第4回GGBC振り返り

1. 参加の動機と、参加に当たっての心づもり

 まずは謝辞を。第4回GGBCupは準優勝という結果でした。大会に関わったすべての方々へ、ありがとうございました! ここまで勝ち進めたのは自分でも驚いています。

 去る6月17日、第4回GGBCupが開かれました。翌18日の第9回ポケレッドカップと合わせて、現行レギュレーション最後の大会となる見込みです。配信からもうすぐ1年、ローカルに定めたレギュレーションも見直しの時期にきています。
 参加の動機は、まさに上述の2点。現行レギュレーション最後という点、続いて、配信から1年という点。使用できなくなるパーツ・カスタムが出たり環境が変わったりする前に、今の状態を遊んでおきたかった。
 したがって、もとより色々なカスタマイズを出すつもりでいました。本記事は、「カスタマイズ」にフォーカスした振り返りを中心に行います。

2. カスタマイズ

 以下に手持ちカスタマイズの一覧と簡単な解説を示します。
 基本方針は3つ。

「メインカスタムは主軸として、困ったら相性不利でも出す」
「相手に合わせて有効なカスタムが視える場合は、それを出す」
「実戦経験が皆無でも、有効だと判断したならば出す」

★:メインカスタム
○:サブカスタム
□:特定の相手に出すと決めていた
△:その他の選択肢
×:出す予定は無かったが状況次第で出したかも

★クレイジーバブーン/スナイパー/スタンダード/ウェーブ/グランダー
>通称門番。現状、自信を持って動かせるのはこれとABとレイⅡバーティカルだけ。困ったら出す。

○アニー/スナイパー/クレセントP/ドルフィンG/ハイジャンプ
>高空系スナの鉄板。練度は甘いが自分の立ち回りに合っているカスタム。私は本職ではないが、ABで得た経験値をフルに生かして戦う。

○カトラス/フレイム/スタンダードorトマホークB/ウェーブ/フェザー
>ボムは相手に合わせて選択。制御に自信は無いのでミラーマッチでは絶対に出さない。当日のSVの操作精度は実はボロボロで、近距離ガンメタ以上の役割は持たせなかった。

○(カトラス、スピア)/グラビティ/(スタンダードorアイドリングD、トマホークG)/コックローチG/フェザー
>ボムは基本スタンダード。自己評価としてはハッタリカスタム。能動的にグラビティを生かそうとするとボロが出るので逃げSVとして運用する。SVフレイム同様、ミラーマッチでは絶対に出さない。

□フレア/フレイム/クレセントP/ウェーブ/ハイジャンプ
>初級者キラー、兼、初見殺しとして用意(特に対スナ)。初級者相手に★や○のカスタムを出して事故ってワンチャン取られるくらいならABフレイムで安定して勝つ。中級者以上の一部の相手にも有効なことが分かっているので、その相手には容赦なく出す。

□フレア/グラビティ/スタンダード/ウェーブ/スタビライザー
>対いんきメガネさんMGスナ限定。あまりにもピンポイントすぎる。しかも、もし対戦することになっても出す勇気が無くてABフレイムで代用しただろう。

□ベル/スナイパー/トマホークB/コックローチG/ワイドジャンプ
>対イブキさん用。ゴチャゴチャしたカウンターステージと合わせる予定だった。練習量は圧倒的に足りてない。

