アニメ評: 生きようと思えるアニメ "灰羽連盟 Blu-ray BOX"

ちょうどヨドバシのポイントが余っていたので灰羽連盟のBlue-Rayを購入しました。

https://www.yodobashi.com/product/100000009002416735/

灰羽連盟は2002年の放映時にリアルタイムで見ていて、それから何度も何度も繰り返して見ては泣いた作品です。

今はdアニメストア for Amazon Primeなんかでも見れるので、見たことのないという方はぜひ見てみてください。おすすめします。

もし既に見てよかったと思われる方には原作・脚本をつとめた安倍吉俊さんの画集もおすすめです。この中の1枚にあるレキが羽を広げた画がとても好きで、好きすぎてたまらないです。

灰羽連盟 Blu-ray BOXの内容物

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同梱物はボックス、ブックレット(12P)、ディスクケース。

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ディスクは3枚組になります。

DISC 01
・1 繭 空を落ちる夢 オールドホーム
・2 街と壁 トーガ 灰羽連盟
・3 寺院 話師 パンケーキ
・4 ゴミの日
・5 図書館
DISC 02
・6 夏の終わり 雨 喪失
・7 傷跡 病 冬の到来
・8 鳥
・9 井戸 再生 謎掛け
DISC 03
・10 クラモリ 廃工場の灰羽達 ラッカの仕事
・11 別離 心の闇 かけがえのないもの
・12 鈴の実 過ぎ越しの祭 融和
・13 レキの世界 祈り 終章

分類するならDISC 01は世界観の説明、DISC 02はラッカの話、DISC 03はレキの話という形でしょうか。

これは視聴してから気づきましたが、次回予告やヒカリえもんはこの通常版には含まれません。各種特典として含まれる期間限定版の方を購入してください。

灰羽連盟はなぜこんなにも僕に刺さるのか

僕は本当に好きなものに関しては好きとしか言わない。なんだか好きな理由を言っても伝わらないし、その理由がロジカルに作った嘘臭い話にどうしてもなってしまうからだ。

だから、僕はただ灰羽連盟が好きなんだというが最も大事なことで、ここから先の話は蛇足になる。

僕が好きになる作品の前提として、感情が強く揺り動かすことというのがある。この揺り動かす幅が大きいものほど好きな作品になる。
これはきっと僕が普段手に入る感情が種類や強度という意味でとても弱くて、貴重な経験だからそういう感情を何度もくれる作品がとても好きなんだと思う。

また、僕が好きになる作品の傾向として、人が前に一歩ずつ進んでいく話が好きになりやすい。
特に大事なもののために削ぎ落としていく人間や、削ぎ落としたものの中に本当に大事なものを見つけて動く人間の話なんて大好物だ。
これは僕が一歩踏み出すことができない人間で、僕にはできないことだからだと思っている。

そういう意味では灰羽連盟は少しだけ好みとズレている。灰羽連盟はただただ優しい世界で、何も捨てることなくラッカとレキが一歩前に進む話だ。でもそれがとても素敵で素晴らしい。


これは書くかとても迷ったけど、灰羽連盟の中でレキが一番好きだ。レキは鳥に助けられたけど、ただヒーローに助けられるような話ではなく自ら積み重ねて、最後に一歩踏み出して自分の本当の気持ちを出せたから助けられた。これがとても尊い。僕はきっとレキのようになりたいけど、なれないからこそ憧れの気持ちがあって灰羽連盟が好きなんだと思う。

完全な蛇足、画質の話

よく話題にあがる通り画質に関しては今時のBlu-rayと比べると厳しいものがあります。
特に2話と7話はたしかに見てて、お?と思ってしまう瞬間がたしかにあります。(特に7話は安倍吉俊みを感じる画が多くておしいと感じる)

dアニメストアでの配信などでは結構ノイジーなため、もう少し綺麗に見たいという意味ではBlue-ray BOXはわるくはないけど中々悩ましいところですね。

最近のAI系の超解像度技術を見ていると結構救えそうと思える箇所も多かったのでリマスター版でて欲しいですね。出たら即購入します。

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