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【閉幕感謝】シアトロン2 -電脳空間演劇市-


2020.09.26(土)-27(日)の2日間
24時間ほぼノンストップで配信いたしました
オンライン演劇フェス

シアトロン2
-電脳空間演劇市-

無事に終演いたしました。


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2017年に初開催した【シアトロン】
密空間演劇市として幕を開けました。

総勢20組を超える団体が参加、
真夏の2日間、地下空間にて開催されました。

限られた空間に
テント公演の如くすし詰め状態で
演劇に限らず、音楽やインプロ、コントなど
様々なジャンルの作品を
ご覧いただきました。

過酷かつ挑戦的だったこの企画は
多くの嬉しいご感想をいただき、
再びの開催を心待ちにしてくださった方も
いらっしゃいました。

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しかし、
昨今の情勢から劇場での開催は困難と鑑み、
舞台芸術創造機関SAIが
活動16周年を迎えるこの09月に
オンラインでの開催を決めました。

総出演団体数は初回を上回る30組超え、
出演方法も劇場からの生出演や
映像作品での参加、生電話での交信など
感染対策を十分に行った上で
上演/上映されました。


僕はこの春からひょんなことに巻き込まれ
半年以上入院をしている為
所属団体主催でありながら
全て遠隔参加という形になりましたが、
結果的に3作品に
出演させていただくことができました。


◎ひとつめ◎

麻宮チヒロ最新作
映像作品「藪の中」

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原作:芥川龍之介
脚色・演出:麻宮チヒロ


朗読×映像×麻宮チヒロという
最強の組み合わせが生み出した今作

藪の中で起きた殺人事件を巡って繰り広げられる、真相を求める物語。
※原作は検索していただけると気軽にご覧いただけます

出演者は皆過去に共演したことがある俳優さんでしたが、
僕以外全員頭が上がらない程の実力者…

自分が足を引っ張るわけにはいかないと
限られた時間の中で奮闘しました

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最初に麻宮さんから声をかけてもらえた時は
唯嬉しくて。
一方で自分の状況的に不安もあって。

その中で麻宮さんがくれたコトバが
僕の不安を払拭して
参加する決心がつきました。

結果、参加させていただけたことが
本当にしあわせだと感じる作品になっていました。

美しいセカイを見つめている筈なのに
口の中ではガラスの破片を転がしているような静かな緊張感、
「無題」「箱男からの思想」に次ぐ最新作は
また新たな領域に連れていってくれる素敵な作品でした。

あれ、視聴者目線になってしまった。
ま、いっか。笑

改めて関わらせていただけたことに
感謝いたします。



◎ふたつめ◎

常盤美妃ソロリーディングライブ
記録映像「 THE DARK SIDE GRIMM 」
スペシャルver.

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2018年に自身の生誕企画として上演したリーディングを
今回のためにリマスターした記録映像作品

初版のグリム童話から
3作品お届けさせていただきました

まだ2年前、されど2年前。
変わったものと、変わらないもの。
これらを“今の僕”が
形にさせていただきました。

ちょっと長めにお話をしますと。

上演当時根底にあった想い(テーマ)は
完全なる理解など存在しない
でしたが、

今回の根底にあった想いは
せめて最後には幸いが待っていますように
でした。


また配信中はお伝えできませんでしたが、
細かい関わりを
此処でお伝えさせてください。

脚本・舞台美術・音響・照明・宣伝美術
倉垣吉宏

撮影
加藤春日

出演・企画・構成・制作・映像編集
常盤美妃

この作品は以上3名で主につくられました


お互い本気だからこそ
実はよく衝突する倉垣さんには
当時何から何まで
本当に助けてもらいました。

僕の「こうしたい」を実現させるために
いつだって全力で力を貸してくれる主宰。

今回の映像化にあたっても
僕の知らない編集ノウハウを
伝授してくださり、
それ以外は何も言わず
僕の自由にさせてくれました。感謝


撮影の加藤春日ちゃんは
抜群のセンス/才能を持つ、
信頼できるカメラマン。

僕が撮影をお願いする
数少ないカメラマンのひとりです。
(僕のこだわりが強すぎて、
なかなか相性が合うひとがいないのです。)

この当時、
静止画を専門分野とする春日ちゃんに
動画の撮影を依頼することが
多くなっていた時期で、
需要と供給のズレに
申し訳無さを抱いていた頃でした。

それでも快諾してくれて、
作品を重ねる毎にレベルアップしていて、
こうして最高の映像を収めてくださった彼女には
唯々感謝です。いつも本当にありがとう。
また一緒に撮影に行っておくれ。

(「藪の中」の撮影も彼女によるものです)



◎みっつめ◎

渋谷翼の冒険家論FEVER!!!
即興演劇「近未来ウォーリアーズ物語」

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シアトロンの締め括りはやっぱりこの人、
SAIの副代表 兼 制作部局長、渋谷翼による、
ちゃんと考えられているのか
かなり他力本願にされているのか
絶妙な、即興演劇作品。

「商社物語」に続き、
今回もFREEDOMに展開されていました。笑

この渋冒作品のお決まりは
SAIメンバー総出演になりつつある

渋谷さんは僕の状況も鑑みつつ
それでも参加できる方法を提示してくれて
この暗黙基盤を保持してくれました。

作品に向かう姿勢について
実は一緒に話をしたり、しなかったり。笑

こうして出演者は前回に引き続き
兎団 主宰の斉藤可南子さん
劇団鋼鉄村松 主宰のボス村松さんが参戦、

そして当時メンバーではなかったぜんさんが
今回はメンバーとして参戦していたり、
三國谷花ちゃんが
新メンバーとして加わっていたり、
なんとなく歴史を感じる今回でした。

作品内容については
設定も展開も複雑すぎるので、
紹介を遠慮させていただきます。笑

個人的には
久々に俳優・麻宮チヒロが観られて
嬉し楽しだったよ。えへ



こうして、
機材トラブルや配信不良など
様々な危機を乗り越えて
24時間生配信は幕を閉じました。

貴方のもとには
どんなものが届きましたか?

僕は運営に加勢することもありましたが、
殆ど観てくださる方と同じ視点から
今企画を見守っていました。




2020年

僕は舞台にひとつも立つことなく

今年を終えます。

次いつ立てるかは、わかりません。

次立つことができるかも、わかりません。

おわりはいつだって突然訪れます。

だからこそ、すきなものにはすきと言って、

交われるうちに交わってほしいな

って思います。

失ってから

「すきだった」「行きたかった」では

その想いが届かないこと、多いです。


だから、この場をお借りして
僕からお伝えさせてください。


ここまで応援してくださった貴方様へ

沢山のオキモチに感謝いたします


これからも

貴方の愛するものを精一杯愛してください


俳優としての僕は

いつかを願い

細やかな こきゅう を続けつつ

また ねむり につきます


再び舞台を通して逢えたら、是幸い。




それでは、

シアトロン2 -電脳空間演劇市-

ご視聴くださいました皆様

関わってくださった皆様

ありがとうございました


このサポートは、基本的に、僕の、お勉強や、成長の為に、使わせていただきます。 キモチと、キモチが、交われたら、、よしなに。