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日記

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取り留めのない日々の積み重ね
運営しているクリエイター

#教養のエチュード賞

絶望的な才能

2019年の大晦日。朝方に弟が新幹線で帰ってきて、久しぶりに家族4人が揃って嬉しかった。みんなでお昼ご飯を食べた。そのあとは各々好きなことをして過ごした。することがなくなった私は、母の赤い車を借りてコンビニに行った。私は車を運転をするのが好きだ。何百回も自転車や徒歩で通った道を、今は車でスイスイと走ることが出来る。窓の外にはセーラー服の私が見える。高校を中退しようか悩んでいた頃の私。頭の良い大学に入れる程の学力は無いという事実を受け止めきれなかった高校生の私。点滅している外気

絶望的で最高

「どうして星はきらきらしているの?」とバイト先に置いてある本に書いてあった。答えは「ゆらぎ」があるから。空気がゆらいでいるから星が瞬く。それは人間も同じだと思った。 写真家の弟子を辞めた。「なんでもっと早く辞めなかったの?見ていて本当に辛かったよ」と辞めた後に周りの人何人かに言われた。たまにしか会わない、仕事で関わっていた方たちからもそう言われるくらい、側から見ていて色々とヤバかったんだと思う。 100万円の犬を買い逃してしまって辛いという相談メールをラジオに送ったら

夜明けの雨はミルク色

眠れない。寒い。Tシャツ短パンだった部屋着を長袖のパジャマに変えた。パジャマっていいよね。無印のストライプ柄のパジャマ。夫とお揃いで買って、どっちもLサイズ。弟子時代は地方泊まり仕事が多く、出張先に持って行って眠るときはこれを着ていた。 私は運が良い方だと思う。運しかないところが昔からコンプレックスで、努力をしてみたいなと思って、22歳から5年間、自分なりの下積み生活(スタジオマン3年強・カメラマン直属の助手2年)をしてみたけど、結局のところ全て運で乗り切っていた。努力