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明日の夜行バスで京都に行こう22(のばら珈琲と本との出会い)

こんにちは、こんばんわ。aoi kawaです。

ひめりんごに続き、喫茶翡翠でもパフェを食べ、次に向かうのは西陣織の工房が見学できる織成舘。

友人のおすすめであり、かつ喫茶翡翠からバスと徒歩で15分くらいだったので向かうことにしました。
ちょうど暑い時間だったので屋内見学作戦です。

ただ15分のうち、バスに乗っているのはたったの3分。
殆ど徒歩での移動でした。そして炎天下。

いや、ゆうても10分ちょいくらい我慢しろよという感じなのですが、こんな時に限って道を間違えまして必要以上に時間が掛かりました。
そして、あまりの暑さにちょっと身に危険を感じる状況です。

そこで体調に異変が起きる前に作戦を切り替え、織成館の後に行こうと思っていた「のばら珈琲」へ先に行くことにしました。
まさかの喫茶店から喫茶店に行くコース。

こちらも常盤貴子さんがご紹介されていて知ったのですが、住宅街に佇む隠れ家的なお店でした。

お店があるのが通り沿いではないので、細い路地を入っていくのですが、目印がポストに書かれた小さな店名のみ。

これは知る人ぞ知る感があって気分が高まります。

私が行った日は、お店の前にオーナーさんの私物であろうレコードや皿などがおいてあり、ご自由にどうぞとのメッセージが添えてありました。

恐る恐る観音開きのドアを開けると、ノスタルジックなお部屋。

窓からの明かりと席毎に置かれているテーブルランプでほんのりと照らされただけの店内は少し薄暗くて、お店というよりも、好きな物を丁寧に詰め込んだ誰かの生活にお邪魔させてもらっているような気分になりました。
すごく落ちつく。

靴を脱いでスリッパを履き、ちょうど一つ空いていた席へ通していただきました。

とにかく外が暑かったので一先ずアイスコーヒーは飲もうと思いつつ、腹の空き具合を確認。
正直、さっきパフェを食べたばかりで空腹感はない。
ただこちらはお菓子が300円前後と、とても優しい料金設定なのでせっかくならば何か食べたい。

そこで体によさそうな玄米のパウンドケーキというものを見つけまして、こちらも注文しました。

この場所が落ち着ける理由として、一人客のためにも話声は極力小さめにということと写真はお手元で2,3枚でお願いしますという旨のメッセージがあったことが大きいのだろうと思います。

お店の雰囲気ってインテリアだけでなく、同じ空間を共にする人達にも影響されますもんね。
そういった配慮があるのはありがたい。

店内には低めの本棚がいくつかあり、覗いてみると「本屋の窓からのぞいた京都」というタイトルが気になったので手に取ってみました。

恵文社一条寺店という左京区にある書店が発行している本で、書店視点で本にまつわることから京都のおすすめの場所や作家さんのことを紹介されているまさしく本棚みたいな本でした。

観光ガイドのように情報をまとめてあるというよりも、ひとつひとつの項目に書き手さんの愛着が込められていて、これは手元に置いておきたい一冊と出逢ってしまったぞと武者震い。

実は恵文社一条寺店も常盤貴子さんが紹介されていて、Googleマップに登録済みだったのです。

イギリスのガーディアン紙が発表した「世界で最も美しい本屋10選」に日本で唯一選ばれた書店らしく、行ってみたいと思っていたのですが、時間の関係で諦めようかと迷っておりました。
しかし、ここで改めて繋がれたので、もう行くしかないと腹を括ることに。

ひとりで勝手に決意を固めていると、注文していたセットが。

グラスいっぱいに入ってる丸々とした氷がかわいい。
自分でコーヒーを注ぐのが新鮮で零さないか緊張しましたが、氷が溶けながらたてるカランカランという音が良い感じでした。
そして濃くておいしい。

パウンドケーキにはこぼれ梅とオレンジマーマレードを練り込んであり、さっぱりしていて食べやすい。
個人的にはレーズンサンドも気になったので、次回は二つ頼んでみたいです。

私が食事している時は一人客の方が20分に1人くらいのペースでぽつりぽつり来店されていて、一番最初に席についていた方がもう帰るんでここどうぞと読んでいた本を閉じて譲っておられました。

私も水で薄まってきたコーヒーを飲みつつ、ぼんやりとしていたのですが、新たにお客さんが1人入ってこられて、私が一番長く席についていたので、真似をして会計を済ませささっとお店をでました。

この店の雰囲気が人を優しくさせるんだろうなぁ。

なんだかぼんやりとし過ぎて、お店の外観を撮るのを忘れてしまったので、それはまた改めて。







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