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大学生がブログをはじめなければならない理由が1ミリも見当たらない。

(注意)
ここでいう「ブログ」は、イケハヤとその取り巻きに影響を受けたアフィリエイトやアドセンスといった広告収入や情報商材購入を目的とした自己啓発まじりの中身の薄っぺらいブログを指します。今の10〜20代前半が口にする「ブログ」というものは、昔流行ったブログとは概念からして違うものと成り果てているということを念頭に置いたうえでお読み下さい。
この辺も併せて読むとより楽しめます(時間がある人向け)
【ブロガー】女子大生つねこちゃんのブログがいつもさっぱり面白くないのです(前):検証編
【ブロガー】女子大生つねこちゃんのブログがいつもさっぱり面白くないのです(後):校正編
HTML+CSSはプログラミング!? 主婦に月10万稼げると在宅副業を勧めながらアフィリンクを踏ませる『ブログカレッジ』(現・副業コンパス)〜大学生に懲りて今度は主婦にブログを書けと煽る月収ウン百万の副業サラリーマン・クニトミ君〜※3/18追記あり

キラ子ですよ。イヤー最近全然更新してませんでした。ちょっとゲームが忙しくてね。それでやっと10連休です。ゲームのほうも10連休に合わせてイベント目白押しなのでやっぱり忙しいキラ子です。FGOだけじゃないんですよ、私がやってるのは! とうらぶ、シャニライ、ほかコンシューマ、PCゲームと多岐にわたっているんです。ネットのどこかにはそれのゲームの感想ブログが転がっています。よかったら探してみてください(ノーヒント)。

そんなわけで手短にすませようと思います。今日のキラ子の言いたいことはタイトルの通りです。10連休、時間を持て余す学生や社会人の方も多くてね、新しく何かをはじめようとしている人も多いのではないかと思います。だがそこでキラ子は言っておきたいことがあるわけですよ。なんかやたらと大学生にブログを書かせようとする一部の風潮、なんなんですかね。大学生というヒマで自意識だけがライジングする時期に量産される文章なんて、黒歴史にしかならないというのに……。ちょっとググっただけでこの有様。なんじゃこりゃー!

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大学生のブログって黒歴史にしかなりません。

これ本当の本当なんだけどさ……大学生のブログなんてもう、黒歴史の量産にしかならないからね!

キラ子がよく近しい世代の人と話すことのひとつに「学生時代にネットとかなくてよかった!」というものがあります。キッズたちがネットを使っておこす炎上事件を目の当たりにするたびに思うんですよ。学生だったときの自分に同じ環境であれば、同じように燃やしてたんじゃないかって。そのくらい、大人になって振り返るとあの頃の自分は青くて、痛い。

で、今大学生でブログやってる人の記事とか読むじゃないですか。読んでいて、うあああってなっちゃうんですよ。溢れだす、ブログを書いてる自分が大好きなこの感じ。実家の部屋とかたまに帰ると、中学生の頃に書いてた鍵つきの日記帳をふと見返してしまうんですが、まぁ死ねるよね。恥ずかし過ぎて。まだこれは部屋の隅に封印されるからいいとして(捨てない)、ブログってログがネット上に残り続けるんですよ。「大学生はブログで『自分で稼ぐ力』をつけるべき!」とか言ってた大学生、卒業した今となってはろくに稼げないまま無職ですよ。つらい。ランサーズとかでクソみたいな案件をセコセコやったりしてるらしいです。1記事300円だって。目を疑ったよね、桁があまりに小さすぎて…。

ブログで発信力が身につくわけがない。

ブログで発信力が鍛えられるとかいいますけどね、もうずーっとキラ子も書いてて大概疲れてきたんですが、ブロガーの発信力て、たかが知れてるんですよ。渋谷の駅前で「フリーハグ」とか看板首からぶら下げて人に抱きつきまくるのと変わりません。珍しくもなくなってきて酔っ払いしか相手にされてませんし、渋谷に行かない人には伝わりません。

