MINAMIS『FUTURES』最速爆音試聴会(2022.9.21)
日記帳の最後の1ページが終わった。いつもだったら次の1冊を買っておくから切らすことはないけれど、今回はまだ何ページかあると思ってたら、終わっちゃった。仕方がないので、noteに日記をつけちゃう。記憶、形を与えてあげないと、すっと消えてしまうので。それはそれでいいのだけど…
◾️MINAMIS『FUTURES』最速爆音試聴会
MINAMISを見終わった後、家に帰って手を洗う時、鏡に映る自分の顔を見ていつもびっくりする。大人になるにつれていつの間にか身に付けた、色んなものを全部剥がされて、裸になったみたいな顔をしている。その時の顔は自分が好きな表情をしていて、だから定期的にMINAMISのライブに行かなくては、と思う。MINAMIS後の顔が一番、本当の自分の顔だと思う。
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思えばそういう存在は、数年前まではUNISON SQUARE GARDENだった。
高校2年生の時から大学4年生くらいまではずっと一番好きで、ツアーがあれば必ず1、2公演くらい通ったし、コピーもしたり、全曲歌えたし、新譜が出たらタワレコに通って。ユニゾンが自分に教えてくれたことは、「自由に踊ること」の素晴らしさ。今でも身体に残ってる。
当時は「ユニゾンをかっこいいと思えない人とは付き合えない!」と付き合った人みんな漏れなくユニゾン好きで、趣味が合うレベルではなく、思想が合うかどうかに関わる、レベル。思春期特有のやつかな〜と今では笑えるけど、当時はわりと本気で思ってた。だからちょっとかっこいいな、と思った人にユニゾンをどう思うか聞くの怖かった(重度)
でもユニゾン、気がついたら聞かなくなった。社会人になって、コロナ禍になって、周りの人全員元気なくなって、仕事離れた人もいて。自分も当然元気なくなって、没入して沈んでいくような洞窟の奥みたいな音楽と、浮遊感があるやさしくて柔らかいわたあめみたいな音楽ばっかり聴くようになってた(音楽に依存期)。ライブに行って、びくともしないことも増えた。これはだからどうとかではなく、ただ変化の話なんだけれど…。
そんなとき、ひたすら無観客ライブとかやってたMINAMISに出会って(厳密には学生時代には出会ってたけど、当時はいいバンドだな〜!くらいしか思ってなかった)ライブを観るうちに、自分が前に好きだった色んなバンドのライブでできた身体が、生き返ってくるみたいだった。Wiennersで息ができないくらい走り回ったりミラーボールの下で360度くるくるしてたときとか、ユニゾンのライブでドラムがカップを叩いているとテンション上がってぴょんぴょん飛び跳ねてたこととか、ルーレットみたいな同じフレーズを行き来するギターがBメロ裏で鳴ってると嬉しいとか、ライブ中ドラムとギターばっかり見ちゃうとか……
自分が信じられる自分の純粋な感情を引き出してくれるものって
すごく大切で、これが今の自分にはMINAMISしかない。
…ということを今日、『FUTURES』の曲を全曲ライブで観てたら思い出した。それくらい、雑食な自分が聴いてきた色んな音楽の欠片が詰まってるアルバムだと思うし、自分の純粋な部分を引っ張り出してくれる。自分にとってこのアルバムがすごく大切だって確信できたから、今日ライブで観れてよかった。これは家で音源聴いているだけじゃ分からなかった。MINAMISに出会えたことは確実に、社会人になってから、一番幸運だったことの一つだなぁ。
最近、Schroeder-HeadzをSpotifyでシャッフルしてたら、ユニゾンの斎藤さんが歌ってる曲が出てきて、唐突に涙が溢れてたけど、何だろう。多分色んなことを知って、学んで、経験して、「自分はこういう態度で生きていこう」「自分はこの道を選ぼう」「人とはこういう関わり方をしていこう」と決めたとしても、どうしてもカッコつけられないとか、気が抜けると不誠実になってしまうダメな性格とか、根本の部分は変わらないんだろうなぁ。同時に、自分がどんな時にも大切にしておきたかった純粋さも変わらない。自分が唯一好きな、自分を思い出せる、栞のような音楽。それはあの頃何度も繰り返し聴いて助けてもらった、ユニゾンの音楽なんだろうな。多分そういうことのぐちゃぐちゃが、涙になって溢れてる。
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今の中高生とかにとってMINAMISは、自分にとってのユニゾンみたいな存在なんだろうなと思う。でもって、自分にとってのMINAMISは、社会人1年目、2年目のときの、純粋な情熱だけを根拠に頑張れた時期に立ち返らせてくれる栞みたいな音楽。…って何回言うんだということだけども、いつもそう思っているのだね〜。推敲しない文章も、たまには自分のために書いておきたいものですね!早く日記帳買おう…
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