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まんがタイムきららを読み始めた話
こんにちは。突然ですが、「まんがタイムきらら」知ってますか?
わたしは知ってます。なので、自分語りとかきららの話をします。
作品紹介とかこう読め!みたいな話ではないです。3000字ぐらい。
Q. まず、まんがタイムきららって何!?
A. 芳文社が発行してる雑誌
・《まんがタイムきらら》
・《まんがタイムきららキャラット》
・《まんがタイムきららMAX》
・《まんがタイムきららフォワード》
この四誌が今発行されている「きらら」系列の雑誌ですね。それぞれ月刊です。月刊×4なので月に4回も読めます。
《フォワード》だけがストーリー誌で、他の三誌は4コマ誌になっています。これだけでも覚えてブラウザバックしてください。
Q. 筆者、お前、いつなんで読みだしたの!?
A. 2019年にアニメ『まちカドまぞく』を視聴して感激し、原作に追いつくために雑誌を読みだした
過去、『ごちうさ』とか『ゆるキャン△』とかきららアニメっていうのがあってそれを見ているな、という感覚はあったのですが、「きらら」に傾倒したのは『まちカドまぞく』を見たことがきっかけでした。
このアニメを視聴して、いたく感動しました。こんなに面白いアニメがあるのか。そして、制作に関わった方々はいわずもがな、いわゆる原作勢をとても尊敬しました。お母さんぐらい尊敬しました。お父さんではないですね、お母さんぐらい。
視聴感動後すぐに原作(当時既刊5巻)を買ったんですけど、これがまた面白い。こんなおもろい漫画いいの?と思うぐらいに。こうなってくると、すでに雑誌で先行している単行本未収録回も読みたくなってきます。こういう時、Twitterのオタクはすごいですね。どの号を買えば単行本以降の話が読めるか画像付きで説明してました。Twitterで。ありがとう、オタク。
芳文社の漫画アプリ「COMIC FUZ」でバックナンバーを購入し、完全に追いつくことができました。しかし、追いかけるためには雑誌を定期購読する必要があるのです。『まちカドまぞく』はきららキャラットで連載していて、四誌すべて読む必要はなかったのですが、せっかくだし、更新されてすぐ読みたいし、安いし、とサブスクに加入しました。(この時はきらら系列四誌を読めて月480円でした。安すぎる。)
いざ雑誌を!となると『まちカドまぞく』以外の連載作品は途中から読むことになるので、好きそ~と思ったものは全部原作買いました。他にも、既に完結していた『うらら迷路帳』や『がっこうぐらし!』を読みました。アニメ化されていたので、なんとなく存在を知っていたんですね~。このときは何読んでも面白いフィーバータイムです。ずっと面白いけど。どんどんきららコミックスが本棚に入っていきます。完全にはまっている。
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そして、2020年7月10日。あの日がやってきました。
「芳文社70周年記念キャンペーン」の日が。
電子書籍1冊が77円になる日が。
たくさん買いました。初めてKindleを使いました。電子書籍って部屋を埋めなくていいですね。
このときも、Twitterのオタクは動いてました。キャンペーン対象のおすすめの漫画をリストアップしていました。Twitterで。ありがとう。オタク。
このキャンペーンで買った漫画3つ好きなの挙げろと言われたら次の3つを挙げます。(敬称略)
・器械『スクール・アーキテクト』
・きゆづきさとこ『GA 芸術科アートデザインクラス』
・ざら『ふおんコネクト!』
どうでしょうか。読んだことある人は、フン……と思っていますか。読んだことない人は、どう思うでしょうか。どう思ってますか?
『GA』の高校生活のワンシーンから始まって、高校生活のワンシーンで終わるところ、めちゃくちゃ好きです。スライス・オブ・ライフじゃん。
(このときに買った本まだ全部読めてない泣)
Q. どこが面白いと思ってるの!?
A. 「日常系」って面白い!
きらら(特にきららアニメ)って、特にハプニングの起こらないゆったりほんわかとした雰囲気のものというパブリックイメージがあるじゃないですか。いわゆる日常系と呼ばれていて。頭からっぽで見れるみたいな。
実際わたしも最初はそう思っていたのですが、どうやら踏み込んでみるとそうではないようで。
じゃあなんなだよと思いますよね。わたしの言葉でいうより、すごく好きな記事があるのでそこから引用していいですか。
ライターのましろさんによる、『まちカドまぞく』の著者・伊藤いづも先生へのインタビュー記事です。原作のネタバレ要素があるので注意。
この記事本当にいい。記事内の漫画読まなければネタバレにならないと思います。
3ページ目の、「日常」についての伊藤いづも先生の言及を引用します。
たぶん、非日常的なことが起こったときに、その非日常にカメラを当てるのではなく、非日常の中の日常を見せてくれるマンガが好きだし、そんなマンガを私も描きたいんだと思います。
(中略)
「日常系」ってよく使われる言葉ですけど、それは何も事件が起こらない話という意味ではなく、どれだけ日常からかけ離れた世界であっても人である以上避けて通ることができない普遍的な日々の営み、それを通して変化していく心の機微や関係性に焦点を当てた作品を「日常系」と呼ぶのではないでしょうか。
かっこよすぎる。
この文章を見たときに、ぐわーっ!て音がして、わたしが感じていたわたしの好きなきらら作品の正体の不明瞭な”良さ”が氷解し一気に流れ込んできました。これが「解像度が上がる」というやつだったのかも。(しかし、これは「わたし」の持っていた不明瞭さが他人の言語という補助線によって解読されたのではなく、他人の言語の型に嵌まるように不明瞭さを捻じ曲げて解釈した結果ではないか?という指摘はもっともである。)
話を戻すと、実際のまんがタイムきららはわたしが思っていたような、パブリック的な、きらら・日常系とは全く違って、そこが奥深くて面白かったんですね。例えば、先ほど上で挙げた『スクール・アーキテクト』はかなり自覚的に「日常」の話をしている作品です。しかも、「4コマ」を利用したメタ的な手法を加えて。おもしろい。
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そういえば、今まで全然触れてなかったのですが、「4コマ」というフォーマットを利用した漫画的表現もきららの魅力の1つだと感じました。
きららの4コマ表現といえばまず話にあがる、4224先生の『グレーゾーン』という読み切りがあって、これがいろいろすごいらしいんですけど、わたしが読んだことがないという点でなにも話すことができません。言えることは、コマ枠のない4コマ漫画である、ということだけです。なので、国会図書館複写サービスを申し込みました。今。たのしみ~。
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過去の作品はもちろん、現行の作品も面白い4コマ表現の作品がたくさんあります。『星屑テレパス』とか『ニチ朝以外はやってます!』とか『ぬるめた』とか、たくさん。2023年1月号のきららキャラット読みました?『メールブルーの旅人(エトランゼ)』すごかったですね。個々の話をすると紙幅などが足りません。
で、何が言いたいかというと、きららを読んでると問題提起とか、表現の探求とか、先駆者の踏襲とかを見ることができて、そういうのってアツい!って思うんですよね。雑誌単位で見たときにおもしろさがあって。価値観とか覆されたりして。「歴史」をなぞっている感覚です。
(絶対具体的に4コマの例を示したほうがいいけど、余力がない)
わたしがこうあったように、たぶんこういう感じに思っている人がいて、だから「きららオタク」みたいなくくりが存在しているのかなとか、思ったりしました。どうなんですかね。どうなんですか?
さいご
冒頭に「知ってます。」って書いたけど、まんがタイムきららのことまだ全然知らないので、なんとか知っていきたいと思います。多分ゆっくり。
おわり。
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