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以下、△をロボ順に。
△レイⅡ/バーティカル/スタンダードF/シーカーF/ショートバーニア
>初級者相手限定で出す。私の魂のカスタマイズで、SFではあるが容易に勝ちは譲らない。
△フレア/スナイパー/アイドリングD/ウェーブ/ハイジャンプ
>ABフレイムの互換。
△キーンヘッド/フレイム/クレセントP/ウェーブ/ハイジャンプ
>ABフレイムの互換。
△カーライル/ニードル/トマホークB/ウェーブ/ハイジャンプ
>WSを出すと決めた場合の第一候補カスタマイズ。SV同様、制御に自信がないのでミラーでは出さない。
△ルクス/フレイム/アイドリングD/フロートForサテライトH/スタビライザー
>めぐみん式。私が最も美しいと思うカスタマイズの一つ。対初級者用、対フレイム用。
△ゴリオン/ライトアーク/(クレセントP、スタンダードF)/ウェーブ/(スタビライザー、ハイジャンプ)
>第2回GGBCarnivalで生まれたカスタム。当時はナナセレッグで運用していた。好きなカスタムなので隙あらば出すつもりだった。対グライダー、対MGなど。
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以下、×をロボ順に。
×カーライル/Vレーザー/スタンダードF/ウェーブ/ハイジャンプ
>WSニードルの互換だが、こちらよりニードルのほうを出したい。
×カーライル/スナイパー/スタンダード/ウェーブ/ハイジャンプ
>茶々麿式。実戦経験は無く、WSを出すにしてもニードルだと思っていた。まさか出すことになろうとは。
×カーライル/マグナム/トマホークB/ウェーブ/ハイジャンプ
>旧イブキ式。近距離ガンはまだ上手く扱えないため出さない。
×ブルホーン/グライダー/スタンダードF/ウェーブ/グランダー
>トムトムバーガー式(のはず)。ブルホーンアタックに自信が無いので出さない。
×ジョーカーヘッド/マグナム/クレセントP/コックローチH/ロングバーニア
>近距離ガンは(ry
×アニー/フレイム/クレセントP/ウェーブ/フェザー
>ABフレイムで代用。
×ビット/スナイパー/スタンダード/ドルフィンG/スタビライザー
>リトルワイドスナイパーを開発したので出番がない。地上リトルはフレイムで運用すると決めているので本カスタマイズは出さない。
×虚無僧/スナイパー/クレセントP/ドルフィンG/フェザー
×虚無僧/マグナム/クレセントP/ウェーブ/ワイドジャンプ
>普段使わないFOは余程の勝機を見出せない限りは出さない。
×ブチル/スナイパー/クレセントP/ドルフィンG/ハイジャンプ
×プロパン/Vレーザー/クレセントP/ドルフィンG/ハイジャンプ
>SSハイスナで代用。
×ドデカン/3ウェイ/クレセントP/コックローチH/ハイジャンプ
>鍋の季節式。3ウェイの当たり所が分からないので出さない。
×スピア/Vレーザー/スタンダードF/ウェーブ/フェザー
>最近使ってないし、これ使うくらいならSVフレイムにする。出すなら、余程SVを出したくて、でもMGにも対応したい時くらいか。
×カトラス/スナイパー/アイドリングD/ウェーブ/フェザー
>同上。
×スピア/グライダー/スタンダードF/ウェーブ/フェザー
>最近使ってない。対グラスさん2戦目にWSグラビ読みで出すか迷ったが射線の通し方が分からないため断念。
×ウルフェン/Vレーザー/スタンダードF/ウェーブ/ハイジャンプ
>BBハイ自体が自分と合わなくて、強い弱いとか相性良い悪いとかじゃなくて、ただただ使っていて苦しい。
×ウルフェン/スナイパー/アイドリングD/シーカーF/スタビライザー
>鍋の季節式。MGスナで代用。
×ゴリオン/グライダー/スタンダードF/ウェーブ/ハイジャンプ
>特定状況で出したかもしれない。スフィアステーションとか。

3. 試合振り返り


3.1 VS アイトカさん

●基本方針
 「ルークフェザー」の使い手。
 2戦とも「ルークフェザー」一点読みで「★MGスナイパー」を出す。対リトルはボムポッドが引っ掛かるのを待ってからの追撃で火力を取る。
 飛ばれたら回避に専念する。対空で軸を合わせてスナを当てる技術を私は持っていない。
 相手は2戦ともフレイムを選択。定めた方針通り、冷静に立ち回って無事に勝利。

3.2 VS MRさん(配信台)

配信 [0時間48分~]

●基本方針
 少し前に対戦させていただいたときに「BBフレイム」を使用していたので、それ一点読みで「□ABフレイム」を出す。
●1戦目
 予想外に「MGスナイパー」が出てきて焦る。スナを結構当てられてさらに焦る。
 しかし、私はABフレイムで対MGスナの経験値を相当積んでいる。当たると思って撃ったスナはABには当たらない。自分のABを信じて冷静に立ち回り、初見殺し回避を生かして勝利。
●2戦目
 1戦目の相手のMGスナが上手くて、2戦目をABフレイムで通しきる自信が無かった。そのため、練度に自信のある「★MGスナイパー」を出してミラーマッチ勝負に変更。2戦目も相手がMGスナを出してくる保証は無かったが、何を出されても「★MGスナイパー」で対応しきるつもりで。
 結果ミラーマッチ。AB意識なのか相手がトマホークBに変えてきたのも効いて勝利。

