SEO何も分からんけど「Amazonプライムデー」単一ワードで公式直下2位、からのCV率52%で優勝した話
こんにちは。今日はブログの話です。
先日の10月13日〜14日はAmazonのプライム会員向けのビッグセール「Amazonプライムデー」でした。Amazonが年に一度実施する最大級のセールイベントとの事で、多くの商品が年間を通して最も安い価格で購入できる2日間。Amazonはタイムセール系のイベントを比較的頻繁に実施してはいますが、この「プライムデー」はその中でも最大規模のセールです。
言わずもがな、この2日間は物販アフィリエイターの方々にとっては年に一度の大決戦。このチャンスを巡ってGoogle検索クエリの争奪戦が行われ、その上位にうまく滑り込めようものなら物欲にまみれた読者が大量に流入し、「Amazonアソシエイト」のアフィリエイトリンクを介して販売額の数%をアフィリエイト収入として得られるという物販アフィリエイトドリームを掴めるわけです。
軽く自己紹介をしておくと、自分は「ガジェットショット」というブログを10年ほど書いています。歴こそは長いものの、検索流入で特定のワードを狙ってアフィリエイト収入を狙うといった事は普段あまりしておらず、趣味で書いている趣味ブロガーです。アフィリエイトによる売り上げはありますが、これによって生計を立てているわけではなく、あくまで趣味でブログを書いている会社員です。
プライムデーはどちらかと言えばガジェットを安くまとめ買いできるイベントという消費者的な目線で見ており、今回もmicroSDが安く買えるかな、ぐらいの考えでした。
そんな中、最近仲良くさせて頂いている専業アフィリエイトブロガーの方々が「ダメ元でもプライムデーは書いた方が良いよ」と口を揃えて言っていました。そんなに美味しいなら書いてみようかなと。
というわけで、今年は本腰を入れて役に立ちそうな記事を書いてみました。
その記事が以下になります。
「プライムデー」でAmazon公式直下2位の快挙
結果は想像を遥かに超えていました。プライムデー前々日辺りに、周りのブログより少し遅めに公開した記事はプライムデー開始時点で以下のような順位を獲得していました。
「プライムデー」2位
「Amazonプライムデー」2位
「プライムデー おすすめ」4位
「プライムデー2020」1位
2語、3語のクエリで滑り込めたらラッキーかなぁ…ぐらいの気持ちでいたのですが、蓋を開けてみれば「プライムデー」単一の1語クエリでAmazon公式ページのすぐ下に私の記事が表示されていました。これは自分でも驚きです。当日Googleの検索サジェストに出ていた「プライムデー2020」「Amazonプライムデー2020」辺りは公式をも上回る1位でした。
さらにはおすすめ商品を紹介する記事は書いていないのにも関わらず、勢い余って「プライムデー おすすめ」も上位に表示されていました。
嘘のような話ですね。でも本当です。
Google Discoverにも拾われていたので、それで出足が好調だったのも良かったのかもしれません。
2日間の途中で順位変動があったり失速こそはしたものの、今までAmazonのセールイベントではアフィリエイト収入は儲かっても合計数万円が良いところだった自分としては、ぶっちぎりの新記録を達成してしまいました。
これは優勝と言っても差し支えないのではないでしょうか。
具体的に書いた内容
公開した記事自体は先ほども貼り付けましたが、以下の記事です。
Amazonプライムデーには細かいキャンペーンがいくつも内包されており、情報量が多かったのでそれを整理した記事となります。
記事を書き始めたプライムデー3日前の時点では、公開されていたセール対象商品情報は数が非常に限定的で、更に実際のセール価格が未公表。検索結果を見ると「プライムデー おすすめ」に無数にアフィリエイトブログの記事が並んでいるものの、実際はAmazon掲載の商品リストを転載して羅列しているだけで、価格も未公表のため未掲載。
「それ本当におすすめか???」
中身もほぼ非公表、価格非公開、そんな状態で書かれているのは「おすすめクエリのための記事」であり、本当におすすめな商品が書かれていない。自分はこんな状態で読者のためになる「おすすめ」は書けないなと判断し、各種キャンペーン情報を分かりやすくまとめる方向に舵を切りました。
