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天生諷★小説
2014年12月23日 23:43
#Xmas2014 街中にクリスマスソングが流れる。 立ち籠める雲は厚く、じきに雪が降ってくるそうだ。「おかあさん、ぼくのうちにもサンタさん、くるかな?」 五歳になる子供が尋ねてくる。「どうして?」 頬を真っ赤にした子供は、こちらを見上げてくる。 白い吐息が宙を舞う。「だって、ぼくのうち、えんとつがないでしょ? サンタさんは、えんとつからはいってくるんでしょう?」
2014年12月23日 23:42
#Xmas2014 冷たい風に乗ってジングルベルが聞こえ来る。 いつの間にかクリスマスは嫌いになっていた。 五月蠅いんだよ! クソ親父! あなたは良いわよね、仕事だけしてれば良いんだからさ。 いつからだろうか。妻から疎まれ、娘からは嫌われた。 家族のためにと、一生懸命仕事をしていた。それなのに、仕事に没頭すればするほど、家族との距離は遠くなった。 いつの日か、クリスマス