3.3 VS 黒い何かさん

●基本方針
 「MGハイ」、「アイドリングD」の使い手。
 「□ABフレイム」で初見殺しをする。
 余談だが、約1年前、某実況者さんの大会において準決勝で対戦している。その時はABフレイムを出そうとしてロボを間違えてレイⅡを出して負けた。
●1戦目
 「□ABフレイム」 VS 「MGハイスナイパー/アイドリングDウェーブ」
 アイドリングDに被弾しまくってHPリードを取られる。ABフレイムの初見殺しで追いついて勝利。
●2戦目
 カウンターはLフォーメーション。このステージの「□ABハイフレイム」は中央付近で高度を取れない。遠距離で安定する「○SSハイスナイパー」に変更。
 「○SSハイスナイパー」の対MGは遠距離でスナを連射するのが私の基本方針。相手はハイジャンプで動きが固いので猶更刺さりやすいと判断。
 結果、相手が出してきたのは「ブルホーングランダーグラビティ」。グラビティの有効射程内で不用意にジャンプして火力を取られる。方針に従い遠距離でスナイパーとクレセントPを当てて辛勝。グランダーを履いていることもあって中々当たらなかったが。

以上が予選Cブロック。
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以下、本選トーナメント。

3.4 VS はっちーさん

●基本方針
 はっちーさんの手持ちは、基本的に「リトル」と「BBマグナム」。
 この2択を制すカスタマイズが肝になる。
●1戦目
 BBハイマグナム一点読み「○SVフレイム(トマホークB)」
 読みが当たって勝利。この日のSVの制御は不調だったので、フレイムでの欲張ったカウンターは狙わずとにかく逃げることを意識。時間をかければBBハイはトマホークBで事故ってくれる。
●2戦目
 カウンターステージはスパークリングアリーナ。リトルの可能性が高いが、BBハイマグナムも十分強いステージのはず。
 はっちーさんのリトルに対する回答は持っていない。困ったら「★MGスナイパー」で、不利でもなんとかするつもりで勝負。
 はっちーさん側は、魂の「ビットハイVレーザー/アイドリングDシーカーF」。たぶん「★MGスナイパー」を読まれた。
 3.1で、対リトルはボムポッド引っ掛けから追撃で火力を取ると書いた。とにかく自機周りをよく見て、遠距離スタートから、アイドリングDシーカーF&Vレーザー地上撃ち空中撃ちを避けつつ、隙を見て中央を取る。ウェーブの圏内に入れて圧をかけつつ、跳ばせたところの多段後着地隙にスナを合わせた。
 リードを取られたものの、着地を狩れて逆転。ラスト、地上Vレ接射で詰められるも、はっちーさん側のアイドリングD追撃自爆もあって何とか勝利。

3.5 VS ギザミンさん(配信台)(準々決勝)

配信 [1時間42分30秒~]

●基本方針
 私にとってベスト4実績が掛かった試合。
 SVをメインロボに、どんなロボも高いレベルで使用してくる上、ステージを生かしたカスタマイズをしてくるのが特徴。メタるのは容易ではないが、攻めさせれば勝機はある。
 相手のグラビティ以外のカスタムは「○SSハイスナイパー」で対応する予定だった。理由は、直近のフリー対戦で感触が良かったため。問題はグラビティと、ステージ。

●1戦目
 ギザミンさんは魂の「アクスショット」。こちらは予定通り「○SSハイスナイパー」。
 トマホークBで頭を塞いでショットを当ててくる。ギザミンさんはボムポッドを搦めて確実に詰めてくる。歩き多めで立ち回るとトマホークBで頭を塞がれる。接近を地上撃ちスナで迎撃する自信は無い。ならば跳ぶしかないが、そうすると着地に気を遣う必要がある。以上が立ち回りで考えたこと。
 開幕20秒の展開は極めて重要な情報で、続く3試合目にも強く効いてくる。クレセントPに当たってくれる。この時点で待てばよいと判断できた。
 残り88秒から8秒間の攻防を解説する。待ちを選択したので箱乗り。空中撃ちスナで圧力を掛けるも、相手はしっかり回避しつつ接近を合わせてくる。当てるつもりでスナを振ったわけではないので、外したのを見てから冷静にクレセントP空中撃ち→ドルフィンG撃ちで接近拒否しつつ着地隙も消して、ジャンプ入力でショットを回避。回避までは良かったが、その後の単発スナはまずい。当然、ドルフィンGからスナにつなげるべき。ここでスナ単発撃ちは、相手に「SSハイスナ使い慣れてないな」「緊張してるな」と付け込む余地を与える。以後、相手のトマホークB自爆から空中ダッシュで逃げる。
 残り80秒からの攻防。不利な位置関係。ジャンプと滞空時間延ばしと着地隙消しをフルに活用して守る。なんとかショットを回避して今度は迎撃スナまで成功。細かいところだが地上スナでのダウン迎撃は良くない。これはMGスナの撃ち方で、撃った瞬間に後悔した。少しでも火力を取りたい気持ちは勿論あったが、ここは素直に距離を取って有利ポジションに入るべき。その後の展開だが、結果として、箱乗りしようとして2回も足を踏み外したのも合わさって不利展開になっている。
 残り50秒。着地隙を消していたがジャンプが間に合わない。ドルフィン1発なら間に合っていたか。接近にカウンターで当てたつもりの2発撃ちだったなら仕方ないか。全く当たるわけがない位置関係だが。よく覚えていない。
 重要なのはこの後の起き攻め展開を拒否すること。見直すと、かなりえぐいことをやっていて自分のプレイでありながら驚いた。最大高度ジャンプをすると見せかけて上昇途中にクレセントP、滞空して方向を切り返す移動を入れつつドルフィンGで着地隙消した後、接近に地上スナを合わせて迎撃。後に実況で言及されているように、ここで流れを引き寄せたかもしれない。
 その後の展開は運が良かった。空中ダッシュの方向は完全に見られていてウェーブを合わせられてしまったが、相手も被弾してコンボは入らず。苦し紛れに撃ったドルフィンGが当たって相手の前ダッシュにクレセントPも当たってダウンを取る。
 残り35秒。こちらのウェーブ被弾に何故詰めてこないのか疑問に思い見返したところ、クレセントPとドルフィンGの撒き方が良い。強烈に機能している。ギザミンさんがよく画面を見ている証拠でもある。
 残り22秒。すべてを無かったことにするアニーアタック。その後の追撃は完璧。
 元AB使いとしてのテクニックを最大限生かしての勝利。