そもそも発信力って、人を動かす力ですよ。「大学生はブログをはじめるべき」とかいってるブロガーの皆さん、ネットでは血気盛んではあるけども、載せてる写真を見るとリアルじゃワラビーくらいおとなしそうな人たちで、今までだって集団行動の中で先陣切って動いてたような人たちには見えません。先頭の人たちが決めたことについて不満垂れながらも、自分で言い出す勇気も無く、渋々ついてくる一番めんどくさいタイプっぽい人たちばかりじゃないですか、顔つきからして。20歳過ぎると人生の経験値ってだいたい顔と言葉に出てくるんですが、ブログを勧めてくる彼らの面構えは実年齢に反し、責任を一度も負ったことがなさそうな、穢れなき子供のそれです。

玉石混合ではありますが、100人規模の学生サークルの代表とか、もうちょっと肝の座った、覚悟を決めた顔つきをしてますよ。金銭的責任もありますしね、人が集まりやすい雰囲気を持っています。数万人のフォロワーを抱える女子大生インスタグラマーとか自撮りに命かけてる感じありますが、自分の長所と短所を理解した上で武器にしてることはよくわかる。

で、そこへもってきて「大学生はブログをはじめるべき!」ってMacBook片手に言ってるブロガーってさ。誰とは言わないが、見た目からしてだらしなさが出すぎです。髪はボサボサ、しかも今時なぜか茶髪、締まりのない表情、安物の服。多分手にもってるMacBookが一番高価じゃなかろうか。それで「稼げます」とかさ、うさんくさいにもほどがあるよ。というかいちいち顔を出すな!

ブログで文章力は身につかない。ちゃんとした本を読もう。

だいたいブログを大学生に勧めてくる連中ね、偉そうなことを言うわりには、語彙がなくて言葉が軽い。慣用句の使い方も間違えるし、誤字も多いしノリも軽い。本人がそう思い込んでなけりゃ間違えないような誤字も多い。校正する人がいない素人の作文ゆえに、説得力もありません。

それなのになんですか、「ブロガーになったらタイピングが早くなる」って、1本指打法でしか入力できない人にしか刺さらない理由は。そんなもん、大学のレポート書いてりゃいくらでも早くなるだろうというツッコミしか浮かんでこない。そのくせ、もうちょっと良い言い回しがあるんでは、という場面に限って変な日本語を使いたがるんですよ。そんな言葉や文章を大事にできない人間が書いたブログでお金を貰おうだなんて、おこがましいとは思わんかね。

本とか読まずに生きてきたのかな、と心配になるレベルです。本ってあれだぞ、堀江や西野のクソみたいな自己啓発本の話じゃないぞ。日本の小説とか海外の小説、エッセイ集、ドキュメンタリー、等々。大学の図書館ならいくらでも利用できるはずです。色んな本を読むだけで、ちょと世界が広がります。わざわざクラファンで金集めて世界一周する前に、ネットで検索するだけではわからない知識を入れられるのが本です。ブログ書く暇があったら本を読みましょう。何を読んだらわからない人は、この辺のブログを読んで気になったものを手にとっても良いと思います。

ブログで身につくという「稼ぐ力」はアルバイト以下。

今だって結局、「大学生はブログをはじめるべき」と言ってる誰一人としてブログ単体で儲かってないんですよね。アフィもアドセンスも微々たる額過ぎて、ブログに費やす時間と考えると時給換算にするのも辛いような額。刑務所で軽作業する受刑者のほうが稼いでるかもしれませんよ。しかもそれを、「Googleからの給料」と称したりする。バカですか。いや知ってた! Googleにとってブロガーなんてせっせと餌を運んでくる働き蟻みたいなものですよ。サラリーマンを社畜とバカにしながら、SEOだのアドセンスだのの記事書いて、嬉々としてGoogleの奴隷やってるのが鎖自慢でなくてなんだというのでしょう。

