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好きな男とSEXするしあわせの始まりについて

わたしには、世界一好きな男の人がいます。

その人とは、今年で出会って30年目になります。

初めて出会ったのは、わたしが高校生の頃。

18歳になる前のゴールデンウィークの少し前でした。

1990年代当時、男の人と出会うためのツールとして

ツーショットダイヤルというものがありました。

出会い系の電話サービスとして

一般の公衆回線や国際電話回線を利用して

会話ができるというもの。

男性は有料で

女性は無料でした。

まだ高校生だったのに

レディースコミックや官能小説を買ったりして、

大人の世界に興味を持つようになったわたしは

両親が出掛けたある日の午後に一大決心をして、

ツーショットダイヤルに電話をしてみました。


そこで出会ったのが、彼です。

第一印象は、すごく声が魅力的だったこと。

電話なので、姿形は見えない分だけ、

声や話し方が好みだったことから

興味を持ちました。


お互いのことを話すうちに

どんどん興味が湧いてきて、

気づいたら4時間くらい経っていました。

まだ処女だったのに

SEXについても話して。

わたしが「初めての男の人は、こんな人だったらいいな」と

妄想していたタイプの人だという感じが想像できて、

恋に落ちました。


彼が自分の電話番号を教えてくれたので

その翌日から、毎日のようにコレクトコール。

いつも2時間は話していました。

彼は既に大人で、わたしの2回りくらい年上だと知りましたが、

それも寧ろわたしが望んでいたような年齢差でした。


彼とは住まいが、結構離れていました。


電話では毎日のように話せても、

実際に会うのは、

高校生のわたしには難しい距離で。

漸く会えたのは、その年の夏休みでした。

彼がセカンドハウスを持っていた地方都市、

そこだったらわたしも訪ねに行ける場所。

どきどきしながら

待ち合わせ場所に彼が選んだホテルのティーラウンジに行きました。


そこで初めて彼の姿を認識した時、

わたしにとっては

彼の全てが

ものすごく理想的で

「この人なら」と本能的に感じました。


実際問題、見た目が好みでなければ、

SEXは生理的にできないと思っていたので、

お互いに姿をそっと見て

「無理だったら帰ればいい」と伝え合ってはいました。

それまで毎日のように、

お互いにとってのSEX観を話し合ったり、

彼の人生哲学的なことを聞いたりしていたので、

趣味や嗜好や思考については

理解できていて。


こんなに

純粋に

男の人に

ときめく

出会いは、

これを超えるのが

未だ無いのです。








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