●2戦目
 カウンターはオーソドックスに土管広場。変なステージで確実に一勝取ってくると思っていたので予想外。
 カスタマイズ選択。
 SVのどれかが来る。私の「★MGスナイパー」に「SVグラビティ」は日頃のフリー対戦の戦績から考えると出しにくいはず。しかし、私視点でも「SVショット、フレイム」の可能性を考えると「★MGスナイパー」は出しにくい。
 さんざん悩んだ結果、中間択で「×WSスナイパー」に決めた。「SVショット、フレイム」に対してある程度は逃げが成立し、かつ「SVグラビティ」を相手にしたときにもある程度戦えると判断した。WSスナイパーの実戦経験はほとんどないが、「★MGスナイパー」に似た運用が可能。幸い、低空ダッシュは出来る。茶々麿さんの立ち回りを見様見真似で。
 試合内容は見ての通り。不慣れなカスタムながら、自分の出せる最大値ではあったと振り返る。
 開幕の攻防でスナが当たる。歩き主体でスナを合わせる方針にする。
 残り80秒。コンボを貰ってリードを許すが冷静に箱乗りから。不慣れなカスタムを扱っている自覚を持って、今の自分に出来る立ち回りだけを確実に。とりあえずスナを多めに撃って圧力を掛ける。
 残り42秒。再度コンボを貰う。今の立ち回りは有効ではなく時間的にも間に合わないためアプローチを変える。WSの制御に自信は無いが、詰める方向で。
 残り29秒。ウェーブが引っ掛かったのでスナで追撃。ここ完全にMGスナ。
 起き攻めは十八番(自称)の、無敵終わりに爆風重ね。逃げ先に追いついてスナイパー。素晴らしい。
 その後の展開、茶々麿さんがカーライルアタックを接近に使っていたのを思い出してやってみるが普通に逃げられる。どうしていいのかわからずゆえの行動だったが、振り返ると普通に中央から展開し直せばいい。
 以後、体力リードを取られており残り時間もないが、展開はこちらにある。が、スタンダードボム自爆ですべて台無しになって終了。そうでなくともコックローチGグラビティに被弾していたように見えるが。
 
●3戦目
 得意なカプセルデッキAを選択。私の「★MGスナイパー」がちらついて相手は「SVグラビティ」を2投出来ないと踏んで、再度「○SSハイスナイパー」を出す。
 結果、1戦目と同じ組み合わせ。ただし相手のポッドがウェーブからコックローチGに変わっている。ロボもスピアになっている。
 立ち上がり、1戦目とやることは変わらない。ギザミンさんがどれだけ対応してくるか次第。
 残り85秒。着地隙を消してない。詰めてくると身構えておらずショットを貰う。わずかにリードされるも、1戦目の開幕20秒の結果から、待てば良い。
 
残り64秒。わざと目の前に着地してショットを釣った。着地隙をドルフィンGで消して再度跳ぶ予定だったが、コックローチGに被弾する。危なかった。
 残り58秒。こちらは釣ったつもりはなかったが詰めてきた。着地隙を消しているので跳んでカウンター。
 残り53秒は運が良い。G型爆風に被弾して浮いたため、相手のショットが外れた。
 残り27秒も運が良い。ダッシュ中にG型爆風に被弾してショットの射程内に入らなかったように見える。
 1戦目と比べると運の良い場面が目立つ。

