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Netflixドキュメンタリー「楽して稼ぐ方法」メモ。

Nerflixの「お金」をダイジェスト。という番組の1つで「楽して稼ぐ方法」という22分の番組を見ました。面白かったので、メモします。

もちろん楽して稼げる方法を伝えるようなものではなく、なぜ、そういった詐欺、投資詐欺がなくならないのか、なぜ起きるのか、というものです。

今の時代も、めちゃめちゃ多そうな気がしますし、気づかずに詐欺に合っている人もいるのかもしれない、とも思います。
一応僕自身はそういった詐欺には遭っていないはずですが(気づいてないのかな)、過去に嫌な思いをしたことはあります。

高校まで福島の山奥で育ってきた僕は、大都会東京に出てきたいわゆる田舎もので純朴な青年でした。そのため、いわゆるネットワークビジネス系も全く知らず、友人かと思いきや、その商品を勧めてくるような経験を受けた時に大きいショックを受けたのを覚えています。アムさんですね。

もちろん詐欺じゃないのだけど、そういったスタイルが純朴な僕にはショックで、嫌いになると共に、地方から出てきた人たちなどを仮に悪意を持って騙そうとするのであれば、それは本当に許せん、ともそれ以来思ってます。

もちろんネットワークビジネス自体は合法だし、それで楽しい人も、良かった人もいるのだと思いますが、いわゆる「人間関係をお金に換金する」ようなやり方が僕は好きじゃないです。

で、今回のネットフリックスの番組は数百年前からあるような「楽して稼ぐ方法」詐欺が、なぜ今も多くあるのか、どういう流れで人は騙されていくのか、というのをアメリカの事例を元に紹介しています。どの国でも似てますね。

数百年前からある楽して稼ぐ詐欺のお決まりのセリフの一例は、

目を覚まして!
行動の先延ばしは凡人の証拠です。
あなたは愚か者ではありません。
本当はあなたも気づいているはず、これは大きなチャンスだと。
古臭い人間は好機を逃す。

などで、本当のあなたはそんな凡人や愚か者じゃないよね、このチャンスに気づいて!みたいなものが200年前から現代でも繰り返されています。このセリフを言われたら要注意ですね。

多くある投資詐欺の紹介もされています。

①前払い金詐欺
あなたに100万円当たったから、手数料で2万振り込んでね、系の詐欺ですね。ナイジェリアの王子から手紙が届く、とかの詐欺を紹介していました。
メールやLINE、SNSとかで送られてくるようなものですね。

②風説の流布
これは今だと仮想通貨でも起きるようなやつで、ターゲットにした仮想通貨を共犯者と一緒に値段を釣り上げていき、一般の人も買って高値になった際に売り抜けて、その後暴落。といったようなものです。
最近だとゲームストップ株のやつとか、イーロンマスクのドージコインなどでしょうか(イーロンマスクが敢えてやる意味はないので、それは周りが勝手に興奮して買っただけなのでしょうが、、)

今後、この仮想通貨がくるらしいよ、みたいな噂や回ってきたら疑いましょう。

③ポンジスキーム
100年前のチャールズ・ポンジさんが発明?したスキームで、お金を投資家から集めて、その集めたお金から配当を出していく、というある意味実態はなくてもお金が集まり続ける限りは成り立ってしまう、自転車操業詐欺、ですね。日本でも安愚楽牧場とか、そういったのでありましたね。

これちょっと近いのが太陽光発電投資だとも感じていて、僕はSBIソーシャルレンディングの太陽光発電にも投資しているのですが、SBI側の管理ミスでSBIソーシャルレンディングが廃業することになりました。大手でSBI側の落ち度だったため、元本は返ってくるのですが、もし太陽光発電業者が詐欺をするつもりでお金集めて配当を出していたら、完全にポンジスキームと一緒で、危なかったですね。。。