2020年度のAmazonプライムデーに関する情報は、Amazonが公式にプレスリリースを出していました。確実なソースで書きたかったため、出発点としてはこの公式のプレスリリースを読んで情報を整理する事にしました。
このページを読んで感じたのが、セールが開始される前日までに済ませておく事で還元が得られるキャンペーンなど、ユーザーが最大限得するためには時間軸を意識してアクションを起こす必要があった事と、その情報の整理には需要がありそうだなという事。
そこで自分は、
「セール開始前にするべき事(〜10月12日)」
「セール期間中にするべき事(10月13日〜10月14日)」
の2カテゴリに分類し、ユーザーが時系列的にどう動けば良いかを整理した記事にしました。その結果、
「セール前日までに中小企業応援キャンペーン対象商品を買って1,000円還元クーポンを獲得しよう」
「セール当日までに配送タイプのAmazonギフト券を買って1,000ポイント獲得しよう」
といったセール前に具体的にやっておくべき事が分かりやすく伝わったのか、実際に記事を公開した後の売り上げデータにもそれが反映されているのが分かりました。
加えて、プレスリリースから情報を書き起こして整理するだけでは味気ないので、個人ブログらしくAmazonの価格推移を確認できるGoogle Chromeプラグインを使って偽セールを見抜く方法なども盛り込みました。この辺りは純粋に一旦値上げして値下げする悪質な出品者に引っかかって読者に損してほしくないなという気持ちから書いたものです。
CV率52%という異常値
また、13日〜14日のレポートを見ると流入だけでなくコンバージョン率も異常な事になっていました。
52%です。クリックした2人に1人以上が買い物をしています。通常であれば10%ですら超えない数値なので、これははっきり言って異常値ですね。自分でも見た事の無い数値です。
というわけで、今回のプライムデーは中々すごい数字になりました。
「おすすめ」記事は今回鳴かず飛ばず。
ここまで上手くいったら上出来でしょう、とは思うのですが振り返るとまだまだ伸ばせた点があったと思っています。
それは「おすすめ」記事を早めに投入する事。先述したとおり、今回はセール前にろくな情報が無い状態だったので「おすすめ書きようがないじゃん!」と思って書かず、セールが始まってから一通り買い物した後に「おすすめ」を書いて公開しました。しっかり内容を吟味した上で書いたおすすめだったので自信を持って公開したのですが、こちらは鳴かず飛ばず。やはりこの手の記事はいち早く書かないと勝負にならない感じがしました。
加えて、この手のおすすめ商品羅列系の記事はあまり頻繁に書く物ではないので、多くの物販アフィリエイトブロガーが導入している、商品リンクを簡単に挿入できるWordPressプラグイン「Rinker」を今回初めて導入し、プライムデーの期間中にそのカスタマイズに時間をかけてしまってスタートダッシュが遅れてしまったのも反省点です。ガジェットショットはこだわりを持った自作WordPressテーマで運用しているので、Rinkerの見た目もこれに合わせてカスタマイズせねば…とひたすらプライムデー当日にも関わらずCSSを書いて調整していました。
今回はキャンペーン解説記事だけで戦ってしまったので、次回は是非とも「おすすめ」にも参戦したいところです。
ちなみに「プライムデー おすすめ」での1位は終始マクリンさんでした。物販アフィリエイターとして有名なメディアで、羅列系+多くの商品にレビューの個別記事の内部リンクというSEOモンスター記事だったので納得ですが、次回は負けたくないという思いが強いです。
今回のAmazonプライムデーは今までになく経験値が溜まったので、今後のAmazonセールはいわゆる受験対策の「傾向と対策」的な記事でしっかりとおすすめ記事が早出しできるかなと思っています。
ともあれ、今回は軸を曲げないで自分の書きたくない記事を書かず、自分の書きたい記事を書いて優勝できたので大変満足です。
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