 実績が掛かっていた対戦であったこと、および対ギザミンさんのことはかなり考えていたこともあって、細かく振り返ってみました。

3.6 VS グラスさん(配信台)(準決勝)

配信 [2時間23分~]

●基本方針
 「WSニードル」「WSグラビティ」「SV Vレーザー」の3択を想定した。偵察の結果から、今日のメインは「WSニードル」と判断してカスタマイズした。
●1戦目
 「□リトルワイドスナイパー」をチョイス。対イブキさん用だったが、グラスさんの「WSニードル」に相性が良いと判断して出した。ダウン後、トマホークBカーライルアタックが繋がらず火力を取りにくいだろう、と。練度は全くないので、相性で勝つつもりで出した。
 もう少し圧力を掛ける位置取りでもよかったと反省。残り17秒の場面は惜しい。ダウンさせていれば勝ちが見えた。単に我慢値管理ができていないだけだが。
●2戦目
 カウンターステージはリトル空母。特に理由は無い。
 「WSグラビティ」読みで「○SVグラビティ(スタンダード)」とした。「×SVグライダー」と迷ったが射線の通し方が分からない。それを出して呆気なく負けるくらいなら「グラビティ」を挑戦した。「WSグラビティ」への回答が無く、苦肉の策でもあった。
 グラビティを自分から当てに行けるほどの練度はまだ無いので、わずかなリードを得て逃げる方針。
 相手は「WSVレーザー(トマホークB)」。私はどのロボを使っていても横跳びが癖になっていて、相手の地上Vレーザーに当たりまくる。これに一番気を付けて立ち回った。実況でも地上Vレーザーに触れられている(残り90秒~)。
 開幕25秒間でスタンダードボムを当てたのがデカい。以後、逃げベースに切り替え距離を取る。
 この試合もボムカーソルのテクニックを使っている。有効かどうかは知らない。内容は”ダッシュ後の慣性キャンセル”、”着地際に地上撃ち軌道化”。特に前者は、機体制御の上で重要だった。なお、スタンダードボムは自爆の危険性があるので注意。
 残り40秒、地上Vレーザーに被弾。仕方がないので詰める。幸いHP差は無いのでコックローチGを引っ掛けるだけで追いつける。致命的なコンボを貰わないようにしつつ圧力を掛けて被弾待ち。
 体力差5だがリードできたので逃げる。って思ったら逃げてないじゃん!自分から距離を詰めて密着したところに地上グラビティでぐちゃらせに行ってる。密着状況の正解択はアタックのはず。一歩間違えれば地上Vレーザー接射を受けて取り返しのつかないことになっている危険な接近択。
 とはいえリード取れたので後は逃げ。最後はステルスじゃなくてアタックを振るべき。3戦目へ。
●3戦目
 カウンターステージはカプセルジェイルA。得意ステージ。困ったら「★MGスナイパー」を出す。相手は「WSニードル」。
 開幕で火力を取れたのが大きい。
 残り81秒、スタンダードボム。こういうガンを振らせないためのスタンダードボム。
 残り25秒、スタンダードボム。こういう歩きを許さないためスタンダードボム。この場面、私の視点だと不自然な歩きに見えた。アタック択の温存か、あるいはジャンプ入力が出なかったのか。
 最後はグチャグチャにして終了。
 MGグランダーの機動力を最大限に生かせていた試合と振り返る。この日の「★MGスナイパー」は調子が良い。決勝でももっと「★MGスナイパー」を信用すればよかった。

3.7 VS ごりさん(配信台)(決勝)

配信 [2時間45分~]

