代々木上原~新宿間は急行として営業運転することとなっている。
なぜこの短い区間でのみ営業運転するのだろうか?

代々木上原での前後の列車

2024年ダイヤ修正後の代々木上原駅土休日7時台上り時刻表(一部省略)

主な理由として考えられるのは、利便性の向上である。
代々木上原駅7時21分発急行我孫子行き
この電車を代々木上原で下車し、新宿方面へ向かう場合、ダイヤ修正前は接続列車がなく、経堂で追い抜いた各駅停車を待たなければならなかった。前後の急行我孫子行きは、代々木上原で快速急行新宿行きに乗り換えられるようにダイヤが組まれているため、この電車だけ利便性が損なわれていた。
付近の時間帯を走行する回送を営業列車化すれば、利便性向上ができる。結果、誕生したのが代々木上原駅始発、急行新宿行き。
偶然、なのだろうか?

各駅停車にはできないのか?

たった4分しか営業しないのはもったいない。
各駅停車にはできないのか?
これについては、3分後に別の各駅停車がいるため、過剰輸送になると考えられる。
さらに、各駅停車の代々木上原~新宿間の所要時間は約8分。これでは、代々木上原7:20発、新宿7:28着となり、折り返しの7:30発快速急行小田原行きにかなりギリギリとなってしまう。一応、新宿7:32発急行唐木田行きもあるが、走行距離調整の面から、折り返し列車は簡単には変えられないだろう。
その上、前後の急行からは快速急行に乗り換えられるのに、この時間だけ各駅停車にすると、不公平かつ後続と3分しか変わらないのでわざわざ営業運転する価値が分からなくなる。
よって、各駅停車にはできない、しない方がよいと考える。

成城学園前などから営業運転できないのか?

2023年ダイヤ修正時のダイヤ(再現)
快速急行の途中駅通過時刻は憶測

上図は2023年ダイヤ修正時のダイヤを再現したものである。
回送は経堂の留置線を7:09に出発、新宿には7:23に到着するダイヤである。
これを見ると、代々木上原までは回送の前後の列車密度が高めであることが分かる。

2024年ダイヤ修正時のダイヤ(再現)
快速急行の途中駅通過時刻は憶測

続いて、2024年ダイヤ修正時のダイヤを再現したもの。
これを見ると、回送9128列車は成城学園前時点で快速急行とほぼ併走するダイヤであり、少なくとも経堂までは緩行線を走ると思われる。
一見、準急や急行として営業運転できそうに見える。
しかし、準急は2018年ダイヤ改正後は全て千代田線直通のみの設定となり、今更新宿乗り入れを、この一本のためだけに設定するのはあまり合理的ではないと思われる。
急行として運転しても、代々木上原までは6分以内に次の急行が来る。その上、各駅停車と一切接続しないためほぼ誰も恩恵を受けられないだろう。
つまり、成城学園前から代々木上原までは営業運転するメリットがほぼ無いため回送として運転するのだろう。

おまけ:平日夕ラッシュ帯の準急利便性向上

今回のダイヤ修正により、新宿駅18時台~21時台21分に出発する快速急行小田原行きを利用した場合、登戸と新百合ヶ丘での各駅停車への接続に加え、新たに町田で準急本厚木または伊勢原行きに乗り換えられるようになった。(ダイヤ修正前は海老名乗り換え)下り準急は登戸から先は終点まで各駅に停車するため、実質町田でも各駅停車に乗り換えられるようになった。
そのため、小田急相模原、相武台前、座間の3駅の利用者は、以前の新百合ヶ丘乗り換えに比べ、約3分早く到着することができるようになった。なお、厚木については以前と変わりない。

あなたは、この3分で何をしますか?

意味不明?な質問とともに本記事を完結とする。

役に立ったらスキしてくれると嬉しいです。

出典(時刻表を除く)


土休日10両 C運用(C11-C23)(2024) - 2024.3.16 小田急線運用表 - atwiki(アットウィキ)
土休日10両 C運用(C11-C23)(2023) - 2024.3.16 小田急線運用表 - atwiki(アットウィキ)

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