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明日の夜行バスで京都に行こう18(二葉姫稲荷神社)

こんにちは、こんばんわ。aoi kawaです。

上賀茂神社を参拝し、風鈴も授与頂いてとっても満足。
でも、まだまだこれから。

上加茂神社内には小川が流れており、そちらに沿って歩きます。

そんな川沿いを歩いていくと、この先行っても何もなさそうという感じの細い道があるのですが、その先に実は私の好きな場所があります。

その名も「二葉姫稲荷神社」。
白状しますと、今この記事を書くまで名前を認識していませんでした。
以前訪れた時にちゃんと写真には収めてたのに、あの細い道の先にある小さな神社という視覚的な情報で満足していたようです。

ちょっと奥まったところにあるので、ただでさえ穏やかな上加茂神社よりも更に人気がないです。
でも小高い場所にあるから空気が気持ち良く、以前来た時に好きになっていました。

上加茂神社の川沿いで風鈴を一生懸命撮影されていた女性がいたので、その方も鳥居の方へ向かうのかと思っていたのですが、あっさり上加茂神社の方へ引き返されている様子。
やっぱり穴場なのかなと得意げに鳥居をくぐろうとすると、参拝を終えた方が一人おりてきていました。

普通に「人、いたわ」とちょっと恥ずかしくなりつつ、すれ違おうとするとその女性に声を掛けられました。

「あおいみました?」と。

何を言っているのか分からず、聞き返すと小川の向こうに生えている葉っぱが葵だと教えてくださいました。

恥ずかしながら、上加茂神社のご神紋が二葉葵ということすら認識してなかった私はまず「あおい」=「植物」という思考回路に至らず、間抜けな顔をしていたと思います。

二葉葵は京都三大祭の一つである「葵祭」で使用される重要な植物らしいのですが、現在激減しており、保護・育成のために「葵プロジェクト」が立ち上がっているのだそう。

その女性は京都の方らしく、ニュースを見て一連のことを知り、気になってこの場所を訪れたそうです。

緑の多い場所だったし、何も知らないままだったら正直気にも留めていなかった景色でした。
この女性とすれ違えてよかったです。

そのまま参道を上がっていくと女性の唄声が。
なんだろうと恐る恐る参道を登りきると、金毘羅社の前で祝詞をあげている方がいらっしゃいました。

小さな社の前で私服で祝詞をあげている方をはじめてみたので、一旦退いた方がいいのかなとか考えていると、よければ一緒にどうぞと声をかけてくださりました。

次に祝詞をあげるのがちょうど二葉姫稲荷。
女性の後ろに立って一緒に手を合わさせていただきました。

ここにはいくつか社があるのですが二葉姫稲荷で祝詞は終わりだったようなので、ちょうど立ち会えて良いタイミングだったと教えて頂きました。

その方も地元の方らしく、こんな暑い日でも祝詞をあげてお掃除されているそうです。


交代していただいて、あらためてお賽銭を入れて参拝していると、後ろにいたその方から「背中になんか黄色いものついてる」と言われて、何だろうと振り返ってその方の顔を見ると「くるまざき?」という言葉が。

なんで私が車折神社に行ったって分かったんだろうと驚いて背中に目をやると、なんと無くしたと思っていたお守りが背中にあるではないか。

改めて説明しますと、前日の私は貴重品用のポシェットの肩紐の根元に車折神社のお守りを着けていました。
こちらのお守りを入手することが今回の旅の一番の目的だったのですが、京都二日目の朝に在るべき場所にそのお守りが無くて、とても落ち込んでいたんです。

ひもが切れて落としてしまったんだと考えていたところ、実はお守りはポシェットの肩紐についたまま、端っこから真ん中の方に移動して私の背中にいたのです。

己のアホさと見つかった感動で笑いがこみあげてきて、その女性に事情を伝え、お礼を言いました。

その女性は笑いながらも、そのお守りに関する良い事があるかもしれんねと言ってくださり、その言葉が本当に嬉しかったです。

そこから少しだけ座って雑談させていただき、どこにいくといいよなどアドバイスを頂きました。

この場所は二葉姫稲荷神社という石碑があるものの、色んな社がぎゅぎゅっと建っています。

その中で金毘羅社の前に座ると、ここからは見えないけど高野山が真後ろにくるのだと教えて頂き、その線の間に座ってパワーをあやかりました。
ここでもまたいい出会いが出来て嬉しかったです。

ついつい長いしてしまって、お互いに熱中症には気をつけてということでお別れをしました。

参道を抜け、帰る前に葵たちも見てきました。
元気になってね。

晴れやかな気持ちで後にした上加茂神社。
プチホテルさんにお守りのことを報告してお礼を伝え、次の目的地へ向かいます。


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