●基本方針
 最強のSV使いにして最強のコマンダー。私はSVが最も強いロボだと確信していて、私にそう思わせたのは彼。そして、今現在もそれを証明し続けている人。
 キレッキレの「SV Vレーザー」が配信に映っていたので「★MGスナイパー」を出すのを躊躇った。
●1戦目
 「SV Vレーザー」読みで「SSハイスナイパー」を選択。相手は「SVフレイム」。「SVフレイム」もある程度見たつもりの選択だったが甘かった。
 初動の20秒は悪くない。スナイパーで箱乗りを咎めつつクレセントPの嫌がらせも効いている。
 95秒で細壁乗り地上スナイパーで箱乗りを咎めようとする。会心の一手のつもりだったが当たらず火力を取られる。
 次の攻防、残り88秒のスナイパーは迂闊。自分がSVフレイム側の時、対SSハイスナイパー相手に自分もよくやる。
 残り76秒。空中ダッシュ後の着地隙を見逃してくれない。その後、浮かされて起き攻め拒否にスナイパーまで振ったところにウェーブ→トマホークBと被弾。
 残り27秒。ダッシュ先を読んでドルフィンGを置くが当たらず。ここを外した時点で負けを確信した。
 ここまでいなされるとは思っていなかったので思考がバグった。続く2戦目でおかしなことをやり始める。
●2戦目
 カウンターにゴライアスベーシックを出して「SVフレイム」続投読みで「△ルクスフレイム(サテライトH)」を出す。
 最強のSV使い相手に事故待ち、しかも上級者相手に勝率悪いってわかってるカスタムを出す。ステージもおかしくて、これをやるならローリングウォールとかデッドラインとか、もっと良いステージがいっぱいある。なんでゴライアスベーシック?
 時間を巻き戻せるならここからやり直したい試合で、言うことは何もない。アイドリングDとサテライトHの撒きも惰性でやってるだけだし、決勝の試合として恥ずかしい。
●3戦目
 3タテは避けたかったので、得意なカプセルデッキAを選択し「★MGスナイパー」を出す。2連続で「フレイム」だったので、ここでようやく「★MGスナイパー」を出すことを決意できた。
 相手のウェーブをよく見ること、歩き主体だと頭をトマホークBで塞がれてグチャグチャにされるのでダッシュを積極的にすること、耐え反確を取れない状況でフレイムに被弾しないこと。無難に勝利して4戦目へ。
●4戦目
 カウンターはカプセルジェイルA。1戦目で「○SSハイスナイパー」をボコボコにされたのが効いている。ごりさんに迫れる手持ちが「★MGスナイパー」しかないと判断して、相手が「フレイム」を続投しないことは見えていても、こちらは「★MGスナイパー」を続投した。「アーク」は対応、「Vレーザー」は諦める感じで。
 相手は「SVアーク」。MGで対アークはやや厳しいが、過去、私はMGスナイパーでアイドリングDフロートFを掻い潜る練習をはっちーさんのリトル相手にさせてもらっている。対アークの経験値もある。全部総動員して迫る。
 アイドリングDフロートFに被弾しないように、自機周りを見ながら回避する。タイミングを見て接近して中央を取る。アークの方向に対応したダッシュ入力をする。遠距離において、可能ならアーク発射にスナイパーを合わせてオーバーロードも狙う。
 残り111秒。距離を詰めたは良いがスナから入る悪い癖が出ている。ウェーブから入るべき。結果として火力は取れたが。
 その後、スタンダードボムとウェーブで圧力を掛けていく。ウェーブに当たったのを見てからスナイパーで追撃して火力を取る。上々の出来。
 残り94秒でアークに被弾。アークの打ち分けに対応したダッシュをできないと、こうなる。
 残り90秒でマグマ。仕方ないかなこれは。地上スナの当て感は間違ってない。次に同じ状況になっても撃つ。
 残り80秒。良い詰め。残り77秒、スナを当てる。ウェーブのリロードが間に合っていたかもしれないが、退路をボムポッドで塞いでの攻めは上出来。その後、欲張ってダッシュスナするも当たらずアイドリングDに被弾。
 残り70秒、会心のスナイパー。オーバーロードを狙ったわけではないが、遠距離でアークに負けず劣らず圧力を掛ける姿勢は良い。遠距離でアークを撃ちにくくする。ダウンしたので距離を詰める。
 ダウン復帰後の攻防はごりさんが一枚上手だった。ただ、こちらも全力で追い詰めてウェーブヒット→スナイパーでダウン取って残り55秒。
 残り50秒、ウェーブヒットを見て反射的にダッシュを入力するが、自分のスタンダードボムに自爆。たぶんだけど、自分はあのウェーブが当たると思ってなくて、別の位置取りで仕切りなおそうとボム→ジャンプと入力したところにウェーブヒットを見てしまったためにダッシュ入力してしまった。あのウェーブが当たるなら詰めないといけないから。
 残り44秒、アークの方向を読んでダッシュ入力してる? この一つ前に発射されたアークの進行方向がヒントになっていそう。空中撃ちスナイパーを当てているが、ウェーブから入っても間に合っていたのではないか。
 ここまで良い展開だったが、ついにアイドリングDでグチャグチャにされる。残り37秒で被弾、ごりさんの撃ち方が上手くて、ボムが箱で視覚的に隠れるように撃っている。しかも地上軌道空中撃ちか? 結果論だが、残り38秒のダッシュは右ではなく左にすべきだった。アークの射線が通っているから避けたが、その後の展開を見るにたぶん接近できてた。
 残り20秒、これまでウェーブから入れば良い場面でそれをせず、この局面にウェーブから入ったスナイパーを外すのは皮肉か。いや私の判断が悪いだけなのだが。
 残り10秒、背水の陣。箱乗りで高度を稼いで前ダッシュ、アーク迎撃の択をケアしていると間に合わない。接近は通った。壁の角度を生かしてウェーブを投げて追い詰めるがごりさんも画面をしっかり見ていて引っ掛からない。スタンダードボムで4角から追い出して着地にスナを当てるが空中撃ちなのでHPリードに足りない。すぐに追撃に行かないと間に合わない時間のところ、さすがに自機周りを見る余裕が無かった場面にジャンプ→ダッシュ入力をしようとしてアイドリングDが被弾して終了。被弾していなかったとしても、残り6秒では逃げるSVに対し相手の迎撃まで掻い潜って攻撃を当てるのは厳しいか。
 