で、ブログでは大した収入にならないからとスポンサーだのオンラインサロンだの有料noteだのをはじめるんですが、彼らの運営するサロンやnoteが有益だったという話はまったく聞きません。何も生み出してないですしね。どっちかというと、しょぼいパパ活みたいなもんですよ。もっと割り切って普通にバイトしたほうが早い気がするんですが、どうでしょう。

金で割り切れる分、アルバイトはいいですよ。もうワタミとか、ブラックじゃないどころか飲食界きってのホワイト企業ですからね。もちろんそうでないブラックな飲食店は多々ありますが、別に飲食でなくてもアルバイトなんていくらもありますしね。若い大学生なんてどこも働き手として欲しがっていますよ。求人サイトから近所の求人を探してみましょう。掘り出し物があるかもしれませんよ。ちなみに求人広告をださず、店の入り口に「求人募集」の張り紙を出しているところは求人広告を出すのもケチってるような店なので、ブラックの気配が強いかもしれないので気をつけましょう。

あと、彼らの稼ぐアピールはいつもなぜか「月商」ベースなんですよ。実収入じゃないんです。月に何台も高級車を売るセールスマンは月商数千万にも達するかもしれませんが、そのお金が全部懐に入らないのと同じで、アフィリエイトでいくらモノを売っても、そこから入ってくる報酬は数%という微々たる額です。それを、アフィリエイトで売れた額と称して「ブログは稼げる」と言ってるわけです。これが優良誤認でなくてなんだというのでしょう。景表法でいうと完全にアウトですよ! とはいえ景表法はモノを売ってる場合に限るので、「大学生はブログをはじめるべき」といってどこにもアフィリエイトリンクはってなければ怒られる事案でもないんですけどね。しかし、あたかも普通にアルバイトするより儲かってるような表記の仕方は人としての良識に基づいて「クソだな!」って感想しかもてません。

ホントに稼ぐ大学生はブログをしていない。

実際本当にお金を稼いでる学生って、ブログなんてやってないんですよ。起業したり、あるいは起業のためにインターンやったりしています。お金を稼ぐためのブログを書く時間があったら別のことをやったほうがマシってくらい、大学生のブログに価値がないことをわかっているのです。たまに「将来的に起業するためブログを立ち上げました(事業内容は決まっていない)」というスットコドッコイなものもありますが、ブログ書いてる暇があったら起業のための研究したほうがスムースにいくんじゃないかと思ったりもします。「将来的には起業(キリッ)」と言ってたらね、「よく知らないですけど凄いですね!」という人がワンサカ寄って来て承認欲求は満たされるかもしれないですが、向こうが透けて見えるほどの薄さも感じます。

大学生ブロガーの最終地点を我々は知っている。

そもそも大学生ブロガーって、あのはあちゅうさんがハシリなんですよ。あの、最近男優の方と事実婚して、妊活宣言するもあっさり妊娠してあちこちからヘイトを買ってるはあちゅうさんがブログをはじめたの、もう10数年前のことです。Twitterやインスタグラム、TikTokが全盛期の今、ブログが一番古いジャンルなんですよ。オワコンです。で、その大学生ブロガーだったはあちゅうさんの現在の姿があれなんです。自己愛が過ぎてもはやモンスターです。

昔のはあちゅうさんは男共がよってたかって可愛い可愛いとチヤホヤともてはやし、彼女もまたそんな男を利用してタカりまくっていました。本当にね、昔は他の女性ブロガーがはあちゅうってヤバくね? なんて言おうものなら、よってたかって男共が「嫉妬すんなブス!」てフルボッコにしてたんですよ。そうして生きてきた今の姿がアレです。男優の妻という、あまり誰にも羨ましがられない立ち位置にいる彼女を守る男共もすっかりいなくなり、リアルナンパアカデミー塾長だの、青汁王子だのといったどう見てもダメな人との交流ばかり悪目立ちする始末。大学生ブロガーのなれのはてがはあちゅうです。「大学生はブログをはじめるべき」なんて言動に惑わされてる学生の皆さんは、決してそのことを忘れないでください。

