英語試験3冠ってなんですかね?

こんにちは。全国通訳案内士試験になんとかギリ合格した大島です。いや、ギリなのかどうかはよくわかりませんけれどね。

ガイドをするために全国通訳案内士試験に挑戦したわけですけれど、この試験を受けるにあたっていろいろと調べていた時に「英語試験3冠」という言葉をよく見かけました。それは「英検1級」「TOEIC900点(900点じゃなく990点という記事も見ました)」「全国通訳案内士試験」の3つを指すそうです。

個人的にはかなり強い違和感を覚えました。ええ、覚えましたよ。だって、まったく違う試験ですもの。

確かに全国通訳案内士試験の1次試験での英語筆記を免除してもらえる条件として「英検1級」「TOEIC910点」というのがあるので、まあひとつの基準ではあるんでしょうけれど、実感として全国通訳案内士の英語試験は英検1級やTOEIC910点よりもかなり楽。いや、通訳士の英語が楽というよりも英検1級やTOEIC910点がかなり難しいという感じ。なのでそれを先に受けて免除してもらうというのは戦略として間違ってると思います。

それでも全国通訳案内士試験が英検1級やTOEIC990点と並んで英語試験3冠と呼ばれるのは、日本の英語関連試験で唯一の国家資格試験であるということ、合格率が低い狭き門だということが理由なのでしょう。

ひとにはそれぞれの目標があって、ガイドをしたい人は全国通訳案内士試験を突破する必要があるわけで、英検が仕事上の要件になっている人は目標の級で合格する必要があるわけで、就活の際の条件になっている人はTOEICで必要な得点を取る必要があるわけで。だから別に3冠とか関係ないと思います。

けれど、自分の人生の特定の目的のために試験を受ける人ばかりではなくて。暇つぶしだったり自分探しだったりという理由で英語を勉強している人もいるし、英語だけじゃなく資格取得を趣味にしている人もいる。そういう人向け(もちろん本来は本気で資格取得したい人向けですけど)に英語学校があって、そういうところはあの試験も受けてみたらどうですか、そのための授業もやってますよ的なプロモーションが営業上必要になってくる。

英語試験3冠というのは、そういうプロモーション向けの言葉なんだろうと思います。

しかしながら、やっぱりその3つは別モノですよ。特に全国通訳案内士。これが狭き門なのは多科目をすべて突破しなければいけないからで、歴史や地理ができなければ、いくら英語が堪能でも合格しない。でもそれ、英語試験3冠というのとは違わないですか?

だから、英検1級取得者やTOEIC高得点の人が全国通訳案内士試験にチャレンジする必要はまったくないし、英語試験3冠とかいう言葉に惑わされるのはどうかしていると思います。ホント。ただまあ、資格が趣味の人って沢山いるし、そういう人は、まあ、チャレンジすればいいと思います。全国通訳案内士試験だって、挑戦する人は多いけれど、実際に合格してもガイドする人はごく一部らしくて、だからガイドする気ないけれど試験受ける人は資格ハンターなんでしょう。いや、良いんですけれどね。

僕はというと、全国通訳案内士の資格をガイドをするために取ったわけで、一度試験取ったらそれで終わりということではなく、現場で英語を使っていかなければなりません。ガイドの現場での英会話はそんなに高度なレベルじゃなくても通用する(と思ってる)けれど、じゃあいつまでも低レベルな会話でOKなのかというとやっぱりダメなわけで、今後も英語力を継続的に磨いていく必要はあるでしょう。そういう時に、勉強をするモチベーションのひとつとして英検1級やTOEIC高得点というのは有力な目標として有効だと思います。

将来的、ここ1〜2年の間に両方ともクリアするくらいに勉強を続けていきたいなあと思っているところです。

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