 振り返って、自分のMGスナイパーで出来ることを最大限やっている試合だった。立ち回りは自分の中では完璧。一部、自分でも距離を取りすぎていると思う場面はあったが、それが私の立ち回りでもある。ウェーブから入るべき場面で入れていないのがもったいなかった。後一歩、ごりさんに及ばず、というところ。
 4戦目は負けたけど悔いのない、できることをすべてやった試合……と思っていたが、ここで勝てていればデュースになって決勝が盛り上がっていただろう。そう思うと、やはり悔やまれる。勝てそうな試合だっただけになおさら。

4. 大会の感想

 冒頭に書いたように、現行レギュレーション最後の大会ということで、色々なカスタムを使う予定でいました。そして、実際に非配信台を含め、自分の手持ちカスタムの範囲で色々出すことができました。十八番のABフレイムまでしっかり生かしきって本選進出を決めました。2月に出させていただいた第2回GGBCarnivalに引き続き、より進化した私を見せることができたのではないかと思っています。

 結果について、準優勝・ベスト4実績獲得となりました。自分でも大変驚いています。というのも、正直なところ、現段階の自分に実績を得るに足る実力は備わっていないと本気で思っていたからです。実際、背伸びしても勝ち越せない相手が何人もいるのが私の現状であります。決勝前に弱気な発言をして盛り下げてしまい、本当に申し訳ありませんでした。併せて感謝を。ありがたいことに、色んな方に応援していただけたようです。大会中は自分から触れにくかったですが、嬉しかったです。
 本選トーナメントを勝ち進めば進むほど、「大会の盛り上がる場面、配信の大一番なのに自分と上級者の試合を配信して良いのか」という気持ちが強くなっていきました。それがもろに出たのが決勝2戦目です。3戦目で気持ちを持ち直して、4戦目はなんとか良い試合が出来たと思っています。試合開始前に、実況のトムトムバーガーさんが「決勝まで来たんですから自信を持ってください」と言ってくださいました。この言葉通り、自分を信じて臨むべきでした。

5. 現況と今後

5.1 コマンダー全体の状況

 ポケレッドサーバーの所属コマンダーについて、現状を書いてみます。
 初級者、中級者、上級者を、現在運営されているバトルタワーに倣って定義します。
 まず、初級者帯(ブロンズタワー)。
 配信から1年が経とうとしていますが、今でも新規の方が入ってこられて、しかも定着しています。これはすごいことで、ありがたいことです。ガチで取り組むにしてもカジュアルに遊ぶにしても、カスタムロボに対して各々、自分が楽しめる付き合い方で長く遊んでいきましょう!
 次に中級者帯(シルバータワー)。
 実力の層が厚いです。比較的新規参入の方でも、バリバリ実力向上中の方は既にシルバーに達しています。一方で、上級者に迫る実力を持っている方も多くいます。一つを着々と極めてアイデンティティを大事にしている方が多い印象です。
 最後に上級者帯(ゴールドタワー)。
 中級者帯実力アップで言えば上級者帯も負けていない、どころか、より洗練されてきており中級者帯と実力差をグングン離しているくらいの印象です。中級者帯の人達に対する分厚い壁となっています。

 次に、みなさんの使用カスタムについて書いています。
 全体、気のせいかもしれませんが、いろんなパーツを使うようになってきた印象です。それも、カジュアルに遊ぶためではなく、競技シーンにおいて勝つために、です。私は複数のロボを触っている関係で、以前で言うところのメジャーパーツしか使っていません。しかし、ロボ種を絞っている人ほど、いろんなパーツを使い分けてきているように見えます。例えば、ウェーブ一択ではなくコックローチGやシーカーF、フロートFも採用するなど。もちろん、各自のプレイスタイルに依りますが。