どうしてもブログを書きたいなら、友人限定公開で。

それでもどうしてもブログをやりたい! と思うならそれは自由です、勝手です。だが老婆心ながら申し上げるに、友人知人限定の場でやるのがベストかなと思います。FBやLINEの友人限定公開とか、そういったところで。これなら何かあっても燃えにくいですし、知ってる人しかコメントをくれませんから身内で楽しく盛り上がれます。それだと、お金にはならないだろうって? いや、ブログでお金稼ごうとするのが間違ってるから。上にも書いたように、稼げたところで月4桁がいいとこですよ。誰もあなたのことを知りませんしリアルでどんなに魅力があっても、面白いコンテンツを続けなければアクセスが増えることはありません。それなら友人限定で「今月ちょっとピンチかも」と書いたほうが、友人におにぎりとか貰える確率が高くて良いと思います。

誰かの靴を舐めるくらいなら、法を学ぼう。

結局皆、「大学生はブログをはじめるべき」なんて記事に惑わされてブログをはじめてみたのもの、ブログで稼げないからってイケダハヤトやらにすり寄って自分のことも宣伝してくださいって靴舐めにいって、ちょこっとRTしてもらってそれをイケハヤ砲と称し神のように崇め奉るんです。あほくさ。そしてまた「大学生はブログをはじめるべき」って壊れた機械のようにいうんです。ブログで稼ぐために誰かの靴を舐めるって普通に馬鹿のすることじゃないですか。恥とか外聞という言葉を知ってたらできませんよ。今もたくさんいますが、喜んで彼らの靴を舐めてる連中とか、ちょっとストロングゼロとか飲み過ぎておかしくなったのかなって疑います。そういうプレイだとしてもそれを全世界に向けて発信する性癖の持ち主と関わりを持ちたいですか? キラ子はいやですね!

では大学生、ブログをしなくていいなら何をすべきなのか。決まっています、勉強です。本を読めというのは先程も書きました。大学の講義だけではなく、ブログ以外のところで社会勉強をしましょう。稼げてもいないのに、さも稼げるかのような連中の妄言に惑わされてしまうのは、自らの不勉強が原因だと思ってください。なぜ彼らは稼げてないのにそういうことを言うのか。そしてどうすればそんな馬鹿と関わらずに生きていくことができるのか。身を守ってくれるのは、知識と法です。全部とは言わないが、金融商品販売法や景品表示法、消費者契約法あたりは学生のうちにおさえておきたいところです。法学部じゃないから〜とか関係ないです。これを知らずに食い物にされる学生の多いことと言ったら!

ホントにね、メモがどうだの嫌われる勇気だの、はあちゅうや堀江や西野の本とか、大学生が読んでも意味ないですよ。やれ世界一周だのという前に、日本についてもっと知るべきです。ガチなやつを読みましょう。そう、「サカナとヤクザ」とかね!

「サカナとヤクザ」を読もう。

ずっとネットで話題になっていて読みたかったんですけどやっと買えましたよ! 昨年10月に出た本ですが、これを読むとお魚が食べられなく……ならなくもないが。危ない話が一杯出てきて、もうお腹いっぱいです。最後のうなぎの話については、現在進行形で闇が深いため、色々な想像力をかきたてられます。

海に囲まれているのに水産業が衰退している日本。うなぎを食べていいのか、よくないのか。日本とソ連、ロシアとの関係など興味深い話がたくさんあります。そして根室へ行き、美味しいものをたくさん食べたくなってきます。著者によるブログの写真が美味しそうなんですよ〜!

つまりですね、大学生でブログを書こうかと悩んでる皆さんは「サカナとヤクザ」を読んで、このくらいパワフルになってからでも遅くないということですよ! さあ、今すぐ本屋さんへ走って連休を「サカナとヤクザ」に費やそう!!

(注)キラ子と「サカナとヤクザ」著者の間に利害関係は特にありません