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アパレル店員との恋⑥〜クリスマス前の事件①〜

クリスマスの2週間前、実際に会うことに躊躇いの気持ちが出てきた。
不安だから。
「本当に好きになりそう」という言葉が魚の骨みたいに喉に突っかかっていた。

正弘さんといつものように夜話していた。
今日はメッセージのやり取りがスムーズではなかった。
一つメッセージを送ると返信が来るのは10分後とか。
返信が来てすぐにメッセージを送るけど返信はそのペース。
他の誰かと話してる…?
正弘さんのことを疑いの目で見てしまう。
本当は、いい人じゃなくて、作られた性格だったら?
遊びだったら?

そんな自分が嫌になって、話を終わらせてベッドに転がった。
暗くて何も見えないのに天井を見つめていた。
なぜ私は正弘さんのことを疑ってしまうのだろう。
本当に正弘さんは私のことが好きなのかな。

こんなこと考えてたら寝れないじゃないかっ!!
大体なんで私ばっかりこんなに悩んで、考えなくちゃいけないの?
そもそも最初に好きになったのは正弘さんの方なのに私の方が好きみたいじゃん。
(だんだん私の中のヤンキー心が燃えてきた。オラオラしてる笑)

こんなことをウジウジ一人で考えていることが、馬鹿らしく思えてきた。
そして彼のひょうひょうとした雰囲気になぜかイライラしてきた。

そして私はまたやってしまいました。
「もうメッセージも電話もしないし、会わない」と送ってしまった。
(夜に勢いで何か言っちゃダメ笑)
他の人ともこうやって話しているのかもとか考えると、この関係がどうでもいいもののように思えた。
他の人と話しているかもわからない。だけど、話してないとも言い切れない。
最初に話しかけられた「ごろごろタイム〜?」という言葉を他の人にも言っていたと思うと気持ち悪くなる。

長くなってしまうから、この続きはまた後で…。

追記
このお話を書いていて、その時の感情を思い出して懐かしく思っています。
どれくらいの人がこのお話を見てくださっているかわからないけど、ハートの数を見て、誰かが見てくれているんだなと実感しています。



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