④ねずみ講
有名なやつですね。会員を勧誘すると、それに対して配当金がもらえる、とのことで、新規会員が入らなくなると崩壊する仕組みです。

⑤マルチ商法
ねずみ講に似ているけど、商品を売っている限り合法で、ネットワークビジネスで結構大きい規模になっていますね。合法だけど僕は好きじゃない、ですね。権利収入っていうワードが出たら、疑うようにしています。金持ち父さんの話とかね(本自体は面白かったですが)

⑥情報商材詐欺
これが一番多そうですし、どこからが詐欺で、どこまではセーフなのかがすごい判断難しいので、これは買い手が気をつけていくしかないですね。
楽して稼ぐ方法の伝授を約束する手口、のことをここでは指しています。

主な手口として下記が紹介されています。
①魅力的な約束をする
 「確実なやり方で、いう通りにすれば簡単に実行できます」など
②心惹かれる成功物語がある
③既存の顧客が語る体験談がある(社会的証明がある)
 「言う通りにやったら月収100万になりました」とか
④切迫感の演出
 「今すぐ決断してください、募集人数は限られています」など

でもこれって、広告とかでもよくやっているし、いわゆるマーケティングの手法にも近いですね。通販番組なんか「稼ぐ方法」じゃなくて、「生活を豊かにする商品」に変えて、やってることは上の方法と一緒ですね。

そして、情報商材詐欺とか、投資詐欺などは時代の変化のタイミングで出やすいとも言っています。戦争やパンデミック時代は詐欺師が多い、と。

良くも悪くも新しいものが出現したときに、人が信じたいと思う話を聞かせるのが詐欺師には多く、それもまたうまいやり方でやってくる、と。。。

まさに今の時代ですね、貯蓄から投資へ、とかパンデミックとか、時代の大転換期とか、老後2,000万問題とか、いかに騙されないか判断力を上げる必要ありますね。

数年前にワンコインという仮想通貨のポンジスキーム詐欺があったと紹介しています、175カ国40億ドルにおよぶ壮大なもの、、、

しかもここでは、多くの記事などでワンコインは詐欺だと言っているにも関わらずに投資する人が多かったとも言っています。それは、「詐欺の否定」という技術を使っているとも説明しています。

「詐欺だと批判を受けている、でももちろん違う」ということを言うことで、投資家(騙す人)を安心させていた、と。

さらに、こういった詐欺の4割は家族にも言っていないし、通報するのはわずか2割とも言っています。みんな騙されたことを言いたくないのでしょうね。。。

また、詐欺の証拠は難しく、誇張と詐欺の境界線の判断が難しい、とも言っています。確かに。マーケティングで誇大広告ぎりぎりまでやりますしね。

こう言った「金儲け導師」は詐欺なのか善意の起業家なのかを見分けるのは難しく、捕まるケースも少ないとのことです。

金儲け導師は、
①魅力的な約束をして(このやり方をすれば成功する)
②成功物語を話し、
③自分の教え子がこうなって成功した、という社会的証明を見せます。

そのノウハウを教えるのにいくら、というものですが、これは確かに境界線難しいですね。1,000円の本ならまあいいか、だけど、30万のノウハウ動画だったら騙された!と思うかもしれないし。

また、詐欺に遭いやすい人の特徴は特になく、どんな人でも詐欺に遭いやすいと言っています。自分は騙されないという思い込みで騙される人も多い。と。

心理学者が「人は協力をする生き物で他者への信頼をすることで社会を作ってきた」と。また、他者への信頼が高い社会とGDPにも相関関係がある。と。

誰も信じないようなのは心がすさんでいきそうですし、寂しいですね。でも誰でも信じてしまうと、もし悪意ある人がきた場合に騙される可能性がある、と。ここの線引きは難しいですが、こういった詐欺事例なども見ながら、考えていくしかないですね。

最後に心理学者の方の素敵な引用で番組は終わっています。

「詐欺の存在できない世界には住みたくない、
それは誰も相手を信頼しない世界だからだ」ーリッキー・ジェイ

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