元カノ 年末 ご飯

※1番最初の記事「彼女と別れた日」の続編です
※ノンフィクションです

いつか忘れたけど元カノをご飯に誘ったら、「逆にいいんですか。」と返事が来た。
うるせェ‼︎行こう‼︎(♪)

あの時は別れたてで、気持ちもそれなりに盛り上がってたから勢いでOKしてくれたんかも。2ヶ月くらいしてからふと思い立ち、LINEで本当に行くかの意思確認をした。



返事が来ない。3日経ったのに。

まあそりゃそうか。過去の遺物と何を食べても話しても楽しくないやろうしな。別れてからも少しの間は、それぞれの思う良いコンテンツ(映像作品とか漫画とか)を共有し合っていたけど、最後のソレにも返信はなかった。
自棄になり卑下しながら、ご飯に行く話はなかったことにする旨のLINEを送る。こんなやつと飯なんて行きたくねえよな!振ったやつがやかましくしつこくさそってごめんな!!!的なやつ。
よし、これで俺は元カノの呪縛から解かれたぜ!東京の女とランデヴーをキメる決意を固めた。

途端に決意は溶けた。

元カノから返事が来た。仕事で嫌なことがあり(?)LINEのやり取りをする気が起きなかったらしい。私は行くつもりしてたけど○○くん(筆者の名前)が嫌な気持ちになったならやめよう、という趣旨のLINEが来ていた。
精神の健康を保つため元カノをミュートにしていたが、LINEを開いて1番上に通知のないメッセージが来ていると、逆にBPMが上がる。ってことで通知ON。

その後鍋が食べたいという元カノの意向で鍋のお店を探した。でもいいところもないしもつ鍋とかてっちりとかばかり。なんか違うんよな。学生でてっちりは金銭的にしんどい。もつ鍋は腹の探り合いとか無くなった距離感でつつく料理やろ。別れた元恋人っていう絶妙な距離感で食べるもつ鍋…。その光景は奇妙だ。一応店のURLは送るけど。

あ。元カノはおでんが好きなことを思い出した。こういうのふと思い出すあたり、呪縛と呼称するにふさわしいよね。やんなっちゃうわね。まあおでんの店を探します。皮肉にも奈良にめっちゃあった(元カノは奈良在住)。代打として送った近鉄奈良駅近くのおでんの店がたまたま元カノも狙っていた場所らしく、賛成のメッセージが来ていた。LINEの頻度はすごく少ないが丁寧なお礼をもらえて満足だった。

LINE
19:30すぎ:LINEで未読のまま元カノのトーク画面を開きおでんのお店に行きたい!のメッセージを確認。
19:40:速攻で店に電話、予約。
21:00:元カノに予約するね!と返信。元カノのLINEのテンポを狂わせることへの申し訳なさと、LINEの通知画面にずっと元カノを置きたくない俺の情緒を、天秤にかけた結果生まれた2時間弱だった。

じゃあ、また。次の日の朝そうLINEし俺は通知をOFFにした。2週間後には会うんか。

1年半かけて育てたはずの恋人関係という大木は夏に切り倒されているのに、まだ根は生きている感覚。そこからまた幹が伸びるのか、そのまま衰弱して根すら死んでいくのか。会う時にその切り株に対してどんな感情を用意すれば正解なのかわからない。

でも多分、まだ好きだ。

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