 サーバー運営の視点でも、定期的なイベント開催が続いておりアクティブ人数も維持している状態です。今後もこの盛り上がりが続いてほしい。私はこのゲーム大好きですから。

5.2 これまでの私と今後の私について

 ここからは私の個人的な話だと断ります。いわゆる自分語りだけで構成されています。相変わらず長いです。興味のある人だけどうぞ。

 初めに、モチベーションの話。
 1月以降、カスタムロボへの向き合い方が自分の中で狂い始めて、3月上旬のポケレッド杯を決め手に3月中旬には完全におかしくなっていました。その後、1か月半程度、5月に入るまでモチベーションは復活していない状態でした。気が付くと、楽しむためではなく勝つためのカスタムロボになっていて、フリー対戦でも勝敗を強く意識して荒れるようになっていました。
 4月末から徐々に対戦を再開し始めて、完全に復帰できたのは5月中旬。初心に戻って、特定カスタムで100戦ノックを始めました。色んなロボやパーツで遊べるようになりたい気持ちが依然としてあったためです。久しぶりに色んな方と対戦させていただいて、自分の腕がなまっている以上に、周りの実力が大幅に上がってきていることを実感して驚きました。先に書いた「自分に実績を得るに足る実力は備わっていないと本気で思っていた」というのは、ここに由来します。
 復帰後も大会や昇格戦は意図的に見ないようにしていました。勝負所を見ることすら今の自分にとって毒だと判断したからです。ただ、モチベーションが維持できれば6月の大会に出ようと思っており、少しずつ、観戦しながら競技シーンに慣れていきました。

 さて。

 まず、今後、カスタムロボを続けるか否かの話です。
 気持ちとしては、まだまだ、まったく遊び足りません。SVもSSハイスナイパーもWSも、グラビティも、自分で納得できる扱いは出来ていません。扱いに自信が持てないからMGスナイパーで代用した場面は本当に多い。例えば決勝の4戦目、扱いに自信があるならSVやWSを出しています。あとは、特定のメジャーパーツしか扱えない現状も変えていきたいところであります。ステージ研究も疎かにしてきましたから、それも。
 ただ、もっと遊びたい気持ちと裏腹に、このゲームをどれくらい遊ぼうか、というのは悩んでいるところであります。私はどうやら、入れ込めば入れ込むほど、このゲームを勝つために起動するようになるんです。そういう状況は、辛い。避けたい。
 正直、6月の大会を最後に辞める選択肢も持っていました。でも、遊びたい気持ちが強いので、とりあえずまだ続けます。このゲームとは、適度に距離を取って遊んでいくのが自分にとっていいのかな、と思っています。

 次に競技シーン(大会)の話ですが、ともすると、選手として出ることは今後あまりないでしょう。もとよりあまり出場していませんでしたが。私は色々な面で選手に向かない。勿論、出たいと思ったら出ます。

 次にバトルタワー。タワー登録すらしていない状態です。理由は、(1)フリーで試合数を決めて遊ぶほうが好きだから (2)勝ちを意識してしまう場面を避けているから です。
 ベスト4実績を獲得した今、ゴールドタワーに登録する権利もあります。実は、バトルタワー開設当初は、実績を得てからゴールドタワーに登録しようと思っていました。ただ、今のモチベーションでゴールドタワーに登録するかと言われると……。私は立ち回りが固いと評されることが多いので、シルバー帯の人に対するある種の門番的立ち位置になるのはありかもしれません。
 今、これを書いている時点では、シルバータワーもゴールドタワーも登録する気はありません。気が向いたら登録します。

 最後に、以前、noteで”セコンド的なことをやりたい。そのために実績を欲する”と書きました。この件に触れます。
 結論から言うと、セコンド募集を大々的にはしません。
 当初そんなことを言い始めた理由に、伸び悩んでいる人が一定数いるように感じたからです。そういう人達の、「都合の良い練習相手」を買って出ることが出来たら良いな、と思っていました。しかし、復帰から一ヵ月、対戦する中で各々が自分の技術を磨いているのを実感しました。そして、私がそこに介入する必要は全くないと結論しました。それに私自身、まだまだ、切磋する彼らに対し琢磨して挑む側です。
 とは言え、今後選手として活動しないならば、と、やはりセコンド的な役回りに憧れている自分がいるのも事実。希望者がいれば喜々とするでしょう。そんな人いないと思うけど。

 以上。
 今回の振り返りで、今の私の手の内の多くを、まさにメンタルまで含めて明かしました。「こんなこと考えてるんだー」と楽しんでもらえたら幸い。今後も、一緒にカスタムロボV2をエンジョイしていきましょう。
 本振り返り記事の締めは、フレア使いの私が好きなセリフを。

 勝っても負けても うらみっこなしよ!


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