【シングルバトル】ポケモン調整メモ
自分用にって言って書いてたらノリノリになってしまい、挙句の果てには動画ネタになりました
ここでは原理的な部分についての解説は省きます。なぜなら僕の数学がII-B(代数幾何解析とか言ってない時点でお察し)で止まっているからです。
とはいえ
あたりを抑えておけば困ることはそんなに無いです。難しい部分は全部ツールに任せましょう。
【使う物を準備】
・耐久調整ツール
ツールの使い方はサイトにあるのでそちらを見てください
・理に適ったダメージ計算ツール
基本的にはこの2つでOKです。ポケモンの耐久調整は厳密に行うのでこのダメ計ツールを使いましょう。使えないならやらん方がいいレベル(最高乱数耐えがズレたりしたら意味無いので)
以前紹介したダメ計ツールのアップデート版(?)です
【事前知識:総合耐久指数】
総合耐久指数とは「(HP×防御×特防)÷(防御+特防)」のことです
僕も正直よく分かってないのでとりあえず良い感じの言い方をすると、
「色んな攻撃をどれくらいいい感じに耐えてくれるか」です。
これでも多分良く分からないので具体的な説明をします。
上の図の場合、腕白のヘイラッシャの方が物理攻撃に対する性能は高いですが、下のヘイラッシャの方が特殊攻撃に対する性能も確保した上で物理もそこそこ耐えてくれる配分となっています。
ただ、慎重ヘイラッシャなんて見たことが無い人がほとんどだと思います。なぜ見ないのでしょうか?
「調整」をするケース
例えば上記の2つのヘイラッシャですが、どちらも一長一短です
と実際に使うと、特に慎重の方はマジで不便なこと極まり無いはずです。
ここで耐久調整をすることになるのですが、ハバタクカミに対して1回は動きたいから眼鏡テラスムーンフォースは耐えて欲しいなァ~となるので、そこに最低限振りましょう。
ここまで振れば特防の目的は達成できたので、残りは物理に振ってあげましょう。
と、言った具合です。こうすれば「ハバタクカミには動いてほしいんだけど、防御はあまり落としたくないんだよな~」という配分にすることができます(みんなやってます)
じゃあ総合耐久指数なんて求めても無駄じゃないか????ということなのかと言われたら、場合に寄りますねっていうのを解説していきます。
一応なんですけど、総合耐久指数の視点で見たらBD振り分けの調整したヘイラッシャは劣化していることに注意です。
ヘイラッシャのように実戦で活きるケースもあれば、じつはただ損するだけの調整、みたいなケースもあるので注意しましょう。
ここの項だけ発展的内容なので自信が無い方は飛ばしてください
総合耐久指数と言っていますが、今取り扱っているのは物理と特殊をどちらも同じくらい攻撃を受けた時(1:1)のケースを指しています。そもそも物理しか受けないことを想定しているポケモンは特防に振る意味なんてありません。(受けループのヘイラシャなんかはコレ)
つまりそのポケモンが物理と特殊の受けるダメージの比率をある程度予測しておくとそれに合わせた耐久調整ができます。
例えばヘイラッシャの受ける攻撃の比率を(物理:特殊=7:3)とすると、紆余曲折あって
この配分が最適となります。
ゲームが上手い人は頭が良いことがよく伺えます。
総合耐久指数を優先した調整なんてあるの?
A:勝手に満たしている事が多いです
総合耐久指数を意識した振り方はみなさんが無意識のうちにやっています。カイリューなんかはBDに振らずまずHPを伸ばすとは思うんですけど、これは無意識のうちにHPに振った方が効率が良いと知っているからです。
ポケモンの調整の決め方
ポケモンの耐久調整が必要な場面は?
アイテムに頼らず行動保証を持たせたい時
と、言った感じです。じゃあそういった連撃ウーラオス調整をしてみましょう!
こちらの配分に対して違和感を覚えた貴方は素晴らしいです。実際に改良が可能なので色々弄って見ましょう。
実際に耐久調整をしてみる
総合耐久指数を知っていると過ちに気付きやすい
総合耐久指数を知っておくと上記の連撃ウーラオスの配分を見た時に「ん???」となります。
もちろん実戦で上記のウーラオスを使うと攻撃はきちんと耐えてくれるし、ガッサの上から動いてくれるので文句は無いように思えますが、ほぼ同じ耐久ラインを維持した上で素早さをあと3伸ばせますとか、Aを11nにできますとか言われたら多分テンションは上がります。
話は逸れましたが、総合耐久指数を知っておくと調整を借りようかな~と思って構築記事を見た時に「これはもっといい配分があるかも!」と気付けるようになるので、知っておくのは結構お得です。
ちなみに上記の連撃ウーラオスの攻撃と素早さは固定した状態で「総合耐久指数」が最大になる配分はどのような配分なのでしょうか。
耐久方面はツツミには余裕ができて、パオジアンには瀕死率が上がってしまいました。総合耐久指数的には一番いいらしいんですけど、特防に関しては過剰だし、可能な限りは防御に回してパオジアンに対しても安定するようにしてみます。
使っている数値は同じですが、特防方面で少しだけ得をしていることが分かります。単に最初の調整より特防が少し厚くなったウーラオスが完成した訳ですが、特防は「テツノツツミのフリーズドライさえ耐えてくれれば良い」のであればなんとかしてAとかSに回すことはできないのでしょうか。
ここで理に適ったダメージ計算ツールの真骨頂が発揮されます。
Dが81の時のフリーズドライの発生ダメージが分かるのですが、最高乱数切りで良ければHPは201まで落として良いらしいです(201~203ダメージが発生しないため)。
この分をBに回すとテラバーストをより少ない数値で耐えてくれるのでは
(この文脈を理解するには算数がある程度できるか、総合耐久指数へのある程度の理解がある必要があります)
さて、実際に振り分けてみます。
この24で!!!Sを3伸ばせます!!!!
Aを伸ばすと11nのソレになって4も伸びます!!!!
と、一旦総合耐久指数的に一番優れている配分から徐々に具体的な調整に寄せていくと良い感じの耐久調整ができました。
これが個人的におすすめのというか、僕がいつもやってる耐久調整のやり方です。
実際にやってみよう!
実戦問題①
解答
実戦問題②
解答
どちらも必要な耐久ラインを満たした上でより良い配分が無い状態になっているはずです。
調整を妥協する
この調整は正解であることには違いありませんが、実際に加算テーブルを見てみましょう。
こちら137だと確かに確定耐えなんですけど、135ダメージが発生する確率が0.02%しかないんですよね≒(1/16)^3
あとは副産物としてカイリューのスケイルショットx5も挙げられます
こちらは135ダメージ以上の発生確率が1.19%とかなり低め。なんなら4発のケースもありますし。
特に水流連打はダメージの揺れ幅が少ないこともあるので妥協するとこんな感じの調整になります。
と、言った感じで乱数を甘えると攻撃を少しだけ伸ばせたりします。ここは好みの問題ですね、はい。
まとめ
ポケモン対戦って具体的な場面はもちろん想定できるんですけど、それでも様々な場面が発生するので、おもったより総合耐久指数を意識した調整は施しても良いと感じています。
ただし、ウーラオスVSパオジアン、テツノツツミといった場面は技選択が難しく、プレイングや立ち回りが定まりません。
しかし、耐久調整をすることで立ち回りを定めやすくなったり、それこそ択を減らせたりするので、上手く付き合っていきたいものだとは思います。
おしまい。かなり甘い部分はありますが、ここまで知ればあとは自分の力で詰めていけるはずです。
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