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夜の助けてー!という声

大体夜は家の前に椅子を出してプカプカしています。

近所の人はよく見かけることでしょう。
アイコスにしたからといって、家の中で吸うのもなんとなく嫌。だからといって辞めるのも無理。

それが人の役に立つなんて。想像しなかった。


Мトーナメント、2戦目オーラス。
見逃せないピリっとした空気。浅井プロの先制リーチ。カン三萬。
ツモってくださいと願いながらスマホを握りしめて、アイコスをふかしていたら
遠くから聞こえる「助けてくださーい!!!」という声。

ん?
金曜日の夜。
酔っ払いかな?と思いつつもそのあとも同じように聞こえてくる。
酔っ払いの助けであっても、誰かの一大事のようだ。
立ち上がって道路に出ると、近くのアパートの扉が開いており、外に向けて声を出している人をみつけた。

駆け寄ると、家の中で妻がトイレで転んでしまった、と。頭をぶつけたりはしていないようだ。
中を覗くとトイレにうずくまる婦人。
体格がいいので、平沢が一人でなんとかするには厳しそうだ。ちょっと待っててくださいと伝え、ツレを呼びにいった。

ツレと二人でなんとか婦人を立たせ、旦那さんが車椅子を配置。
抱え込みつつ、ツレが後ろから支える形で婦人は車椅子に座ることが出来た。

は〜よかった、よく外に出ているのを知っていたから、と旦那さん。
そうか、わたしたちのことを知っていたのか、それで外に向けて呼びかけたのか、と。
外でのアイコスタイムがこんな形で役に立つなんて考えもしなかった。

また何かあれば夜は大体いますので声をかけて下さいと伝えて、ご夫婦の家を後にした。



夏なので窓を締めてエアコンを入れている家庭も多い。誰かに届いてほしいが、届きずらい時期だ。
それでも困った時は声を上げて、誰かに助けを求めることはとても大切なんだと強く感じた夜だった。


超高齢社会。そして遠い将来だと思っていた2025年が間もなくやってきます。
助け合いのあふれる優しい世の中になることを願いつつ、天鳳打って寝ましょ!


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